広島市の原爆ドームに行った。
観光という軽い気持ちで訪れていいものか疑問に思うが、<wbr>やはり広島にきたら見ておかねばならない。
その姿は様々な映像で見慣れているが、<wbr>細部を見ると鉄骨が変形し、熱による変色などが見て取れる。
そしてどれだけの衝撃、<wbr>熱波に襲われたのか想像するのも恐ろしくなる。
鉄筋コンクリートがこのようになってしまうのだから、<wbr>無防備な人間などひとたまりもない。
そして現在の核兵器なら、<wbr>この程度の建物など微塵も残らず破壊してしまうのだろう。
そう思うと背筋が凍りつくような感覚を覚え、<wbr>この場所を訪れるたことを後悔する。
「恐怖で早々に立ち去った」<wbr>これが原爆ドームを目の当たりにした私の感想と行動だった。
橋を渡り平和公園を歩き正面に見える資料館に入る。
多くの人。
そしてその歩みは遅く展示品までたどり着けない。
東京国立博物館の特別展の行列より歩みが遅い。
焼け残った衣服や熱で変形した日用品は見るに忍びない。
心が弱い私は早々に立ち去る。
広島城に立ち寄ってから広島駅に戻ることにした。
途中で大小様々なプラスチックバックを持った人とすれ違った。
夕方、<wbr>広島グリーンアリーナで人気アーティストのツアーが組まれている<wbr>ようで、大好きなアーティストのグッズを買い込んでいるようだ。
プラスチックバックを抱えた人たちは満足そうに歩いている。
こんな平和な世の中がいつまでも続いて欲しい。