行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

ブルターニュ紀行 10 <サン・ポル・ド・レオン から ロスコフ へ> 

2021-02-23 00:21:51 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
巻頭写真 : 『クロアツ=バッツの聖母教会の納骨堂』

荒海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を訪れよう
10


モッレを発ち
「モッレ川」と「モッレ湾」の西岸を北上すること15kmほどで
『Saint-pol de Léon レオンの聖ポール』
という町に着く

この町の名はある一人の聖人に由来する
一人のウエールズ人「パウルス・アウレルヌス」は
4世紀から侵攻してきたサクソン族からブリテン島を守るために戦った
有力者の家系の出で


6世紀頃大陸側に渡って来て「レオンの国」の女王の夫となり
地元のケルト民族をキリスト教化し
初代のレオンの司教に任ぜられ
同じような働きをした他の6人と並んで列聖された
『ブルターニュの7聖人』の一人として崇められてきた地元の聖者の一人
『聖ポール・オーレリアン』
9世紀頃から
『聖ポール・ド・レオン』と呼ばれるようになる

彼に献堂された大聖堂が町のシンボル

『Ancienne Cathédrale St-Pol-Aurelie 聖ポール・オーレリー旧大聖堂』

この町は既に司教座ではなくなり
司教も大司教もいないので大聖堂ではなく教区教会だ
とにかくでかい
鐘楼尖塔の高さは50m
幸い前が大きな広い広場になっているため
前掲の写真が撮れる

12世紀の創建
13世紀
14世紀
15世紀
と部分部分が造り足されていった時代背景も
平面図から構造のすべて
正面扉口のレリーフによる聖書語り
内部構造とあらゆる装飾
完全にゴシックの大聖堂そのもの


天井高が16mしかないものの
ゴシックを産み出したパリ周辺地方の
「パリ」「アミアン」「ランス」の大聖堂にどこも引けを取らない
見事な作り
ただブルターニュの硬い花崗岩なので
レリーフや彫刻などの製作作業は大変だったと思われる




しかし
この町にはもう一つ立派な教会がある

『Chapelle  Notre-Dame du Kreisker クレスケールの聖母礼拝堂』

教会の本体自体は旧大聖堂の方が大きいが鐘楼の尖塔は
こちらの方が高い
実に68m





内部の側廊にならぶ礼拝堂の一つ一つが
外側に向き合って切妻を並べるブルターニュ式に忠実に作られている

実は
鐘楼 は正面ではなく十字架形の交差部に立っている


基本的に四角い塔で頂上付近で八角形になる
明かり取りの「Tour Lanterune」であることもわかる



そして
後ろ側の横にも入り口

 堂内に『ブルターニュ七聖人』が飾られている




旧大聖堂とこの礼拝堂とは数百mほど離れているが
旧大聖堂の2基の鐘楼とこの礼拝堂の鐘楼が一直線上にならぶ角度があって


なかなか素敵な光景

もっと別の角度からアップにしてみると


「二つの教会 二つの塔」
と言われてきた

ところで
この辺り一帯古のレオン王国の中心地だけに
立派な屋敷や城がいくつもある

『Manoir de Kersaliou ケルサリウ屋敷』

『Hôtel François du Parc フランソワ・デュ・パック館』


『Hôtel de Kermenguy ケルメンギィ館』


『Château de Kernevez ケルネヴズ城』

『Maison des Ursulines 聖ウルスラ会の館』

 
※  ※

さて
ここから北に5kmで岬の先端
『Roscoff ロスコフ』

イングランド何西端『コーンウオール地方』への渡り口
かつ
『マルゥイーン(私掠船団)』の根拠地でもあった

プリマスやコークへのフェリーが出ており
潮位の差が激しく遠浅なので
そこそこの大型船に乗るために遠くまで続く長い桟橋がある


この右端の桟橋が


伸びるんです


これのために


ブルターニュの南岸「ポン・タヴェン」と結ぶフェリー


町中には
埋め立てて市街地を広げる前に海岸の堤防防備の一部
「見張りの塔」が残っていたりもする



この町の教会が

『Eglise Notre-Dame de Croaz Batz クロアズ・バッツの聖母教会』


敷地全体が「低い壁(仕切り)」で囲まれた『Enclos アンクロ』
であることがわかる


鐘楼はあくまで高く薄い



塔頂部の繊細で精巧な作りは透かして見るとよく分かる

内部は
ブルターニュらしいスパンの広いアーチで組まれている



木製天井のいたるところに「ひとがた」の装飾が突き出す







「アンクロ」の周囲を囲みむ低い塀の二カ所の角に
長方形の建物がある




共同納骨堂 1


共同納骨堂 2

教会も含めて全体的に装飾が少なく素朴なのもブルターニュ風だが
時折見かける数少ないレリーフ等に
逆にブルターニュらしさを感じさせる




いずれも高いマストを持った船

街中の建物も
石の重みと石の厚みとを十二分に感じさせてくれる

『Maison des Jonnies et de l'Ognions』

『Maison de 1598』




または非常な繊細さも

『Chapelle Sainte-Barbe 聖バルブ礼拝堂』

ところでこの「ロスコフ」に
感じの良いホテルがあります


※  ※

『Hôtel Britany オテル・ブリタニー』

南から町に入ってきて
海岸線に出てきたらすぐあります


実は満潮の時間にはこうなります


潮位が特に高い時期には岸壁まで全部海になり
小さな浜辺はなくなります

かつては
この「ブルターニュ!」という感じの石の重厚な建物だけがホテルで
部屋数も限られていたのですが



左側の近代的な建物の新館を増築した
今では新館が「本館」になっているらしい


旧館のお部屋はこんな感じで


新館だとこうなった
まあ旧館は窓が小さくテラスもなく
第一海の見える部屋自体も少なかったので仕方がないことなのだろう
今や玄関も新しい建物の方になっている



レセプション

幸いレストランとバーは旧館の入ってすぐ右のまま変わっていない





お料理の例


冷静前菜 「鯖のモザイク仕立て」

温製前菜 「手長海老の一品」

メイン 「オマール海老の一品」

主菜 「白身魚の一品」

デザート 「木いちごのタルト 木いちごのシャーベット」

ここのレストランは
25年以上「一つ星」を維持し続けています
ホテルは超高級というわけではないので泊まり易いです
=   =   =   =   =   =   =   =   =
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ごくごく些細な感想で結構です
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ブルターニュ紀行 6 <トレギエ 経由 ペロス=ギレック と トレブゥルデン へ> グラニット・ローズ海岸を行く

2021-02-17 00:58:15 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
巻頭写真 : 満潮時の夕陽を浴びる『サン・ギレック祠』プルマナック海岸

荒海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を訪れよう


この辺り『Côte Armor アルモール海岸』
別名「Côte de granite rose バラ色花崗岩海岸」は特に海岸線の変化が激しく
中小の岬
小さな湾
小さな入江
鋭く切れ込んだ長いカランク
が沢山あり
それらをまたいで街道が続く

そんな細い長い入江をまたぐ位置に『Trégier トレギエ』という町がある

対岸から見た『トレギエ」全景

『La Jaudy ジョーディ川』

旧市街の入り口
かつての城壁の位置に17世紀初頭の建物があたかも城門の塔のように建って
人々を迎え入れる


旧市街のシンボルは旧大聖堂

『Ancienne Cathédrale Saint-Tugdual de Tréguier 聖チュグドュアル旧大聖堂』重文

1770年九代続いた大司教の座を廃止されて
今は教区の教会となっている






入り口は定石の西側正面ではなく
南側翼廊にある

ところでこの町は近代宗教史学の権威が誕生した
キリスト教を近代合理主義的に解釈したキリストの伝記
「イエス伝」で不動の思想家となった
『Ernest Renan エルネスト・ルナン』


『Maison natale d'Ernest Renan エルネスト・ルナンの生家』通り側




この「トレギエ」を出て20kmほど
『Perros-Guirec ペロス=ギレック』という港町に至る

海側に三角形に突出しているので東側とと西側と海岸は大きく言えば二箇所
かなり大きな規模の港があって
お昼前に来れれば
漁師が朝猟ってきた大きなオマール海老を岸壁の屋台で売ってたりする

