The Kite Runner (2007)
アフガニスタン出身の作家カーレド・ホッセイニのベストセラー小説を「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォスター監督が映画化、20年前の平和なカブールでの少年時代から現代のカリフォルニアに繋がる、歴史に翻弄されながらも生きる2人の男の友情の物語。某映画サイトで「見てよかったと思う映画」第一位に異論なし。
美しく豊かだったアフガニスタンの首都カブールに住む裕福な少年アミール(ゼキリア・エブラヒミ)、その父(ホマユーン・エルシャディ)。アミールは使用人のハザラ人少年ハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)といつも行動をともにしていました。2人が凧揚げ大会で優勝した日、勝ち取った凧を取りにいったハッサンがハザラ人であるという理由で年配の少年たちに襲われるのを見殺しにしたアミールは、その後もハッサンに辛く当たります。その後、ソ連が侵攻して来たカブールを父と脱出したアミールはカリフォルニアに逃れ、20年後念願の小説を出版します。ある日、パキスタンに逃れた叔父ラヒム・ハーン(ショーン・トーブ)はハッサンの手紙をアミールに渡し、「お前はアフガニスタンに戻らなければならない、まだ正しい事をするチャンスはある」と彼に告げるのでした。
左のハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)にザクロの木の下で本を読んでやるアミール(ゼキリア・エブラヒミ)。
人生には一度、どんな犠牲を払おうと守らなければならない約束がある。それはハッサンにとって凧揚げ大会で優勝した名誉の凧を親友アミールに持ち帰る事。約束を守るために大きな代償を払わされる彼に「約束を守ること」の意味を考えさせられます。それだけの価値のある約束なのか、と。しかしその価値は本人が決めるもの。裏切られながらも誇り高く生きる12歳の少年に私たちは尊厳と名誉、本当の友情とは見返りを求めないものなのだと教えられます。その友情を見殺しにしたアミールは、20年後に彼自身がハッサンとの約束を命がけで守るため、タリバン政権下のカブールに赴きます。
裕福な少年アミール(ゼキリア・エブラヒミ)、その父(ホマユーン・エルシャディ)。
全ての罪は「盗み」の変形だ、と語るアミールの父。殺人は人の命を盗む事、嘘をつくのは真実を盗む事。どんな状況下でも名誉と正義を重んじる熱血漢で頑固者のこの父は、「桜桃の味」の主役を演じたイラン人俳優ホマユーン・エルシャディ。存在感は突出しています。主人公のアミールやハッサンを演じるのはアフガニスタンの少年たち。アミール役のゼキリア・エブラヒミはお坊ちゃんで複雑な心境の少年を、ハッサン役アフマド・ハーン・マフムードザダは大人の様な迫力で誇り高い少年を演じていますが、どちらも適役。
大人になったアミール(ハリド・アブダラ)。この人も文系でお坊ちゃんな感じの適役でした。
私たちが知識でしか知らないアフガニスタンの平和な時代や、ソ連侵攻後の混乱、その後のタリバン恐怖政権時代、アメリカのアフガニスタン難民の生活、この映画はどれもニュースでしか知らなかった知識に血と肉を与えてくれます。
この映画を表現するのに上手い言葉が見つかりません。トップのポスターはこの映画を非常に良く表していると思います。派手な演出もスター俳優もいない、いるのは2人の少年だけ。
アフガニスタン出身の作家カーレド・ホッセイニのベストセラー小説を「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォスター監督が映画化、20年前の平和なカブールでの少年時代から現代のカリフォルニアに繋がる、歴史に翻弄されながらも生きる2人の男の友情の物語。某映画サイトで「見てよかったと思う映画」第一位に異論なし。
