パーマネント野バラ
ある田舎の漁村にある唯一の美容院「パーマネント野ばら」。なおこは離婚し、娘を連れて母の経営するこの美容院に身を寄せている。美容院は町の女たちの「たまり場」と化していて、あけっぴろげに自分たちの悲哀や愚痴をこぼし合い、罵り合い、笑いあっていた。
なおこの二人の友人も男運が悪く、みっちゃんはフィリプンパブを経営しながらヒモ男に金をせびられ、ともちゃんも付き合う男が皆暴力男で、捨てられてばかりいる。なおこ自身も、地元中学校教師のカシマと密会を繰り返していた。しかし、愛情を感じながらもなおこは掴み所のないカシマの態度に、戸惑いと孤独を感じていた。
ウィキペディアより
私は主人公のなおこだけはカシマとハッピーエンドを迎えるか、と思ったが、最後は観てのお楽しみ。
映画にとってレジ袋は良い小物で、サラリーマンが日中、ベージュ色のレジ袋を提げてデスクに戻ってくれば、昼食を買ってきたとわかる。
自転車を漕ぐ女性がレジ袋をカゴに入れていたら、これから夕食の準備だと思う。
いちいち説明する手間が省ける。
さて、この映画でも面白い場面でレジ袋が登場する。
なおこの親友であるともちゃん。
その夫になおこは山中で遭遇する。
ともちゃんの夫は白いレジ袋をなおこに差し出し、妻に渡してほしいと言う。
「金か?」と思ったが、借金取りから逃げているのだから、金があるとは思えない。
だが、レジ袋の中には銀色に光るものがある。
妻のためにアンティークコインでも集めたのかと思ったが、それはスロットのメダルだった。
珍しいレジ袋の使用例で驚く。
このレジ袋の使い方が鮮明に残る映画となった。