さらに何箇所か地区の海岸があり
そのうち「Ploumana'k プルマナック」という地区の海岸は
「ローズ色の花崗岩の海岸」の見本の様なところ


浸食が進んで角がなくなり丸っこい赤い岩がゴロゴロ存在し
波が打ち寄せてしぶきを上げている


この様なお神輿を担いだ亀みたいな岩だったり
モアイ像みたいな人面岩だったりが
あちこちに

目と鼻の先に
大小多くの島々があり船で渡るとまた面白い

『Ile Rouzic ルージック島』

この島には「カツオドリ」の第集落がある


白いブツブツは全部カツオドリです


ただその「プルマナック」地区のさらに小さな(あざ)
『Saint-Guirec サン・ギレック』地区の何の変哲もない小径を下りて行く


するといきなり丸っこい大岩だらけの小さな入江にたどり着き
素晴らしい光景に巡り会える
満潮時と干潮時で見え方は全く異なるのですが


この小さな入江の陸にすぐ近いところに
有名な祠あり


干潮時に後ろから見た『Oratoire Saint-Guilec 聖ギレックの祠』

若い女性が満潮の直前にこの祠に行って
中の「聖ギレック」の像に擦れると恋人ができる
という言い伝えがあって


民族衣装の女性たちが集まるお祭りすらあった

『Saint-Guirec サン・ギレック』像


その祠を向かい合う茂みの上にお城が一つ

『Château de Costaériès コスタエリエス城』

入江自体も小さいがその出口が非常に狭くて
正面に見える城の位置はもともと入江の右側の陸地の先端あたり
それが
満潮になると


こうなります
もちろん右側はつながっているんですが

入江の出口はこうです


夕暮れ時に夕陽で空が赤く染まらない曇りがちの日の
満潮時に見るときが


もっとも幻想的な瞬間



真横からだと「サン・ギレック」の像があることがわかる


海側から陸の方を見る


写っている人の大きさから
岩の大きさを想像してほしい

ところでこのペロス・ギレックのプルマナック地区には
素朴で美しい教会があります

『Eglise Notre-Dame de Clarté 光明の聖母教会』


さて
ここからさらに西へ10kmほどで
『Trébourden トレブゥルデン』という集落に至る


この浜辺の手前が左に細く伸びて
岩礁が陸地と繋がってしまった様に地形になっている

『Pointe de Bihit ビイ岬』

教会は今までよりさらに素朴


しかし
ブルターニュならではの一枚岩を掘ったゴツい十字架はしゃんと立っている

この村の内外に
これまたブルターニュならではの「古代巨石文明」の
遺物が幾つかあります

『Dolmen de l'Ile Milliau ミイィオ島のドルメン』


右はビイ岬
左がミイィオ島

『Dolmen de Prajou プラジュウ地区のドルメン』


『Menhir de Bonne Nouvelle ボンヌ・ヌーヴェル地区のメンヒル』



『Dolmen de kerellec ケレレック地区のドルメン』


この「トレブルデン」の「ケレレック地区」に
とても素敵なホテルがあります
その名も『Manoire de Lan kerellec ラン・ケレレック屋敷』


このホテルは通りからは見えない
刈り込んだ植え込みと
紫陽花やその他季節のお花の花壇で隠れた向こう側に少し下って
地上階がある


地上階は
小さなロビーとバー



その地上階はある意味で最上階の一つ下
つまり2階建てのような感じで
さらに下に下がったフロアーにレストランと客室がある


このお庭の下に通りがあるが車は通れず
見上げても斜面の角度と木々んせいで何も見えない

お庭側からは


こんな眺めです

レストランが落ち着けます


天井から「海の民族ブルトン人」を思い出させるかのように
船の模型がぶら下がってる


夕食時に夕陽が眩しく日除けが下されるが
眩しさがなくなるとまた日除けは挙げられる
そうすると


この光景になる

客室ですが




最上階は屋根の中なのでこんな感じになって
テラスの開放感が抜群



これはひつ下の会のテラスで木の高さがちょっと邪魔

こんなお部屋もあります


テラスは横についてる


バス・ルーム

たまたま大人数のテーブルを用意してあるが
朝食はここで


朝食時


例によってお食事もご紹介

ポロ葱にほぐした蟹を詰めた前菜

まとうだいとアサリ あわあわソース

オマール海老にソースをテーブルでかかてくれました

お重したてのデザート

ではまた次回に
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
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プロヴァンスを巡ろう 50 海のプロヴァンス 6 プロヴァンスの海辺で休暇を過ごすなら <教えたくない サン・トロペ の素敵なホテル >

2021-01-27 00:39:02 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
Plage Privée de l'Hôtel 『le Cheval Blanc』 à St-Tropez
サントロペのホテル『シュヴァル・ブラン』のプライヴェート・ビーチ


昨日の「カヴァリエール」から東へ10km
『Saint-Tropez サン・トロペ』

知る人ぞ知る「プロヴァンス・コート・ダジュールの」聖域を抜きに
地中海の海は語れない


小さな漁師村に過ぎなかったサン・トロペ
19世紀「ニース」で始まった
フランス社交界のフランス・リヴィエラ海岸の中心地は
一つにしのカンヌが生まれて分散し
両者ともに高級志向すなわち俗化したことを嫌った一部の業界の文化人達が
「誰も知らない素朴な漁村」に隠れ集うようになる

きっかけは
ヌーヴェル・ヴァーグの旗手『ロジェ・バディム』監督の
『そして、神は女性を造った』
の世界的ヒットから


映画人 作家 編集者 モード界
の花形達が集う
イケテル休暇村になったのです






旧村域は
背後の丘の上に要塞



下を見下ろすと


旧村域の甍の波と
教会の塔と
港が見下ろせる

『Eglise Notre-Dame de l'Assomption 被昇天の聖母教会』

港に向かい方向の道は坂道







港の近くまで降りてきて
岸壁と並行の道が商店街


オリーブの植え込みのある広場もあり
唯一開けた通りでは
土地っ子が「ペタンク」に興じている


そんな『サン・トロペ』が
南仏の海岸に沿う幹線道路から離れて
わざわざここに来るためにある間道の奥という位置関係から
一般の間kぷ客が少ないという環境が
大金持ちたちが豪華クルーザーで乗り付けて過ごす
特殊なリゾートタウンになってしまった


幹線道路から間道に降りてきて
やっと街に入ると
最初にヨットが千隻ほども繋留できそうな巨大なヨットハーバーがあり
その先の港湾管理局などを過ぎると
もっとも名高い小さな岸壁に至る


その通りは
岸壁に沿って観光レストランが並び


外洋を横断できる20〜30m級のクルーザーが入ってくる


バスルーム付きの広々とした「マスター・ベッドルーム」
家族や招待者などの「ゲスト・ベッドルーム」
船長その他乗組員用の船室
50平米ヒオドもありそうなリビング兼パーティー用キャビン
サンデッキ
などなどを備えた25mを超える大型クルーザーが
一番多く見られる
そんな港町に成ってしまった


あらかじめ港湾局に海上無線で到着時刻を知らせ
待ち受けた港湾管理官の誘導で
超大型クルーザーでこの岸壁にバックで接岸する時



観光客がワラワラと群がり集まって見物に来るのです
おりゃそうです
考えてもみてください
こんなのが



全長47mが
バックで接岸するって
ものすごく技術がいるんです


どんな人が降りてくるんだろう
見たくなるってもんです

その小規模な
「ハッピー・ヒュー」専用岸壁を左に見ながらその先に
もともとの漁師たちの港につながっている


昔からの漁師たちの港につながる
それをやり過ごしてもう少し進んで右に回り込むと


急に人手が減って静かな一角に至ります
本来の
素朴な『サン・トロペ』です

この町は60年代から70年代にかけて
ルイ・ド・フュネス主演の
「サントロペのおまわりさん」シリーズでも世界中に有名になりました



そんな独特の
シャネルの店もディオールの店もない
昼間だけは観光客で賑わうものの
夜は静かで小さな港町に
イチ押しのホテルがあるのです

『Hôtel le Cheval Blanc ル・シュヴァル・ブラン』


このホテルは
以前は別の名前で50年間続いてきて
近年ある大手ホールディング会社に買収されてしまって
今の名前になりました

それから
内装がモダンになりました
わたし的にはやや残念


ロビーも
以前はこんなに広くなかった

客室は


このスイートの
サロンの鏡に映る寝室が


こんな感じです
窓という窓の外は


こんなバルコニーがついてます

地上階の部屋によっては


こんな風な
「プライヴェート・サン・ガーデン」
が付いてる部屋も

スイートでなくとも
海側のお部屋にバルコニーはマスト



手すりの
縦の支えの部分が「白陶器」なのが実に良い

バーの入り口

バー
丸窓は
大型客船のイメージか

レストランは


広々としていますが
中で食事をとるのは雨の日か冬季だけ


夏場は
何が何でも外のテラスで


屋根は松の古木
横はプール
前は青い海
吹き抜ける涼しい海風
これらを無視して
屋内に閉じこもって食事なんぞ出来やしませんって
夏の休暇ですよ

その上
ここのレストランは3つ星です
経営が変わる前からずっと







内装の変化とともにもう一つ残念なことは
プールと浜辺の変更



左の母屋と直角に
もう少し海に向かって長めのプールがあり
浜辺の長椅子はもう少し手前までだった
プールは海側の縁は常に溢れる形で
プールの中にいると
正面の海と切れ目なく繋がって見えていた
とっても良かった

ちなみに昔の写真もあげておきます


以前のロビー

以前の客室

以前のロビー

以前のバー
バーに関しては新しい方が良いかも

以前のプール


サン・トロペには
街中に『ビブロス』という
60年代から70年代に業界人で賑わった超有名ホテルがある
さらに
5kmほど離れた背後のずっと高い位置に
シャトー・ホテルもある

しかし
海辺の町で
海の見えないホテルに泊まるのは「如何なものか」

『シュヴァル・ブラン』
の唯一の欠点は
町まで歩いて10分超かかること
しかし
海の直近という位置と
スタッフの心のこもった対応と
食事の美味しさに
かなうものは無いでしょう
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
【お願い】
皆様の「ご感想」「ご意見」「ご要望」「その他何でも」お待ちしています
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プロヴァンスを巡ろう 49 海のプロヴァンス 5 プロヴァンスの海辺で休暇を過ごすなら <教えたくない カヴァリエール の素敵なホテル >

2021-01-26 00:27:10 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
Cavalaire の ホテル 『ル・クラブ』