美しく豊かだったアフガニスタンの首都カブールに住む裕福な少年アミール(ゼキリア・エブラヒミ)、その父(ホマユーン・エルシャディ)。アミールは使用人のハザラ人少年ハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)といつも行動をともにしていました。2人が凧揚げ大会で優勝した日、勝ち取った凧を取りにいったハッサンがハザラ人であるという理由で年配の少年たちに襲われるのを見殺しにしたアミールは、その後もハッサンに辛く当たります。その後、ソ連が侵攻して来たカブールを父と脱出したアミールはカリフォルニアに逃れ、20年後念願の小説を出版します。ある日、パキスタンに逃れた叔父ラヒム・ハーン(ショーン・トーブ)はハッサンの手紙をアミールに渡し、「お前はアフガニスタンに戻らなければならない、まだ正しい事をするチャンスはある」と彼に告げるのでした。
左のハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)にザクロの木の下で本を読んでやるアミール(ゼキリア・エブラヒミ)。
人生には一度、どんな犠牲を払おうと守らなければならない約束がある。それはハッサンにとって凧揚げ大会で優勝した名誉の凧を親友アミールに持ち帰る事。約束を守るために大きな代償を払わされる彼に「約束を守ること」の意味を考えさせられます。それだけの価値のある約束なのか、と。しかしその価値は本人が決めるもの。裏切られながらも誇り高く生きる12歳の少年に私たちは尊厳と名誉、本当の友情とは見返りを求めないものなのだと教えられます。その友情を見殺しにしたアミールは、20年後に彼自身がハッサンとの約束を命がけで守るため、タリバン政権下のカブールに赴きます。
裕福な少年アミール(ゼキリア・エブラヒミ)、その父(ホマユーン・エルシャディ)。
全ての罪は「盗み」の変形だ、と語るアミールの父。殺人は人の命を盗む事、嘘をつくのは真実を盗む事。どんな状況下でも名誉と正義を重んじる熱血漢で頑固者のこの父は、「桜桃の味」の主役を演じたイラン人俳優ホマユーン・エルシャディ。存在感は突出しています。主人公のアミールやハッサンを演じるのはアフガニスタンの少年たち。アミール役のゼキリア・エブラヒミはお坊ちゃんで複雑な心境の少年を、ハッサン役アフマド・ハーン・マフムードザダは大人の様な迫力で誇り高い少年を演じていますが、どちらも適役。
大人になったアミール(ハリド・アブダラ)。この人も文系でお坊ちゃんな感じの適役でした。
私たちが知識でしか知らないアフガニスタンの平和な時代や、ソ連侵攻後の混乱、その後のタリバン恐怖政権時代、アメリカのアフガニスタン難民の生活、この映画はどれもニュースでしか知らなかった知識に血と肉を与えてくれます。
この映画を表現するのに上手い言葉が見つかりません。トップのポスターはこの映画を非常に良く表していると思います。派手な演出もスター俳優もいない、いるのは2人の少年だけ。
ワタシはもういつからやっているのか覚えていませんや。
ワタシの場合、みなさんのようにちゃんとした理由があってやっているわけではなく・・・多分、みなさんとお話できるのが楽しいからなんじゃないかと思っています。
さて、この映画、ワタシも見てきましたよ~。
アミールの心の葛藤が過去における自分とかぶったりして、すっごいよくわかりましたね。
ハッサンとアミールの父ちゃんには日本人が忘れていた気高い精神を見た思いがして、胸が熱くなりましたわ。
中東問題もいかに自分が無知だったのか思い知らされましたしねえ・・・。
人間を知るにも、世界を知るにも、是非見るべき映画だと思いますね。
でもこの映画はこの映画で素晴らしいと思うのですが、少年二人・・・だったら自分は「僕は怖くない」の方が好きかなあ・・・。
>開店2周年おめでとうございます~~(ぱちぱち)。
開店2周年はじつは去年末なんですよ~でもありがとうございます。
>多分、みなさんとお話できるのが楽しいからなんじゃないかと思っています。
馬面ファンや筋肉ファンで集うのも楽しい(違う?)ですね。
そういえばリス君の「チューダー」購入しましたよ~おほほ。
セクシーヘンリー8世ですって。
>中東問題もいかに自分が無知だったのか思い知らされましたしねえ・・・。
>人間を知るにも、世界を知るにも、是非見るべき映画だと思いますね。
みますたか。正直この映画見てから、涙が止まらなくて、記事書こうにもまた涙が出ちゃって困りました。
パンズラビリンスといっしょで、2度目は見たくないかもしれません。
でも見てよかったと思います。
>少年二人・・・だったら自分は「僕は怖くない」の方が好きかなあ・・・。
判りますよ~
「ウォーターホース」のアレックスくんの可愛い「ミリオンズ」もおすすめです。
ではでは。