Delicatessen(1991)
ヨーロッパ映画のカテゴリに留まらず、単に「好きな映画は?」と聞かれたら必ず挙げたいのがこのデリカテッセン。「アメリ」のジェネ&カロ監督、見たことによって自分の感覚に大きな影響を与えてくれたフランス映画。SFだとかホラーだとか、ジャンル分けすること自体が後ろめたいほどユニークでオリジナル、死やカニバリズムという微妙なテーマを堂々とブラックなユーモアに変えてしまったこの映画は、まさにアート系コメディのマスターピース!
←いきなりこれです。ちょっとした冗談。新米使用人ルイ(ドミニク・ピニョン)。
←ルイ(ドミニク・ピニョン)と店の主人の娘ジュリ(マリー・ロール・ドゥーニャ)。
設定は近未来。核戦争後、とある国のそのデリカテッセンは貴重な肉を売っているのですが、これが美味しいと評判で・・・しかしその肉は実は?!これだけでもうかなりネタバレ。この映画は簡単に言えば、お店の使用人と、お店の極悪主人の娘のラブストーリー。でもコミック調ブラックユーモア近未来コメディと言ったほうが分りやすいですか。近未来のイメージとは薄暗く控えめなカラーとコントラストの映像が多い中、この映画は暗めのトーンでありながらフランスらしい「多色使い」「補色使い」でカラフルでユニークな映像美を作っています。原色ではなく原色に近いビビッドなカラーに微妙に黒の混ざった色を巧く使ったその色彩センス、映像美+グロくてかわいくて気持ち悪いストーリー。それはオープニングの3分で決定的。ゴミバケツに隠れる異常におびえた男と、悲鳴、テーブルの上の色とりどりの食物を舐めるように撮るカメラ、かぶる妙な音楽、このオープニングで「これ面白い」と思ったあなたは迷わず次のステップへ。ジャンピエール・ジェネの作品を次々と見、さらにピーター・グリーナウェイやクエイ兄弟といった、ヨーロッパ系のアートで奇妙な映画を見てみる。
←ゴミバケツの男、この表情がたまりません。
どうやらこのデリカテッセンの経営する下宿には秘密があるらしい。下宿人がよく行方不明になるのです。夜中にこっそり秘密の部屋を覗いた男はなぜか片足を失い、なにも語ろうとしないし。気弱な新米使用人ルイ(ドミニク・ピニョン)を好きになった店の主人の娘ジュリ(マリー・ロール・ドゥーニャ)は極悪オヤジの父親に嫌気が差し、家を出る決心をするのですが・・・この下宿人と娘が可愛くて。どちらもひ弱でオタク系の、強くも無ければ特技があるわけでもない、はっきり言ってとりえのないタイプ。彼女がルイに気に入られようと、ド近眼なのにメガネを外してお茶を入れるシーンは忘れられませんねぇ!名演技です、2人とも。その2人が力を合わせて極悪オヤジと戦う。この極悪オヤジ(ジャン-クルード・ドレイファス)が最高!オヤジ恐るべし!笑い死にしそうだった・・・あの強烈な最後。見ていない方は、ぜひ見て笑ってください・・・
←極悪オヤジ(ジャン-クルード・ドレイファス)!も~嫌なやつでなかなか死なない相当なワル。
ジェネの作る映画の主人公は、普通の人というより、どこかひ弱で脆い愛すべき人物たち。自分の世界を作って閉じこもり気味の彼らが何かを得るために行動を起こします。諦めずひたむきに、不器用ではあるが目的に向かって進む姿を観客は応援したくなります。この映画でもジュリの精一杯の勇気と、彼女を守ろうと戦うヘタレのルイが可愛いですね~。
ヨーロッパ映画のカテゴリに留まらず、単に「好きな映画は?」と聞かれたら必ず挙げたいのがこのデリカテッセン。「アメリ」のジェネ&カロ監督、見たことによって自分の感覚に大きな影響を与えてくれたフランス映画。SFだとかホラーだとか、ジャンル分けすること自体が後ろめたいほどユニークでオリジナル、死やカニバリズムという微妙なテーマを堂々とブラックなユーモアに変えてしまったこの映画は、まさにアート系コメディのマスターピース!