ボルム・レ・ミモザから東へ25km
西に「カヴァレール湾」
東に「サン・トロペ湾」
に挟まれて
ずんぐりした陸地が半島の様にが海に飛び出す

それを挟んで東西に
海岸の素敵なホテルがありまして

まず
『Cavalaire-sur-Mer キャヴァレール・シュー・メール』という小さな集落

殆ど見るべきものはないが
村の規模に対して
非常に大きなプレジャーボート・ハーバーがある



つまり
海が財産




そこにある一軒のホテルがお薦めなのです

『Hôtel le Club de Cavalaire ル・クラブ・ド・キャヴァレール』


ゲートを入ると
敷地に何棟もの建物が配置してある


ただ
建物間の距離はそれほど離れているわけではなく
マルセイユ近郊でご紹介した
『Le Castelet』
ほどだだっ広いわけではなく程よく居住感がある




当然プールは必然です
そのまま1分で歩いていける海と至近距離のホテルですが
海はあくまで
砂浜のパラソルの下の寝椅子でまどろみ
時々
体を冷やしに入る場所

泳ぐのは「プール」です
浜辺よりプールサイドの昼寝の方を好む人すらおります

例によって客室です

スイートの一例

スイートの寝室

このスイートのバスルーム


ジュニア・スイートの一例

プライヴェート・テラス
朝食はここで


プレミアム・ルームの一例

上の部屋のバスルーム


ちょっとモダンなデラックル・ルーム

バスルームはすりガラスのドアの向こう

デラックス・ルーム


海側のテラス付きのデラックス・ルーム

レストランはこうです

海側のテラス席

レストラン

お料理の一例

カジキの一品南仏野菜のグリル添え


鯛のメロンソース


ガンバス(大エビ)にラタトゥイユを添えて


オマールの単純な炭火焼き


ビーフのブロックの炙り焼き

デザートの例






食後は
食事をしたすぐ下の砂浜で



寝椅子を平らに近く伸ばしてお昼寝

あるいは


ボートで引っ張るパラセイリングや


カタマラン(双胴船)のレンタルなど
ホテルに頼めば
ホテルの眼の前で楽しめます



希望の港まで
高速ボートでの送迎も可能です


別に
高級感や市yす間にはこだわらないから
位置関係さえよければ
という方のためにもう一軒ご紹介

『Hôtel le Calanque ル・カランク』


どうだ!
って感じですよね。

多少安普請的でも
明るくて清潔で必要なものは全部揃っていて
それでもって
この環境なら文句はありませんでしょ


道路から海へ落ち込む斜面にあるので
アクセスの私道を降りてこないとよく見えない

客室は
ややポップですが
いいよね


海が真下なんですから


天蓋付き(に出来る)ベッド


海側の客室のバルコニーは
手すりに
ガラスの風よけ壁が付いています


こちらはセミダブルベッドを二つくっつけて
大きなワンベッドにしてあるため
天蓋用の柱はございません

もう少し落ち着いたお部屋がよろしければ



バルコニーというかテラスは
こんな感じ



プールサイドは


プール自体も
ブロックごとの寝椅子も
透明な効果プラスティック板で囲ってある


これで風の強い日でも
寒くなりません


レストランも
バリバリのガラス張り

とにかく海が全て

「地中海のヴァカンス」
なんてつっぱらずに
夏休みに海の家で過ごす
みたいな片意地張らないで済む気楽なホテル

でも
繰り返しますが
お部屋からもレストランからもプールからも
「海の上にいる」
感じで過ごせます

ただ
砂浜のビーチはないのが残念
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
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プロヴァンスを巡ろう 44 海のプロヴァンス 2 港と島 <バンドール と ベンドール島>

2021-01-19 00:37:05 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
『Bandol et Ile de Bendor バンドールの町 と バンドール島』 photo by ⒸTourismBandol


「カシス」から東へ20km強
カシスと同じ様にワインで名高い港町
『Bandol バンドール』
ワインは
「白」「ロゼ」「赤」全て作られていて
非常に質の高いものもある

港も町も
カシスより大きく賑やか

『Eglise Saint-François de Sale 聖スランシスコ・サレジオ教会』

港から見ると



小型ヨットの数も半端ない

港のすぐ沖合に小さな島がある
『Ile de Bendor バンドール島』
町の名前と島の名前とは2字違いで
カタカナだと
表音表記はどちらも「バンドール」となる
もちろん原音は違います


島まで連絡船がある
夏季は30分おき
冬は
朝2本
お昼1本
夕方2本

photo from ⒸGoogleMap

最短距離だと手が届きそうな距離だが
港を出て右に直角に曲がるのでそこそこの距離となって
所要時間は10分


港の出口に向かう


町の中心を外れると新興住宅が並び
眺望と陽当たりを生かして
背後の斜面にはコンドミニアムが多数建てられている

ちなみに
島内はガソリン車は禁止
従って連絡船はフェリーではない
島内には
役場の車と郵便局の車と清掃車など数台の電気自動車があるだけ

島に近づくと
最先端の建物が見えてくる


これ
ホテルなんです
一押しの
後でご紹介しましょう

島の港に到着

『Port Paul Ricard de bendol バンドール島のポール・リカール港』

 30人も乗れない小さな連絡船

別の角度からの港

実は終戦直後まで単なる幾つかの岩礁の集合体だったのを
50年代に
画家で彫刻家で
『パスティス』という食前酒メーカー『リカール』の創設者
『ポール・リカール』が買い取り
大岩を砕き繋ぎ直し組み立て直して
現在の島にしたのだそうです

鐘楼

彼の別荘と招待客のコッテージが散在する隠棲所のような場所で
サルバドール・ダリ
俳優のフェルナンデル
ジョセフィン・ベーカー
ジャン=ポール・ベルモンド
ユーリ・ガガーリン
などの友人たちを招いて休暇を過ごしていたそうです
ジャズ・クラブで毎晩セッションが行われ
劇場ではお芝居が上演され
招かれた芸術家たちは自由に制作して
彫刻作品で島を飾った



70年代に入って
プライヴェートな施設は次々と閉ざされ
のちに
一般に島を解放した




今は若手のクリエーターの住居兼店舗
になっているかつてのコテージが7軒ほど並びその前が「駐舟場」



今は島内の中央広場みたいになったところに
若手のアーティストのクラフトが売られるお店が並ぶ


別荘と思しき瀟酒な建物が数軒あって
小高い上に豪壮な屋敷がある

それに
未だに劇場は健在
『Théàtre Vincent Scotto ヴァンサン・スコット劇場』

アート・ギャラリーもある

『Galerie d'Arts アート・ギャラリー』

ワインとアルコール飲料博物館も

『Musée du Vin et de l'Alcool ワインとスピリッツ博物館』

商売の繋がりで集めた
世界中の
膨大な量のありとあらゆるワインとアルコール飲料
及びガラスやクリスタルの酒器の
コレクションを有する

周囲わずか1,5kmほどしかない島の周りは
安全に歩ける遊歩道が作られている



歩くと
角度が変わるごとに
海の表情が様々に変わることを発見できる楽しみがある










島の西端は広めの公園
『Jardin du Neptune ネプチューンの庭園』
と名付けられている

海神ネプチューン



そして
あのホテルです


※  ※

『Hôtel Le Délos オテル・ル・デロス』


何が良いかって
これです



まるで
海上に浮かんでいるような存在感


足元は
『海』

港に到着し
下船してなだらかなスロープを登るとこうなる



この右の階段は登る必要はない
このまま左に進めが玄関に至る




レセプションは
この写真で感じるほど広くはない

吹き抜けになっていて
余計な装飾品が何ので
中二階から見下ろすと広くはないががらんとして見える


その名の通り
ギリシアの島のホテルみたいな感覚に襲われる

バーはこんな感じで


赤い絵付けタイルが
逆に賑やか

カウンターの前の席より
奥のサロンの方が落ち着ける



レストランはここ


しかし
夏の間はほぼ使われず
みんな外に出てしまう


こんな風に






テラスの席は何箇所もある

もう一度
客室を振り返ってみよう

Junior Suite

Executive Room

Superior Room



この
「足の下は海」
の自分の部屋のテラスで朝食なんて考えただけで夢みたいでしょ




当然地上階の部屋もある


その代わり
「プライヴェート・サンデッキ」
が付いてたりします

そして
3階の部屋の窓からは


プールが見えるんです

島の東端が
ホテルの敷地の東端で
このプール


プールの側からホテルを見てみる

ホテルのすぐ近くにはビーチもありますよ


いかがでしょうか
このホテル

島を離れる時は


こんな風に
ホテルがずっといつまでも見送ってくれます
=   =   =   =   =   =   =   =   =
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プロヴァンスを巡ろう 41 <小さな魅力溢れるトゥールトゥール 村 と ホテル>

2021-01-14 00:58:47 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
トゥールトゥール全景

左端に『サン・ドゥニ教会』
中央の二つの丸い塔が新しい小さい方の城
右端の角に丸い塔のある建物が最初の大きい方の城



by ⒸGoogle Map 

巻頭の写真は
グーグルの航空写真の右上の方向から撮ったもの
(つまり左右逆)
この俯瞰で
右下の角が『サン・ドゥニ教会』

左上の家々が円形に集まっている部分が最初の城壁内
その上辺の
微妙に角になった部分が
巻頭写真の右端『トゥールトゥール城』

中央部白い四角い広場のすぐ右に丸い四つの塔で囲まれて
村役場
これも小さいながら城だった

まず教会

『Eglise Saint-Denis サン・ドゥニ教会』



内陣と祭壇

教会横の墓地の石積みの塀

中央部の小さい方の城

『Château Municipal 村の城』

別名「Château du despot Raphélis  悪政者ラフェリスの城』
という呼び名があるが
ここトゥールトゥールでは歴史の上で悪政者がいた記録はない


