ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

変人3兄弟インド心の旅:ダージリン急行(2008)

2008-04-12 23:37:56 | 映画:コメディ
The Darjeeling Limited(2008)

父親を事故で無くし、母親とも不仲でそのうえお互い口もきかなかった3兄弟が、インドを旅して絆を取り戻そうとするお話。つまんない映画ぽいですね~?いえいえこれは変でおバカなアメリカン3人兄弟が行く先々で騒動に巻き込まれる、ちょい笑ロード・ムービーです。


右から長男フランシス(オーウェン・ウィルソン)、次男ピーター(エイドリアン・ブロディ)、3男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)。

父親が交通事故で亡くなってから、口もきかなかった3兄弟、長男フランシス(オーウェン・ウィルソン)、次男ピーター(エイドリアン・ブロディ)、3男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)。フランシスのアイデアでインドを旅し兄弟の絆を取りもどす「スピリチュアル・ジャーニー」の為にダージリン急行に乗り込みます。しかし3人ともかなりの変人。計画通りに進んでいた旅は、次男ピーターが買い込んだ毒蛇を列車内で逃がした事から、列車からインドのド田舎に放り出されます。しかし実はこの旅にはもう一つのある目的があったのでした。


どこへ行くにも一緒・・・

この3兄弟は超大金持ち。11個のヴィトン特注スーツケースを持ち運び、高級な衣装でインドのお寺へタクシーで乗り付け、お祈りする。「あ^神秘の国インドだなあ」と感激しつつも高級列車で旅を続ける典型的アメリカン金持ち。が、列車を放り出され、文字通りサバイバルの旅になります。そこからが本当の彼らの「スピリチュアル・ジャーニー」となるのです。

バイク事故で包帯ぐるぐるの、テキサス男をやらせたらアメリカ一の俳優オーウェン・ウイルソンは何でも仕切りたがる長男で一番可笑しい!この人包帯と絆創膏で顔が見えないのが悲しいんですが・・・次男役エイドリアン・ブロディは、ハンサムなんだかそうじゃないのかヒジョーに微妙な、あの情けない表情で大人しそうだけどなぜか市場で毒蛇を購入したり、やっぱり変。蚊トンボみたいな足で砂漠で踊るところ怖い。ジェイソン・シュワルツマンは、元カノ(ナタリー・ポートマン)が忘れられない小男3男ジャック役ですが、妙に存在感があります。この人はコッポラ家一族でニコケイとも親戚だったんですね。弟はポップ・バンドThe Looneyのボーカルです。この3人が騒動起こして愚痴と文句ばっかり言いつつするインド珍道中ですから、面白くない訳がないですわ。

ズッシーンと重い「コントロール」を見た後に見たこの「ダージリン急行」。カフェでちょっと一服した時のような、洒落た軽いコメディ。もちろん飲むのは品の有る上品な香りのダージリン。見終わって心が軽くなる映画です。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 制御不能:コントロール(2008) | トップ | まだ息をしている、心臓はま... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なかなかよかったですよね (dim)
2008-04-13 01:14:31
どうもです~~。

ワタシはこの映画を先月に観たのですけど、この映画の感想ってむずかしいんですよね・・・・なんとなくほのぼのしていて、よかったですよねとしか書きようがなくて(笑)。
観終わった後で、自分も旅に出かけたくなるような・・・ちょっと一休みしようかなって気分になるようないい映画ですよね。
三兄妹がカバンを捨てて列車に乗るところ・・・よかったなあ。あのシーンが一番好きかも。

「ライフ・アクアティック」と「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」は実は私は苦手なんです(特に「ライフ・アクアティック」はダメだった・・・)、この映画はよかったです。音楽もよかった。
これ観た後しばらく「オ~~シャンゼリゼ~~~」ってめぐって困ってしまったのですが(笑)。

ビル・マーレイもちょっとしか出てこないけれど、巧く生かされてまいしたね。
返信する
ゆるい (ptd)
2008-04-13 12:35:40
dimさまこんにちは。

>この映画の感想ってむずかしいんですよね
そうなんです、難しいです。
ああ何書きゃいいんだ??って思いましたとも。
でも「なんだかいい感じにおもしろい」って書くのもねえ・・・最初は「爆笑ロード・ムービー」て書いて、違うだろ~と「ちょい笑」にしました。

>なんとなくほのぼのしていて、
ほのぼの、が的確です。そしておすすめかおすすめじゃないか、と聞かれれば「おすすめ」です!
「ライフ・アクアティック」は私も面白さが分かりませんでしたねぇ。

>三兄妹がカバンを捨てて列車に乗るところ・・・
>よかったなあ。あのシーンが一番好きかも。
みんなお揃いの象のついたカバンなんですよね。ああもったいねぇ~って思った私。捨ててスッキリした顔してましたよね。
そしてインドの風景に被る「オーシャンゼリゼ」。
はずしたゆるい感じがよかったです。

ではでは。
返信する
なんで裸足? (5011)
2008-04-17 12:21:11
併映の短編もそーだったけど、ジェイソン・シュワルツマンがずーっと裸足だったのがなんか可笑しかったなぁ。

この映画って感想を求められると困る映画ではありますよね。
「どーだった?」って聞かれて、
「良かったよ。」って答えると。
「どんなとこ?」って言われるて、
「・・・・・・」って感じで。
返信する
はだしでした。 (ptd)
2008-04-17 21:37:15
5011さまこんばんは。

そうでした、最後のダッシュも裸足でした。なんで~?でも裸足って気持ちいいんですよ~(関係ない?)

>「どーだった?」って聞かれて、
>「良かったよ。」って答えると。
>「どんなとこ?」って言われるて、
>「・・・・・・」って感じで。
そうそう。ゆる~い感じでした。
強烈じゃないんだけど。
結構すきです。
こうなったら「ロイヤル テンネンバウム」(ちょっと違う?)
も見てみようかなとおもっちょります。

ではでは。
返信する

コメントを投稿

映画:コメディ」カテゴリの最新記事