←いきなりこれです。ちょっとした冗談。新米使用人ルイ(ドミニク・ピニョン)。
←ルイ(ドミニク・ピニョン)と店の主人の娘ジュリ(マリー・ロール・ドゥーニャ)。
設定は近未来。核戦争後、とある国のそのデリカテッセンは貴重な肉を売っているのですが、これが美味しいと評判で・・・しかしその肉は実は?!これだけでもうかなりネタバレ。この映画は簡単に言えば、お店の使用人と、お店の極悪主人の娘のラブストーリー。でもコミック調ブラックユーモア近未来コメディと言ったほうが分りやすいですか。近未来のイメージとは薄暗く控えめなカラーとコントラストの映像が多い中、この映画は暗めのトーンでありながらフランスらしい「多色使い」「補色使い」でカラフルでユニークな映像美を作っています。原色ではなく原色に近いビビッドなカラーに微妙に黒の混ざった色を巧く使ったその色彩センス、映像美+グロくてかわいくて気持ち悪いストーリー。それはオープニングの3分で決定的。ゴミバケツに隠れる異常におびえた男と、悲鳴、テーブルの上の色とりどりの食物を舐めるように撮るカメラ、かぶる妙な音楽、このオープニングで「これ面白い」と思ったあなたは迷わず次のステップへ。ジャンピエール・ジェネの作品を次々と見、さらにピーター・グリーナウェイやクエイ兄弟といった、ヨーロッパ系のアートで奇妙な映画を見てみる。
←ゴミバケツの男、この表情がたまりません。
どうやらこのデリカテッセンの経営する下宿には秘密があるらしい。下宿人がよく行方不明になるのです。夜中にこっそり秘密の部屋を覗いた男はなぜか片足を失い、なにも語ろうとしないし。気弱な新米使用人ルイ(ドミニク・ピニョン)を好きになった店の主人の娘ジュリ(マリー・ロール・ドゥーニャ)は極悪オヤジの父親に嫌気が差し、家を出る決心をするのですが・・・この下宿人と娘が可愛くて。どちらもひ弱でオタク系の、強くも無ければ特技があるわけでもない、はっきり言ってとりえのないタイプ。彼女がルイに気に入られようと、ド近眼なのにメガネを外してお茶を入れるシーンは忘れられませんねぇ!名演技です、2人とも。その2人が力を合わせて極悪オヤジと戦う。この極悪オヤジ(ジャン-クルード・ドレイファス)が最高!オヤジ恐るべし!笑い死にしそうだった・・・あの強烈な最後。見ていない方は、ぜひ見て笑ってください・・・
←極悪オヤジ(ジャン-クルード・ドレイファス)!も~嫌なやつでなかなか死なない相当なワル。
ジェネの作る映画の主人公は、普通の人というより、どこかひ弱で脆い愛すべき人物たち。自分の世界を作って閉じこもり気味の彼らが何かを得るために行動を起こします。諦めずひたむきに、不器用ではあるが目的に向かって進む姿を観客は応援したくなります。この映画でもジュリの精一杯の勇気と、彼女を守ろうと戦うヘタレのルイが可愛いですね~。
これは結構独特な雰囲気を持った作品で、まだ若いころ(ごほごほ)、どきどきして観ていた記憶があります。
こういう○○を食する話は、たまに触れてしまうのですが、ちょっと苦手なんですよ。
↑ホラー好きのくせに(- -;
とか言いながら、記憶がおぼろげなのでもう一度観なおしてみようかな。
あの上から2番目のイメージは衝撃的です。(^^;
確かに独特の灰汁のある作品です!この灰汁にやられた私はよっぽど変わり者なのかな?ブラックもブラック、原色ブラックジョークって感じですね。私も最初、映画館で見ました、若い頃~!もう強烈でした!
>あの上から2番目のイメージは衝撃的です。(^^;
あれ、想像シーンですよね。でも強烈!