村が購入し村有財産として
村役場に使われている


庭園部など敷地はほとんど残っておらず
城壁側を除いて家々に取り囲まれてしまっている


城壁側だけ
テラスの部分がかろうじて庭園

そして本来の城

『Château de Tourtour トゥールトゥール城』

こちらが当然先にあり
東側城壁外に人家が増えて集落圏が広がり
上の航空写真の「繭型」に新たな城壁を拡大した際に
本城の反対側に作られた様だ


現在は『化石博物館』が納まっていいる


旧城壁の城門

小規模だった最初の時代の村の入り口


城壁内はまるで中世そのもの


塔もあるが
城には付属していないので
村自体の
物見の塔か鐘楼か



情緒満点の小径


東外側の
村域が拡張された部分も
当然古いのでそれなりの雰囲気は充分に感じられる




『共同洗濯場』



中央広場は
『Place des Ormeaux 鮑の広場』という名が付いている
エックスにも同名の広場があった

村民と観光客との
憩いの場



カフェ・レストランもちゃんとある


そして
拡張して村域を広げた拡張した城壁の城門も
残っている

『Porte et Eglise Sainte-Trinité 聖三位一体教会 兼 城門』

城壁の外を見る角度だが
アーケードの下の左に教会の扉があり
城門は鐘楼の屋根ををくぐる
面白い構造


その城門の内側に
この噴水




この美しい村の
はずれの「聖ドゥニ教会」のもう少し先に
実は
いい感じのホテルがあるんですよ




『Bastide de Tourtour バスティッド・トゥールトゥール』

これまで
何度も「バスティッド」という存在をご紹介したが
「農園屋敷」
などと書いてきた

実は日本語に訳せなくて
貴族と平民の金持ちとを問わず
街中の館ではなく
かと言って城でもなく
田園に構えた農園兼別荘あるいは隠棲所のような
かつ
火急の折には領地や町の防御の一翼も担える拠点となるような
それらのどれに重きをおくかは別として
そんな家作なのです


庭園は実に広々




もちろんプールもあるし



子供用プールだって
横にある



屋内プールも







スパとジムにつながっている





レセプション



サロン



客室はこんな感じです

























バー



レストランは
室内と


外壁の外をガラスで囲った『ヴェランダ』と






お料理の例


海老を使った前菜



マグロの半生仕立て



仔牛のロースト



桜桃とベリーのデザート



赤いフルーツ(ベリー系)のタルト

当選お約束で
外の席もあります


前庭のテラスの席

お庭にいるだけで
出かけなくても一日くつろげます




プロヴァンスの平野が一望に元に
こんなお目覚めは
いかがでしょうか



= = = = = = = = = = = = = = = = = =
【お願い】
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プロヴァンスを巡ろう 39 <サント・ボーム山塊の聖地 サン・マキシマン・ラ・サント・ボーム と グロット>

2021-01-12 00:12:18 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
『サント・マリー・マドレーヌ・バジリカ聖堂』



マルセイユから北東へ50km
エックスからなら東へ50km
近付いて行くと
巨大な教会がそびえる村が見えてくる
『Saint-Maximin-la-Sainte-Baume サン・マキシマン・ラ・サント・ボーム村』

巨大な教会は

『Basilique Ste-Marie-Madeleine 聖マリー・マドレーヌ・バジリカ聖堂』

いかに広大であるかは
俯瞰するしかない

Ⓒdronestagram

聖堂正面は素朴極まりない


正面は
建設できなかったようだ

ところで
5世紀初頭に
『マリー・マドレーヌ(マグダラのマリア)』の墓が発見され
小さな修道院が造られた
その後
710年にサラセンの破壊から守るため
墓は地下に隠され

1270年ごろ
プロヴァンスの支配者であった「アンジュー家」の
シチリア王シャルル2世が再発見して
それを祀るバジリカ聖堂と
墓を守るために『ドメニコ会』の王室女子修道院が建立された

聖堂の回廊側の側壁

13世紀末という早い時期に
北部『カペー王朝』支配圏ので誕生していた様式
「ゴシック」
の技術がすでに取り入れられ
素朴ながら「飛び梁」が見られる


しかも
内部は完全にゴシックの大教会

内陣奥の主祭壇

内部装飾は
マグダラのマリアの一生をたどるモチーフの
レリーフや絵画が溢れている

イエスの足を洗うマグダラのマリア


プロヴァンスの「レ・サント・マリー・ド・ラメール」に上陸する
マグダラのマリア


十字架の道行きで
イエスの汗を拭う布を持って待つマグダラのマリア(左端)


顔を拭いた布を持って
ゴルゴダの丘の頂上まで付いてきたマグダラのマリア(左下)


十字架降架後
イエスの手から釘を抜き取るマグダラのマリア


マグダラのマリアの石棺



地下祭室に安置されている
マグダラのマリア聖遺物(遺骨)を収めた聖遺物匣

柵の奥にある聖遺物を収めた金製の彫刻のコピーが

地上階の礼拝堂の祭壇にある

そして
マグダラのマリアと同時に見つかった
『聖マクシマン』の石棺も


修道院自体は
バジロカ聖堂の横に
回廊を取り囲む四棟の建物から成り立っていた

回廊

この王室女子修道院は
革命期を除いて1960年代まで続いて
(革命の最中は牢獄に使われた)
その後廃止され
今は国の重要文化財のままでホテルに使われている

『Hostellerie du Couvent Royal ホテル・王室女子修道院』

玄関



回廊の中庭は
屋外パーティーなどによく利用される


客室も
当然修道院の建物なので
石壁がそのままという部屋もある

スイート



シングル/ツイン・ルーム

さすが元修道院だけあって
余分な装飾が一切ないところも好ましい

 ダイニングルームは
かつての修道士たちの大食堂



回廊部も



かつての大礼拝堂は
会議室


高位聖職者席が
そのまま使われている



共用空間は
明るい


夜間は極めて静謐と清潔感にあふれている

※    ※

さて
この『サン・マクシマン・ラ・サント・ボーム村』あたりから
『Massif de Sainte-Baume 聖ボーム山塊』
という岩山の連なりが南西に伸びている


近くに行けばかなりでこぼこしているが
一直線の岩塊が続く
標高1000mを超えるピークも幾つかある

ここに
歴史上極めて重要な聖地があるのです

一直線の
はるか向こうに何か小さな柱様のものが建っているのが
お分かりになるだろうか

ここ岩棚を正面から見ると
四角い小さな礼拝堂


こうなる

この岩肌
頂上の礼拝堂右下が「聖地」な
のです


もっと寄ってみると
よくわかります


麓から
岩山を彫って造った階段を登り


見え始めてから
さらに
切石を組んで作った階段を180段ほど登る


そして
やっと入り口にたどり着ける

入り口

この上に


ゴルゴダの丘が再現されている

岩棚に沿って進むと
雨風を避けられる自然の空洞があって
その奥で
『Sainte Marie-Madeleine 聖マグダラのマリア』が
隠棲生活を送ったのだそうです

その洞穴の入り口部分に
最初にご紹介した『サン・マクシマン・ラ・サント・ボーム村』に
5世紀に修道院を作った
ギリシア人修道僧『ヨアンネス・カッシアノス』の手で
同時に修道院が作られていた

修道院礼拝堂の入り口

礼拝堂内部

そして
そこから「洞窟」につながる


降りると
大空洞になっており


各所に
お参りする礼拝所がある


一番奥



礼拝堂に入らなければ


外から入れる浅い凹みに作られた祭壇もある

礼拝堂の宝物殿にはマグダラのマリアの聖遺物



実際に
マグダラのマリア本人は
この洞窟を非常に気に入っていたと言われている


岩棚の反対側の断崖絶壁の縁に
十字架から降ろされたイエスを抱いて嘆く「マグダラのマリア」
飾られている


この洞窟と
サン・マクシマン・ラ・サント・ドーム村と
両方合わせて
カトリックの大聖地なのです

9世紀以来
ボニファティウス8世以下複数のローマ教皇
十字軍から帰還したルイ9世『Saint Loius 聖ルイ王』
フランソワ1世
カトリーヌ・ド・メディシスと息子のシャルル9世
王妃に迎えたスペイン王女アンヌ・ドートリッシュとルイ14世ほか
歴代フランス王
全欧の君主達
など
19世紀に至るまで多くの王公貴顕たちが訪れた

などなど

現代では
ル・コルビュジエが
このサント・ボーム山塊のこの聖所付近の地下に
大々的な聖堂を建設する案を発表した

サント・ボーム山塊の先端と聖地遠景

= = = = = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 38 またマルセイユの方に下って <ル・カステレ 世界に名高い小さな村 F1 と 快適なホテル>

2021-01-11 00:24:22 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
『Château du Castellet カステレ城 現市役所』


