大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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大阪市鶴見区今津北にあります。

トーマス

2010年09月12日 | 児童デイサービス
 ぽぽろにはトーマスが好きな子が多いようです。
 トーマスの本は2冊あります。
 昨日の親子療育教室であわや取り合いのけんか直前でもう一冊を発見。ホッとしました。小さい子の手加減なしの喧嘩はかなり後まで尾を引くので、大人が介入しました。学童保育になると見守りの喧嘩になりますが…。

今日の学童ではKoちゃんからよく分からないままトーマスに関わる文を書かされました。見学のご夫婦を横にして、何度も同じようなことを書かされ見学者の方との会話がたびたび中断したものです。
 書いたのはいつもの絵ではありませんでした。文字です。トーマスの仲間たちの絵なら視覚情報優位の私には書き写すのは得意なことなのですが、Koちゃんは英語でかけというもんで苦労しました。私は英語が苦手で、大学の単位を一度落としたことがあります。

(そう言えばKoちゃんのお兄ちゃんの方は「韓国語でこんにちはは何て言うか?」などと次々に韓国語の質問をするもんで、適当に答えると「それは中国語や」と怒られる始末。兄弟揃っていじめるなよ。)


 そして昨日の晩、ブログを書いてパソコンを閉じようとすると誰か他のユーザーがアクセスしているので「データが失われる危険性があります…」なんて表示が出ました。
 誰やろうとのぞいてみると確かに誰かがインターネットにアクセスしたままでユーザーが切り替えになっていました。

 見ると「きかんしゃトーマスとなかまたちWiki」というホームページで、その中の「ブルーベリーれっしゃ」の画面が出ておりました。すぐにピンときました。Koちゃんは英語で検索できるので、時々英語で埋め尽くされた外国のホームページにアクセスしております。
 

 それで、昨日のことを思い出してみました。
 Koちゃんは印刷用紙を指さし、私に鉛筆を持たせて「いろ、かんじ、きいろ、かっこ、イエロー」と命令します。
 ウンウン分かった、「色 黄色 (…」と書いて、「えーと、イエローはIE…」などと書くと
 「ちがう!」と言って白のクレパスを消しゴム代わりに誤字を消して「イエロー、ワイイーエルエルオーダブリュ」
 「えっ?あそうや!」(何や、知ってんのやったら自分で書けよ)と思いながらも口には出さず、「ハイハイ、思い出しました。」と正解を書くと次の命令が…。
 延々と「色…」と書かされ、次に「しーずん いち てん しーずん に てん」ときます。「シーズン1、シーズン2、…」何のこっちゃさっぱり分かりません。分からないまま書かされることほど苦痛なことはありません。

 で、昨晩、その意味が初めて理解できたのです。
 彼が残した画面のサイドマップに「ストーリー紹介」というコーナーがあり、そこに「シーズン1」~「シーズン14」までのお話が続いています。
 意味が分かると分からないとでは大違い。熱の入れ方も共感度も楽しさも共有できません。

 そう言えば『きかんしゃトーマス大図鑑』を買ったのは私だったんだ。Koちゃんの話についていけるようにと買ったのでしたが、少しは読みはするのですが記憶に残らないのです。短期記憶が弱いとかなんとかいっても通用しません。老化やと一蹴されるこの頃です。
 学童の子らの名前は積み重ねで覚えています。しかし、月に一回程度しか合わない療育の子らの名前を覚えるのは私にとっては至難の技。よく来るYuちゃん、Hiちゃんくらいは大丈夫。結局、今日も掌に6人の名前を書いたものの療育の大事な局面で役に立ちませんでした。掌の名前を探しているうちに子どもらは次の行動に移っています。子どもの名前が出ないようではおしまいです。
 次回から学童で覚えたられたように、ちっちゃい子らにも胸にガムテープを貼り付け、名前を書かせてもらおう。でなければ、そろそろ実践からは引退か…。
 掌にうっすらと残っている昨日のマジックの跡を見つめながら思ったものです。