大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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TaちゃんとKoさんの夏休み課題研究

2010年09月08日 | 児童デイサービス
 Taちゃんの砂遊びや紙破りはMoくんやYuちゃんのはたらきかけと同じでしょうか?というのが出発点。反省会で出された意見です。夏休みは3時に終わるので結構腰を据えて反省会ができました。「Taちゃんは自分から紙を破って遊べるところが違うのかな?…」

 この間、スタッフのKoさんがTaちゃんのあそびに問題意識を持って色々と物=「玩具」を作って試しています。
 丁度、『教育と保育のための発達診断』の「第2章 1歳半の頃までの乳児期後半」と「第3章 1歳半の発達の質的転換期」学習会が終わり、その時にも少し話題になっていました。

 これはYuちゃん。放っておくと一人で遊び続けます。隣にスタッフがいて一緒に楽しんだり、ほんの少し遊びに介入したりして一人にさせないこと、大切ですね。この日はボランティアをしてくれたKeくんが我々の真似をして、紙を高く放り投げてヒラヒラ遊びを一緒にやってくれました。


 2人で向き合って…。Yuちゃんが破っているところを見たことはありませんが、Taちゃんはちぎった紙がないときには自分でびりびり破ってひらひら遊びを楽しんでいます。


 場所を変えて、シュレッダーのくずで。形状も感触も違ってきます。


 天井にざるをぶら下げて、ざるをひもで引っ張りこぼして遊びました。


こうちゃんも鏡を見ながらパラパラ遊んでいました。


 ペットボトルに詰め込んでみました。振って出して遊びました。


 スズランテープでャ塔ンを作ってぶら下げました。
 ラケットで叩いたり揺らしたり…。

 トランャ潟唐ナジャンプ!背伸びしても届かない程度の高さがいいようです。

 両手に持ったウチワを仰いでフワフワを楽しみました。

 いつも、物に直接ふれて遊ぶ感触遊びだけではありません。
 この日はバチで太鼓を叩いたり、シンバルは気に入ったのかジャンジャン鳴らしていました。


 素材の質や形を様々に変化させ遊ぶ。対象の物との間に色々な物(道具)を介在させて間接的にはたらきかけて遊ぶ。それを人の中で人と一緒に楽しむ。
 この夏、Taちゃんはプールと共に、紙すくいから始まって紙破り、皆で紙ヒラヒラ遊び、スズランテープ遊び等など、室内でもいっぱい遊びました。

 で、Koさんの感想は?夏休みの宿題はできましたか?
 Taちゃんの夏休みの課題研究ははもちろん、「紙やスズランテープを使ったヒラヒラあそびの実証的研究」だよね。何なら、実験の写真を提出しようか?


 これは3週間前の写真集です。最近のTaちゃんは「することがなくて紙破り」という風もありません。以前に破った紙を探している風でもありません。どうしてかといいますと、他に楽しい遊びを発見したからです。
 今はジャンボすべり台にはまっています。てっぺんからのジャンプも大好きです。ブランコにもよく乗ります。紙破りに一人でこもっているという感じではなく、友だちの中で友だちと一緒に躍動的に遊んでいます。もちろん、お母さんが心配されていた「指吸い」もあまり見られません。