山地と渓谷とを離れて
地中海にやや近い平地に降りてこよう

と言っても車で1〜2時間もあれば十分なのだが

マルセイユの東50km
『Le Castellet ル・カステレ』という
小さな町がある
名前に「定冠詞 Le」がつく

リュベロンの山郷に
今回ご紹介していないが
「Le」がない「Castellet」という同じ名前の村があるのでご注意を

中心となる旧城壁内は
なだらかな勾配のある丘の斜面にあるが
いわゆるプロヴァンス特有の「丘陵の村」という程ではない

旧城壁に残る門

中は
城壁の上に沿って道が続く


すでに文明に近い位置にいるので
リュベロン山地の
あるいは
ヴェルドン渓谷周辺の
中世のままの村の情緒はすでにない

だが


こんな噴水やら


こんな城門も
しっかり残っていて

城も残っていて

『Château du Castellet ル・カストレ城』

この城は現在市役所として
使われている

背後は城壁で塔も幾つかある

『Tour de Madame 奥方の塔』

塔の開口部からは平野部が見下ろせる
塔というのは外側から見ての事で
内側は三方の壁がなくなっているのでタダの平面の壁だ
左にわずかに直角の壁の部分が残ってはいるが

城の反対側の城壁に沿った位置には
教会

『Eglise de la Transfigurqtion de St-Sauver 聖救世主の変容教会』



正面は
まるで頑丈な壁




正面上部




内部は
12世紀建立当時のロマネスク時代の趣が
ほぼ忠実に残されている


『内陣と主祭壇』

丸いふくらみの部分の壁は
古代ローマ時代の塔の一部がそのまま流用されたという

司祭館も素朴だ

『司祭館』

司教や大司教のごとき高位聖職者はいない村
従って
大聖堂ではなくて教会

集落内の散策は
やっぱりタイムスリップ感に溢れていて楽しい


城門に近づくと文明に近づくので
時代感はない
それでも情緒はたっぷり










「リュベロン山地」や「ヴェルドン河」
の村々のような
おどろおどろしさと言うか
重さと言うか
そんな雰囲気が薄くて
気軽な雰囲気なのをお分かりいただけるだろうか



そして
城壁外の平地に広がる家並みは普通の平凡な小さな町だが
貫通する県道に面して
世界にその名の知れたカーレースの聖地の一つ
『Circuit Automobile Paul Ricard ポール・リカール自動車サーキット』
が有る




もちろんメインゲートと外壁しか見えない
週末の3日間で予選と決勝を行うグランプリ・レース
の開催週ともなると
世界中の
ファンと
モータースポーツ関係者と
報道陣とで
お祭り騒ぎとなる



2018年
グランプリ開催時の参加車両の車体検査日の展示

自動車の発明後程なくして
貴族たちの間で
自動車を使ったレースが始まった

最初の頃は
都市間を結ぶ街道などで性能と腕を競っていたが
1906年にフランスの愛好者組織が
一定のルールで
不定期に各地でレースを開催

対戦で中断後
1949年に
葉巻型で4輪がむき出しの車でのレースが再開され
50年代の終わりにエンジンの基準を統一して
今のようなレースが始まる

ここ『ポール・リカール』は
1970年に同名の実業家で地方政治家だった人が
ここにサーキットを建設
翌年「第一回ポールリカールF1GPフランス大会」が開催され
以後
国内に11箇所あったサーキットのうち
1990年までに
ここで14回のフランスGPが行われた

90年代はフランス中央部に新らたに大規模なサーキットができて
そちらに移ったため
改装工事を行って
2017年からF1が復活した


ホーム・ストレッチの走行レーンの奥に並行して
番号を振られて
各チームのピットがある
開始前の車を中に置いてあり
レース中はタイヤ交換などを前で行う

『Scuderia Toro Rosso-Honda』のピット
交換用のフロント・ウイングが置かれている


決勝日のオープニング・セレモニー

スターティング・グリッド

決勝スタート直前
超満員のホームストレッチの観客席

スタート後は
耳をつんざく高性能PUの轟き渡るエンジン音が
まるでドラッグのように
脳を痺れさせ
興奮させるのです


スタート直後
タイヤ交換をするピットのレーンからの走行レーンに合流点を
過ぎたあたりで
最初の90度カーブに突入する直前
ここまで先頭のスターティング・グリッドから500m程で
5秒もかかっていない





スタンドに鈴なりの観衆も
最高の性能を誇るパワーユニットの大咆哮に
負けない
大声援を贈る


スタートとゴールのホーム・ストレッチ以外にも
観戦スタンドは沢山ある

90年代からは
単なる内燃エンジンだけではなく
排気利用のターボチャージャー
さらには
エンジンの発熱を回収して熱エネルギーに変える熱交換装置
エンジン回転を利用して発電して再利用する電気エネルギー回生装置
などを組み合わせた
「エネルギー回析」システムを組み合わせたハイブリッドで
熱エネルギーと電気エネルギーの使用量はレース全体で厳しく制限された
非常に複雑な駆動装置を使うので
エンジンとは呼ばず
PU「パワー・ユニット「と呼ばれていて
ホンダが
『レッドブル・レーシング』と『スクデリア・アルファタウリ(旧トロ・ロッソ)』
2チームにPUを提供して戦っている

もちろん
ここ『ポール・リカール・サーキット』は
F1GPだけをやっているわけではない
F2 と F3
GTカー・レース
Moto GP(オートバイ・グランプリ)
その他
あらゆる種類のモーター・レースを開催し
カーレースのドライバー養成学校もあるんです


 ※  ※

その
ル・カステテレに
寛げる素敵なホテルがある

『Le Bastide du Castellet ル・バスティッド・デュ・カステレ』

主棟の一棟

街道から玄関へのアプローチ


この手のホテルのよくある形で建物はいくつにも分散して
お互いが繋がっている


こんな風な渡り廊下で


複数の客室棟と



レストラン





スパ



などの建屋の間は広々とした空間で
芝生や池




肝心の客室は




一度くらいはサーキットに来てみるのも良い経験になりますよ
自分の野生が目覚めるかも
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
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プロヴァンスを巡ろう 32 <山あいの小さな村 ヨーロッパ陶磁の歴史に欠かせない ムスティエ・サント・マリー>

2020-12-30 01:13:35 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
ムスティエ・サント・マリー 全景


陶磁器の歴史は面白い
長くなる
そんなテーマでブログなどやりだしたら
えらいことになります

大雑把に単純に無責任にザックリ言えば
西暦751年
タラス河畔の戦いで「唐」からイスラム世界へ
中国の先進技術だった製紙法や高度な作陶技術が伝わった
その後
スンニ派とシーア派との分裂で敗れた「ウマイア王朝」が
イベリア半島まで逃げイベリアをイスラム化する

西欧より学問と技術が進んでいたイスラムは
多くの新しい技術をスペインに定着させ
鞣し革はコルドバが中心となり
針金銀細工はトレドに定着
バレンシアが作陶の中心となっていた

バレンシア焼の陶器をイタリアに輸出する中継地『マジョリカ島』にも
作陶の拠点ができ『マジョリカ焼』が起こる

その後
マジョリカからイタリア半島中央部『ファイエンツァ』に技術がもたらされて
『ファイエンツァ焼き』となり
陶器を表す英語の「ファイアンス」はそこから来た

あとは
アルプスの南を超えて南仏は『ムスティエ・サント・マリー』で作陶が始まる
『ムスティエ焼』


それからは
ブルターニュの『カンペール焼』
パリの『ヴァンセンヌ焼(その後セーヴルに移転)』
カンペールからノルマンディーの『ルーアン焼』
オランダの『デルフト焼』
などに次々と影響を与えて行ったのです


アルプス山脈の一番南の果て
峨々たる山並みの懐にへばりついて
『ムスティエ』の村がある

背後にそびえる
二つの突き出る峰の間を巨大な鎖で結んで
中ほどに金色に輝く星がある
巻頭の写真でお分かりだろうか





スイスとイタリアとの国境アルプス山脈の起伏が
遠ざかる毎に
少しずつ高度が下がり侵食で険しさが減り
一番南のはずれ地中海に迫る辺りまでくると
高山の雰囲気は最早なく
峨々たる山並みが奇観となって現われる所がある

