「被災地以外の子どもたちへの情報過多による影響」という問題について池添素さん(京都らく相談室)がご自身でブログに書かれた文章を送って下さいました。
とても大切なことが書かれていると思いますのでしばらくトップで紹介・表示させていただきます。
更新した日々の学童の様子などはこの投稿文の前に載せていますのでご覧ください。
「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク」のメーリングリストに以下の内容のメールが流れました。阪神大震災での経験から被災した子どもたちへの早い段階からの心のケアが必要だと呼びかけられています。大切な内容なので引用させてもらいます。
以下メールより
そこには、「こんなときではありますが、子どもたちには、どうぞ遊びと笑いを大切にしてください。深刻な顔での大人同士の立ち話に子どもたちは耳を傾けています。深刻な映像を説明なく見せすぎないようにしてください。凄惨な映像を繰り返しみることで、子どもの恐浮ェ増します。被災の状況よりも、次におきたときにどうしたらいいかをあわてずゆっくりお話してください。一緒に避難グッズをそろえるのもいいかと思います。心の中に焦りがあってもゆっくりと一緒にどうして必要か説明しながら。浮ェる子どもは、どうぞ抱きかかえて、浮ゥったね、と気持ちを受けとめた上で、逃げる手順をゆっくりゆっくり話して大丈夫よ、と伝えて下さい。子どものゆれへの恐武Sが強くなれば、再び地震がきた際に、パニックになってあらわれます。いざというとき落ち着いて動けるように。恐ろしい映像でいたずらに脅かさないように。枕元にはヘルメットと防寒具を置きね、これだけ備えていれば大丈夫よ。と、伝えて下さい。安心して、たくさん、ぐっすり眠れるように。どんな時でも、子どもたちの中にある遊びたい気持ちを自粛させることはありません。こんなときだからこそ、安全に配慮しながらもしっかり遊ばせてください。そして大人の笑顔を見せてあげて欲しいと願います。」
私が上海で飛行機に閉じ込められた時の障害のある仲間のパニックに対応した経験からも、被災地の障害のある子どもたちが直面している困難を想像します。しかし、被災地だけでなく、日本全国の子どもたちへの配慮も必要だと感じています。
たぶん、被災地よりそれ以外の地域のほうが情報をたくさん得ていると思います。次々と途切れることなくテレビから流れる地震被害の映像、子どもたちがいつも見ている番組はなく、地震災害関連の報道番組一色です。予想を超える大地震ですからもちろん仕方がないことですが、子どもにとっては不安や不満も高まります。
いつもより我がままや甘えたになったり、言うことを聞かなかったり、抱っこをねだったり、一緒に寝てほしいということがあるかもしれません。いつもできていることだからと頑張らせるのではなく、不安な子どもの気持ちに寄り添ってあげることが必要だと思います。そして、障害のある子どもはもっと不安な気持ちになっていることだと思います。大人はニュースを見たいところをちょっと我慢して、好きなDVDを一緒に見たり、できるだけいつもと同じ暮らしができる配慮が必要ではないかと思います。
地震が起こってからの毎日、悲惨な情報に大人も言葉を失っています。子どもたちはもっと敏感に受け止めていると思います。ぜひ、多くの子どもにかかわっている方や家庭での子育てに生かしていただけたら嬉しいです。