ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

筋肉馬鹿、涙の必殺技:レスラー(2009)

2009-06-18 00:06:44 | 映画:ミニシアター系
The Wrestler(2009)

ミッキー・ローク主演、老いを迎えたプロレスラーの生き様を描くアメリカ映画。アカデミー主演賞にノミネートされただけあって、見終わっても頭の中から出て行ってくれない強烈な男ランディ捨て身の決め技に涙。


プロレスといえばメタル?映画最初からクワイエット・ライオットのHang On Your head!!

20年前は人気プロレスラーだったランディ。今でも現役でショーを続ける彼ですが、ある試合の後、心筋梗塞を起こし、レスリングを続ければ命の保障は無いと医者に宣告されます。観念してスーパーの惣菜売り場で働き出した彼は、友人のストリッパーにアドバイスされて、仲たがいしていた娘に会うことにするのですが・・・

結末は判っちゃいるのに泣けました。戦いをショーとして見せるプロレス。肉体勝負のエンターテイメントであるこの仕事、いつまでも出来る仕事じゃないのは判っているのに、このランディはいくつになってもプロレスしか頭に無いプロレス馬鹿なんですね。ランディの生き様とミッキー・ロークの生き様が見事にシンクロしたかのような演技以上のリアリティは、実際に格闘技をしたことのある彼の実体験と本人の不器用な役者バカ的キャラから来るのでしょうか。意識してドキュメンタリータッチで撮影された演出が、その痛々しいリアリティをさらに強調、彼の怒りや悲しみが見ている私たちにもストレートに伝わって来る。見ちゃいられない痛々しさ。


体張ってます。凄いです。プロレス苦手なんで見ちゃいられないシーンが一杯でした。

しかし、痛々しい中にも自分なりの生き様を筋一本通し、彼の「妥協して生きるくらいなら、自分の納得する生き方をして死んだほうがまし」というメッセージに共感を覚えました。リングの上こそ自分の居場所だ、と決めた彼。それで失うものがあろうがなかろうが、すべて受け入れる。あんな選択が出来たら最高だろうなあ、と思った私は少数派なんだろうけど。

ラムジャム炸裂した後、どうなったんだろ??ミッキー・ローク自身は出演オファー殺到らしいですけどね(ランボー5にも出るって?!)。

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2 コメント

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見ました (ぷりぷり)
2009-06-20 00:07:02
うう・・・

あのフィギュアが欲しい・・・

『馬鹿に付ける薬無し』ですよ。

馬鹿は馬鹿なりに立派に馬鹿道を歩いてくれればよいです。
立派な馬鹿に、泣かしてもらいました。

ワタシにもラム・ジャムやって~!!←死ぬって(笑)

TBぺタ!!
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やっぱり (ptd)
2009-06-20 22:05:43
かいちょ。
会長にぴったりの映画でしょ?
もうこのプロレス馬鹿は、どうしたらいいんでしょう?
死ぬまでリングで戦ってなさい!
ってね・・・・

フィギュア、実際に売ってるみたいですね。
Randy the Ram action figure (The Wrestler)
で画像ググると出てきます。

ラムジャム炸裂!TB返し!
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