『ムスティエ・サント・マリー』の村は
そんな山肌に抱かれて
下から上へと棚田の如くにへばりつく

上を見上げると
村の教会の鐘楼が目印になる



『Eglise Notre-Dame de l'Assomption  聖母被昇天教会』

鐘楼

さらに上にも別の教会が







こんな感じの階段を登って行く

『Notre-Dame de Beauvoir  眺望の聖母教会』

かなり高いことがわかる


改めて下に降りよう
小さな集落の中は曲がりくねった細い小径が迷路のよう




突き当りは村の「共同洗濯場」
そして
各窯元の直営店があちこちにある

『Boutique de Michèle Blanc 窯元ミッシェル・ブラン』の販売店


『Atelier Du Barri 窯元デュ・バリー』の作品


『Atelier Lalier 窯元ラリエ』の作品


『Atelier Mufaggi 窯元ミュファッジ』の展示室

陶器博物館もある




唐三彩から始まって
彩色陶器の歴史を語り


17世紀ルイ14世の御代に一斉を風靡した
『ムスティエ焼』
の五百年の歴史を展示





あらゆる部屋がこんな色彩照明というわけではありません


そして
19世紀から現代の作品も多数


18世紀のモチーフで現代に作った燭台
現代のレリーフ模様の白磁風角皿
現代のキャンドル・カップ


魚の文様が非常に面白い

村を離れる前に
カフェのテラスに座って
絶景を目にお茶することを
お忘れなく



因みに村の紋章は



岩山の間に掲げられた『星』です



郊外に素敵なホテルあり
『La Bastide de Moustier  バスティッド・ド・ムスティエ』


真っ赤に咲き誇るジェラニウムに誘われるように
門を入る


もう一つアーチがあって


も終わったラヴェンダーの花壇を横目に進むと
見えてくる


糸杉に守られるように
典型的なプロヴァンスの田舎屋敷



レセプションはお約束通り机一つ



共用空間もこの程度



客室も
豪華さやこれ見よがしの高級感など拒否して
とにかく
田舎でくつろぐ為に選び抜かれた素朴なシンプルさ












浴室は
バスタブが薄い紗で覆われ
背後は当然『ムスティエ焼』の
彩色タイル貼り








それより
このホテルは「レストラン」として作られたのです


21世紀の最大のシェフの一人
『アラン・デュカス』
の手で

彼は
モナコで3つ星
パリで3星
その後
南仏各地のホテルやレストランの以来で監修し
何軒もの店に星を与えて大活躍

その『アラン・デュカス』が
田舎の自然の中で快適に休暇を過ごしたい人達の為に
この「オーベルジュ」を開いた

開店以来ずっと1つ星を守っている






















プロヴァンスの典型的な家屋
背が低く
素焼きの瓦屋根
二重の繰り型の軒蛇腹



そして
お庭ですよ
お庭


やはり
何と言っても夏場はここでしょう
お食事も周囲の景色も
口福眼福


= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 26 <エックス・アン・プロヴァンスの お薦めホテル>

2020-12-16 00:02:25 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
『Villa Gallici  ヴィラ・ガリッシ』



セザンヌのアトリエからほど遠からぬ
緑豊かで静謐に満ちた住宅地に
素敵なホテルがあります
『Villa Gallici  ヴィラ・ガリッシ』

道路から門を入ると
斜面にそって玄関へスロープを登る


レセプションのある地上階は
幾つかの部屋を
壁を取り払って繋いだ複雑な形の空間が
共有空間

それが夕食時になると
そっくりそのままダイニング・ルームに作り変えられる


通常の意味でのダイニング・ルームと違うので
テーブルも椅子も
様々な形で
しかもチェアーではなくソファー
低いテーブルもあるので姿勢的に食べにくい席もある


例えばこの席
昼間はバーのロー・テーブルの席なんだ


ここみたいにね

でも
これら様々なスタイルのソファーなどが
もともと「趣味の良い客間」という共通の価値観で選び抜かれている
妙な統一感と落ち着きを感じるのです


これらの共用空間兼レストランの窓の外は
テラスになっていて
当然そこにも食事のテーブルが並びます





特に
お昼は全員テラスのテーブルを選ぶので
中で食べてる人はいないも同然

食事の時間外はバーの席になる
上の回の客室の窓から見下ろすと


こんな風に見える

そして
そのもう一段下のテラスもあって
そこはプールと午眠用のデッキチェアー



地上階というのも本当は相応しくないのだけれど
例の共用空間を抜けて客室の方へ向かう
上のフロアーもある


客室は
全部内装が異なっているらしい
自分の部屋以外に
その時ゲストがいない部屋を幾つか見せてもらった





あるいは



または



そして



さらに



このホテルのレストランは
長らく「一つ星」に輝いていた
たまたま今年は外されてしまったが質は落ちていないはず

ほんの一例を


前菜二種




魚料理



肉料理



デザート 1



デザート 2


南国プロヴァンスの夏の夜は
長い





あまり肩のこらない普通のホテルがお好みの方にも
ありますよ

『Grand Hotel Roi René   グラン・トテル・ロワ・ルネ』
ロトンドの噴水まで歩いて10分弱
ビジネスマン向けの
綺麗なホテルです




普通に「ロビー」がある安心感?



フロアーにも共用空間が備わってます
`



ごく普通のツイン・ルーム



ごく普通のダブル/シングル・ルーム



バーも寛げそうですね



レストランも機能的





デザート・ビュッフェ
には
思わず歓声が上がりそう

中庭はプールがあって
その横でもお食事ができます



もちろん
プールサイドでお昼寝も






フィットネス・ルームも
当然あります


このホテルなら
気軽に過ごせそうです


このホテルは
世界的にビジネスホテルを展開している
『Accord』
のチェーンです



さらに同じスタイルで
もっとカジュアルなホテルも
『Hotel La Renaissance   ホテル・ラ・ルネッサンス』




ロビーの一部



バーに一隅



バーの全体



なにやら人目をひくものが向かって


アッパー・ロビーから下のロビーに



2ベッド・ルーム



ベッドを一つにメイクすると
こうなる



なんだか
無意味な空間の大きいジュニア・スイート



屋内プール



マッサージ・ルームもあります



レストランは
ややポップすぎて安っぽいかも
と言うことで


悪天候でなければ
ガーデンの席をお勧めします

こちらは『マリオット』のチェーン
= = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 19 <南仏/プロヴァンスといえば丘陵の村 その典型 ゴルド>

2020-11-30 00:30:46 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
Gorde 村



ヴァントゥー山塊の最南端
リュベロン山塊の最西端

ちなみに
『Mont Ventoux  ヴァントゥー山』は標高1900m強ある
リュベロンの『Mouurre Négre  ムール・ネーグル山』は1100m程


冬季は冠雪するヴァントゥー山


その結構広い『ヴァントゥー山塊』のはずれの
なだらかな穹窿地帯の丘の一つが
典型的な丘の村
『Gorde  ゴルド』です


お約束で
頂上は城と教会がある

村の中に入ると
実は車で頂上まで登れる通りが一本あるが
あとは
石畳の細い道しかない

しかも
「上る」か「下る」か








丘の麓が見える路地も





水場と(昔の)洗濯場もある






そして
頂上は以外と開けていて平ら
そこに
巨大なお城






教会は
右奥にやや縮こまって見える

この村は
今でこそ「村」だが
その昔は強力な領主の拠点の町だった事が偲ばれる


教会は
『Eglise Saint Firmin  聖フィルマン教会』
この「フィルマン」はオキシタン語の呼び名で
フランス語では「ジェルマン」
スペイン・バスクに「イルーニェア(カタルーニア語でパンプローナ)」で
サン・フィルミン祭という名高い『牛追い祭り』がある





中は
外観で想像する以上に広く
北部フランス王家の文化「ゴシック」が広まらなかった南仏の
特徴で
より古い「ロマネスク」でなければ
16世紀以降のラテン的「バロック」の型落ちか「イエズス会様式」


イエズス会様式の躯体に
ラテン的な色彩を加えてある

そして
「地下祭室」が興味深い


ほとんどの教会は
今日の規模と形になる以前に
古い時代の小規模な教会が存在した
その古い教会堂を「基礎」にして
その上に新形式のより大規模な教会堂を建てて来た背景あある


この村のように丘の斜面に立地していれば
頂上でない限り
既存の建物を基礎として
その上に新たに建物を建てることはより容易であったはず



それらは
教会が所有する「聖人」の遺物の保存用礼拝堂だったり
聖職者だけの特殊なミサを執り行う
「地下祭室」
になっていることが多い


左側の壁に「1999」と見えるのは
その年に修復工事が行われたことを示している

ここは「地下聖堂」ではなく
「文化財」
として保存されており
教会内部から降りるのではなく
外に別の入り口がある



この『ゴルド村』は
夕景が特に美しい


そして
この角度から見ると
教会も結構大規模なのが見て取れますね

しかし
頂上ではないことが象徴的


ところで
この「ゴルド村」に
素敵なホテルがあります

車で登れる舗装された通りの頂上直前の右側
『Bastide de Gordes  バスティッド・ド・ゴルド』

城壁と空堀に囲まれた
市街地ではない場所に戦略的に計画されて作られた町(今の規模なら村だが)を
バスティッド
と言います
「要塞都市」なんて訳すが言葉が重い気がする


通りから玄関を入ると小さなレセプションがあって





鍵掛けのボードが素敵だ
ちなみに
カードキーではありません

そのまま階段を降りる

内廊下

何しろ丘の斜面に建てられているので
地上階から下に何階か下がって行く形になっている



共用空間






おそらく
一番広い共用スペース


外廊下(斜面側)


レストランはこんな具合ですが





夏場は
誰もそこでは食事をしません

   



特等席

こんなテラスもある


こんな環境なのに


プールまで
ちゃんとありますよ

それで客室は


スイート・ルーム
テラス付き


そのテラスから
お城が見える

ジュニア・スイート






デラックス・ツイン


外向きです
(ベッドは二つに分けることもできます)

ここは
お料理にも定評があります

少しだけ見本を

グリーン・アスパラガスを使った前菜



スフレのデザート





この『ゴルド村』の丘は
周りが
こんな石灰岩の荒々しい丘陵地なのです


= = = = = = = = = = = = = = = = = =
【お願い】
皆様の「ご感想」「ご意見」「ご注意」「ご要望」「お気付きのこと何でも」をお待ちしています
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プロヴァンスを巡ろう 12 途中でちょっと気分転換 <もう一つのプロヴァンス 湿地帯カマルグを訪れよう>

2020-11-13 00:30:49 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
カマルグといえば「フラミンゴ」と「野生の白馬」


