「レジ袋」の環境経済政策
舟木賢徳 著
本書では、日本人ひとり当たりのレジ袋使用量は一年間に約三五〇枚と試算していま
す。この大量のレジ袋が使用後はゴミとして排出されるわけですが、焼却処分すると
ダイオキシンが発生し、埋め立て処分してもいつまでも腐らず残り続けるばかりか、
軽いために飛散しやすく、海や河川を汚染するなどの問題を引き起こしています。
そこでいま、このレジ袋の使用を規制するための取りくみが検討されています。
この本はレジ袋を規制するための法制度、レジ袋有料化についての内外の取りくみと
その成果を実態調査にもとづいて紹介・分析し、そのあり方を提言したものです。
す。この大量のレジ袋が使用後はゴミとして排出されるわけですが、焼却処分すると
ダイオキシンが発生し、埋め立て処分してもいつまでも腐らず残り続けるばかりか、
軽いために飛散しやすく、海や河川を汚染するなどの問題を引き起こしています。
そこでいま、このレジ袋の使用を規制するための取りくみが検討されています。
この本はレジ袋を規制するための法制度、レジ袋有料化についての内外の取りくみと
その成果を実態調査にもとづいて紹介・分析し、そのあり方を提言したものです。
2007年発行の本だが、このころ外国ではレジ袋に規制がかかっているし、生分解性プラスチックの導入も進められていた。
世界初のプラスチックレジ袋への課税制度 イタリア
1989年1月に使用抑制を図るために生分解しないプラスチックレジ袋1枚ごとに100リラ(当時)約6円の課税制度ができた。
その後1993年に廃止され、バージン原料で製造されたポリエチレンフィルに課税する方法にシフトしたが、うまくいかなかったようだ。
それでも日本が無料で大量にレジ袋をばらまいていた時期にすでに海洋生物に被害を与えるということでレジ袋の使用を抑制しようという機運があったのは素晴らしい。
そして生分解性プラスチックについて記述があることもあわせて感心した。