スイスとの国境『レマン湖』からフランス領にはいる『ローヌ河』は
地中海を目指して南下し

アヴィニヨンを過ぎて二本に分かれて
そのうちの支流にあたる方が
アルルの直前でまた二つに分かれ
その後また

結局
四つの流れに分かれて広大な扇状地を形成する

その三角形の中の海に近い辺りが湿地帯となり
『カマルグ』地帯と呼ばれる



国立自然公園に指定されている

そのカマルグの道路がローヌの第三支流を渡るために
面白いフェリーボートが運行しているのです


左に見えるロープに沿って
向こう岸まで行きます
一種の「ケーブルボート」

ほとんど「とんぼ返り」の折り返し運行で

無料です
県道の一部ですから


そのカマルグ地帯で
重要な町は
『サント・マリー・ド・ラ・メール』と『エーグ・モルト』

重要な名物は
「製塩」と「フラミンゴ」と「野生の白馬」


まず
『エーグ・モルト』
を訪ねてみよう


四方を城壁に囲まれた四角い町

この辺りは海の面しているわけではないが
複雑に地形がちぎれて入り組んだ入江が汽水湖のように
すぐ近くまで伸びている

13世紀の後半
時の王『ルイ9世』が
第七回十字軍のために新たに作らせた港であった

北部勢力である王権に従っていなかった
ロワール河下流域「アンジュー」の大伯爵家アンジュー家
この辺りプロヴァンス伯位も併せ持っており

国王ルイ9世は
プロヴァンス伯の領地と隣のトウールーズ伯の領地と
その両家の領地の間にあった真空地帯に
王家専用の港が欲しかった事が理由であった



実は
ローマ教皇がアヴィニヨンに来たのも
フランス王の圧力でローマを離れるにしても
フランス王家の領土に法王庁を構えれば
ローマ教皇がフランス王家付きの司祭の地位に落とされてしまうから
国王の圧力を直接受けずに済むように
アンジュー家の領地であった
アヴィニヨンを選んだ


四方の城壁のそれぞれに城門があるが
これが
大手門にあたる『Porte Royale ポルト・ロワイヤル(王の門) 』

これを入ると
お土産やのならぶ通りをまっすぐ進むと
中央の広場『王の広場』に出る


広場の中央に『ルイ9世』像

その一角に
この町(600m x 1000m程)の中心の教会
『ノートル・ダム・デ・サブロン教会』



教会内に
『サン・ルイ(聖ルイ)王』の像がある

彼は
この第七回十字軍で
トルコに滅ぼされかかっていた『ビザンチン帝国』を破滅から救い
その感謝のしるしとして
イエスが被せらた『茨の冠』をビザンツ皇帝から送られる

次の
最後となった第八回十字軍で
北アフリカに漂着してそこで客死した

キリスト教政界の東端「ビザンチン」をイスラムから守った
東方教会の勢力下にあった「茨の冠」をローマ教会(カトリック)に
取り返した
最後の十字軍で「殉教」した

と言う理由でセイント(聖人)に列せられ
聖ルイ『サン・ルイ』王と呼ばれる


少し歩けば
すぐ城門にぶつかる小さな町
13世紀には
賑わった都市であっただろう


通りの奥に
別の城門が見える


一応
城壁の周りは
外側も内側も一周できるとはいうものの
外側は5kmほどにもなるので車でないとしんどい
ちなみに
城壁の上も一部分歩けるようになっている


これは
「王の門」(大手門)を入ったすぐ内側
階段が見える



王の門と反対側の城門
(搦め手門)

この並びには
幾つか小型の門も開いている





側面の門


この町の
王の門に向き合って右側の側面に行くと
いきなり
大製塩所が現れます



赤いのは
海水から塩を撮った後
残った「ニガリ」の成分が酸化した結果だそうです


季節によって
でかいクレーンがあったり
塩の山がほとんど無かったり
赤い部分が全く無かったり

そして
そのまま街を離れて街を背に北に1kmほども行くと
住宅地がなくなり
一面の畑の中に小高く盛り上げて一本の街道が始まり
そこに
不思議な門のような塔が立っている


『塩の門』
と呼ばれていて
ここから遠く北部の宮廷まで
「租税」としての塩が運ばれていった


エーグ・モルトから西に行けば
程なく
沼地が広がり


運が良ければ
こんなのが見えるかもしれません


この湿地帯には
ユニークなホテルが幾つかあります

いずれも
『Mas(マ)』とプロヴァンス語で呼ばれる
ちょっとした
田舎の郷士屋敷(Manoir 英語の Manor-house)
ホテルにしたもの

何軒かあるうちの一軒
『Mas de la Fouque(マ・ド・ラ・フウック』


この手のホテルは
通りすがりに見つかるようなものではありません

知る人ぞ知る隠れ宿


何棟かの家屋を巧みにつないであって
レセプションなどという場所は
ないに等しい

ロビーに当たるのが
こんな感じの大きなお部屋


こんな場所もあったり



こんな「ジャグジー」があったり



高級モード・ブランド『キャシャレル」デザインの
アッパー・ツインがあったり



ディナーは青天井で
(夏が長いです)

ちなみに
この辺りのホテルは冬場は閉まっていることが多いです



朝食のビュッフェ




専用のテラス付きの
シューペリア・ルーム



普通の雰囲気のお部屋もありますし



プレミアム・スイート
ございます

そこの
バスルーム


こうなっております

運が良ければ
季節によって
窓の外が



こんなことにもなりかねませんよ

ただ
野生の白馬に関しては

残念ながら見ることはできないでしょう


そもそも
現在地球上で野生の馬がいるところは
コーカサスの一部
宮崎県の海岸の山岳地
そして
ここ「カマルグ」だけ
されていますが

船を出して
通常人がほとんど姿を見えない場所に行かなければ
見ることはできなくなっています

ただ
プロヴァンスの牧童が家畜化した白馬を
沼沢地で遊ばせている姿は
時々見かけます

水深は
わずかに50cmあるかないか


また
この手のホテルは
乗馬用の馬を数頭持っていて
半日単位で貸してくれて
付き添いも道案内も頼めるので
道路を通らずに
浅い水面の上を散歩したりできます

それをやれば
野生の馬に出会えるかも

Let's try !
= = = = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 11 <アヴィニヨンで お勧めホテルに泊まってみよう>

2020-11-11 00:12:22 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
ホテル La Mirande 正面


アヴィニヨン
と言えば
法王庁

その
法王庁の真裏に威風堂々たるホテル有り
『La Mirande  ラ・ミランド』
申しまする


とにかく近い
法王庁の裏側の城壁と向き合っているんです

中に入ると

いわゆるパティオ風の
建物に囲まれた中庭だったところにガラスの屋根をつけて
ロビー
というか共用空間にしてある



一部は
バーというかティー・サロン



そこから横に入ると
レセプション


妙ちきりんな
鉄製のオブジェが真ん中に鎮座してた


レストラン


こんな感じで


ガーデンでも食事ができます


法王庁の城壁の
真下でも
食事ができます




ただし
朝食は別の専用の部屋で



建物の中にも
共用空間があちこちにある













客室はと言いますと



これは
スイート




プレスティージ・ツイン







バスルーム



普通のグレードのお部屋は
デラックス・ツイン
呼ばれます







お分かりになるでしょうか
このバスルームの右の窓から
法王庁の城壁が見えてるんです

なんという至福


ただ
大げさすぎて
気後れしてしまう方もおいでかもしれませんね


そこで
アヴィニヨンのホテルを
もう一軒
取り上げておきましょう

旧市街の舗装通りの洒落た商店街の外れ
『Hôtel d'Europe  オテル・デューロップ』

ここも
古い邸宅なのですが
「ミランド」のように大仰ではありません
より
「それらしい」館です



正面は普通の民家

でも
これはお屋敷の「塀」に当たるんです

真ん中の暗くて中が見えない入り口を入って
10mほど進むと
中庭に出ます



奥の突き当りが
館の母屋

中庭はレストランのテラス席
その間に
大きなパラソルで通路が作ってあって




突き当たると
ガラスのはまった張り出した玄関

ちなみに
この通路の右側の建物(見えていません)の中が
レストラン





レセプションがあります



そのままロビーにつながる
安心の構造です


このロビーの左の中に
バーがある






 レストランは
出て
中庭の左ですが
(もちろんな中庭に出なくても繋がっている)





夏場は
ほぼ全員中庭のテラスがお好きなようです


この
プラタナスの大木の周りが
特に好まれるそう


客室に行ってみましょう

まず
一番広いスイート


窓の外にテラス付き








次に
普通のスイート




こんな感じのクラシックな雰囲気のものや







この様に
完全にモダンなものや



その
間をとった様なものやら
いろいろ


ジュニア・スイート


新旧



それぞれ
浴室もいい感じに広め





なお
個人的には
普通の大きさのお部屋で充分です。。





この「ヨーロップ」ホテルのレストランは
ここ10年間くらい星から遠ざかってはいますが

手の込んだ繊細な最新式のフランス料理と
伝統的プロヴァンス料理の
巧みな折衷で

地元の人達にも
大変人気があります

アヴィニヨンにおいでの際は
どちらがお好みですか?

= = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 9 <アルルで 18世紀の邸宅ホテルに泊まってみる>

2020-11-06 00:14:29 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
ホテルのレストランの一角



アルルの旧市街は
細い通りが入り組んでいる

一般住居は通りに建物の正面が接する「商店街」形式だが
小さな交差点に
門だけがある塀に囲まれた一角発見

塀に囲まれていれば
当然貴族の邸宅

18世紀の貴族の邸宅を利用したホテル
『Hôtel Particulier (オテル・パティキュリエ)』

直訳だと「邸宅」
そんな名前の隠れ宿です




直ちに中庭
そして
奥に「母屋」が見える


小さなプールの横を進むと
右側の平屋の中にレセプション


レセプションのある建屋の
つながり
プールに向き合う感じでレストランがあり

そこに至る空間が
ロビー
のような役割の共有広間になっている


そのまま
レストランに入れます



外からも入れます



雰囲気がカジュアルなコーナーも


朝食はこちらでいただきます

気候の良い季節は
外でも食事ができます


バーから見た外の席



回り込んだ奥の席は
静かでしょうね

夏は
朝食も外が気分が良い


ビュッフェは当然
中にあります


お部屋は
白が基調の内装が多い



このお部屋のシャンデリアは


わざと
古い民家の天井風に
本物の古い邸宅や城などの解体の際に手に入れた梁を使って

梁といえば
こんな部屋も


こちらの人は
古い(数世紀を経た)梁や柱が
大好きなんですよね

ところで
スイートを一部屋ご紹介してみよう


上の寝室の隣は
寛ぐスペース



あるいは
こんなベッドのお部屋もあり


そのバスルームが
こんなです


続き部屋は



スイートでなくても
素敵ですよ



あるいは



お庭は
街中の館なので
それほど広いわけではありませんが
寛ぐにはうってつけ













広いロビー
エレベーター
華やかなレストラン
入り口にはベルボーイが立ち

というようなホテルがお好きな方は
いまいち
ピンとこないかもしれませんが

客室5室
スイート6室しかない
隠れ宿
悪くないですよ




アルルには
もう少しフランクなホテル
ちゃんとあります

その名も
『Jules Cézar ジュール・セザール(ユリウス・カエサル)』

もともと
城壁のすぐ外の修道院だった建物を再利用
かねてより
アルルでは一番のホテルでした

最近突き抜けてポップに
リニューアルしてしまったらしくて涙



正面左の建物が
かつての修道院聖堂


ここは
ホテルに使用されているわけではありません


地形的に
見えているホテルの位置が高く
裏側は崖のようになって5〜6m低いのです

従って
入ったフロアーは
レセプションとロビー
客室やスパなどは
ロビーのレベルから低く下がった
かつての修道院の回廊と
その周りに会った僧坊を利用して作られている
しかし
修道院の雰囲気など
全くない


玄関の『回転ドア』は健在だった!

入って右がレストラン
左がロビー

なのですが


こんなになっちゃった


まあ
光と色彩にあふれたプロヴァンスのアルル
という位置付けで
これはこれで良いのかも
思い込もうとする私がおります

地上階(ロビー)から一つ下の階に降りると
修道院時代の回廊です


一周できます


ロビー階の
レセプションとレストラン以外の三方向と
一部二階と
地下(ではないが)一階と
回廊の周りに修道僧の僧坊があったところが
それぞれ客室になている




一部は地上二階があるので
そこから見下ろすと






回廊内部を一周すると
一部はスパ

そこであれこれ施術を受けて
さっぱりした後
ウツラウツラするのに最適です


ちなみに
スパのジャクジーは
凄いです




一方
客室はポップな内装ですが
色味は
ロビーと違い落ち着いています



かつては
修道僧の部屋だったため狭かったのですが
ふた部屋分をぶち抜いて
広げてある




昔からのサイズのお部屋は
こうです





プールサイドも夏の午後
観光に疲れて早くホテルの戻ったりした時
昼寝に最適




正面玄関の前は
表通りよりやや高く
そこで飲み物を楽しむこともできます




さあ
次回は
別の町を歩きましょうか

= = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 6 <ポン・デュ・ガール近くのホテル と オキシタン文化圏の町ユゼス>

2020-10-30 00:10:22 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
ユゼスの中央広場のアーケード
 
 
ポン・デュ・ガールから
西北西に15km
『ユゼス』という町がある
 
ここも「オキシタン(カタルーニア)」文化圏に属する
ユゼス侯爵領
 
例によって雰囲気満点の旧市街を行くと
 
 
 
すぐ
 
町のシンボル
公爵の城
司教館
大聖堂
 
とが連接している前に出る
 
 
公爵の城は
未だに
公爵家の末裔が住んでいらっしゃる
 
長方形の塔が城の塔
その奥の
上に細い丸い塔が載っている四角い塔が
司教館の塔
 
横から見た方がわかりやすい
 
右奥が公爵の城
左奥が司教館
 
 
 
それらの敷地の隣にある大聖堂
 
 
この
『Cahrédrale Saint-Théodorit 聖テオドリ大聖堂』
円形と鐘楼が極めて美しい
 
 
 
1801年以降は
この町は「司教座」ではなくなったので
今は正確には大聖堂ではなく
聖テオドリ教会
 
鐘楼の上部の中は
こうなっています
 
 
直径が小さい割に高さが保てるのは
こんな風に
壁をほとんど作らず
重量を軽減して設計されたからだろう
 
 
 
ユゼス侯爵の城の塔から見た
旧大聖堂
 
 
司教館は
現在は『市立ジョルジュ・ボリアス歴史美術館』
 
 
展示品は
普遍的な絵画彫刻と言うよりは
この町とこの地方の歴史を伝える絵画や工芸品が
並んでいる
 
 
 
旧市街は
やや小高くなっている
 
市街地へ降りると
市民の集まる中心地が
『 Place des Herbes プラス・デ・ゼルブ(ハーブ広場)』
 
多分
定期的にハーブの市がたった広場だったのではなかろうか
 
長方形と正方形とを
くっつけたような不規則な形なので
中央
というのはいいにくいが
 
噴水もある
 
 
周囲には
カフェやレストランもあり
テラスの席が賑わう
 
 
 
そして
周囲を取り囲む建物の地上階はアーケードになっているが
奥行き(幅)が広くて背が低い
 
 
そのアーケードは
広場の入り口の道から
すでに始まっている
 
 
この
アルプスの方に多い類の幅の広さと背の低さは
逆に
南仏の真夏の強烈な太陽と暑さとを
避けるためなのかもしれない
 
 
 
 
※  ※  ※
 
さて
この魅力あふれる小都市を離れて
 
ポン・デュ・ガールの方に
戻ったあたりにある
素敵なホテルをご紹介しよう
 
Castillon-du-Gars (カスティヨン・デュ・ガール)村の
『ル・ヴュー・カスティヨン』
 
正面エントランス
 
実は
このホテルの特徴は
住民がいなくなりかかって廃村が決定的だった
カスティヨン・デュ・ガール村の
住民不在の数件の民家を買い取って
それらを上手く繋いで
ワンブロック全体をホテルに作り変えてしまった
という発想
 
 
極めて
丁寧な修復により見事に蘇った「古民家ホテル」が
人気を呼び
成功したことで
旧村民が戻ったり
新しい住民が移住してきたりで
村が復活したことも特筆に値する
 
 
 
 
 
 
プールサイドの「壁」だけ残した建物の
ゴシックの時代の特徴の十文字の支えのある窓の
すぐ横が
個人的に大好きです
 
`
 
昼間
散々観光でで歩いてきて
疲れ切って
ホテルに帰って夕食まで1時間半くらい
プールサイドのこの長椅子で
ゴシックの窓の跡から差し込む夕陽を浴びながら
うつらうつら
至福の時を過ごすのが
大好きです
 
 
中庭というか
建物意図建物の間の空間には
あれこれ
ゲストを寛いでいただくための
仕掛けがあります
 
 
高い位置のテラスに並べられた
寝椅子やら
 
 
低い位置の
談笑できるコーナーやら
 
建物をくぐったり
上から渡ったり
 
 
 
しかし
お庭の雰囲気とは一変して
 
内部はとても
明るく新しい
 
ただし
ホテルのコンセプトを遵守して
雰囲気を壊さない新しさ
 
レストラン
 
 
 
ギリギリ
プールが見える席もある
 
 
 
この客室の暖炉は
以前の民家の「オリジナル」
 
 
 
浴室の
剥き出しの石も「オリジナル」です
 
ヨーロッパでは
「古い」ことと「オリジナル」が
価値がある
 
真新しいものは
どんなに高級でピカピカでも
お金があれば手に入る
 
時間が購ってきた「古い本物」は
いくらお金を払っても
手に入らない
 
だから
「オリジナル」の部分は徹底的に残して
誇示するのです
 
 
この浴室の
左の窓の周囲の縁取り石も当然
オリジナル
 
 
ちなみに
ここのお食事も
年によって星がついていたり
何年か経って外されたり
また取り返したりを
繰り返していて
 
素晴らしいお料理ですが
最近は
カジュアル路線のよう
 
 
夏らしく
極めてシンプルな
「数種類のトマトとモッツァレラのサラダ」
 
 
やら
 
 
極めて素朴な
ラム肉のソテーやら
(この写真は調理済でお客に提供されている状態)
 
 
 
かるく
スズキの夏野菜添え
やら
 
 
 
ショコラとスイカのミルフォイユ ベルガモット・アイスクリーム添え
やら
 
 
いかがでしたか
 
= = = = = = = = = = = = = 
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