ユゼスの中央広場のアーケード
ポン・デュ・ガールから
西北西に15km
『ユゼス』という町がある
ここも「オキシタン(カタルーニア)」文化圏に属する
ユゼス侯爵領
例によって雰囲気満点の旧市街を行くと
すぐ
町のシンボル
公爵の城
と
司教館
と
大聖堂
とが連接している前に出る
公爵の城は
未だに
公爵家の末裔が住んでいらっしゃる
長方形の塔が城の塔
その奥の
上に細い丸い塔が載っている四角い塔が
司教館の塔
横から見た方がわかりやすい
右奥が公爵の城
左奥が司教館
それらの敷地の隣にある大聖堂
この
『Cahrédrale Saint-Théodorit 聖テオドリ大聖堂』
は
円形と鐘楼が極めて美しい
1801年以降は
この町は「司教座」ではなくなったので
今は正確には大聖堂ではなく
聖テオドリ教会
鐘楼の上部の中は
こうなっています
直径が小さい割に高さが保てるのは
こんな風に
壁をほとんど作らず
重量を軽減して設計されたからだろう
ユゼス侯爵の城の塔から見た
旧大聖堂
司教館は
現在は『市立ジョルジュ・ボリアス歴史美術館』
展示品は
普遍的な絵画彫刻と言うよりは
この町とこの地方の歴史を伝える絵画や工芸品が
並んでいる
旧市街は
やや小高くなっている
市街地へ降りると
市民の集まる中心地が
『 Place des Herbes プラス・デ・ゼルブ(ハーブ広場)』
多分
定期的にハーブの市がたった広場だったのではなかろうか
長方形と正方形とを
くっつけたような不規則な形なので
中央
というのはいいにくいが
噴水もある
周囲には
カフェやレストランもあり
テラスの席が賑わう
そして
周囲を取り囲む建物の地上階はアーケードになっているが
奥行き(幅)が広くて背が低い
そのアーケードは
広場の入り口の道から
すでに始まっている
この
アルプスの方に多い類の幅の広さと背の低さは
逆に
南仏の真夏の強烈な太陽と暑さとを
避けるためなのかもしれない
※ ※ ※
さて
この魅力あふれる小都市を離れて
ポン・デュ・ガールの方に
戻ったあたりにある
素敵なホテルをご紹介しよう
Castillon-du-Gars (カスティヨン・デュ・ガール)村の
『ル・ヴュー・カスティヨン』
正面エントランス
実は
このホテルの特徴は
住民がいなくなりかかって廃村が決定的だった
カスティヨン・デュ・ガール村の
住民不在の数件の民家を買い取って
それらを上手く繋いで
ワンブロック全体をホテルに作り変えてしまった
という発想
極めて
丁寧な修復により見事に蘇った「古民家ホテル」が
人気を呼び
成功したことで
旧村民が戻ったり
新しい住民が移住してきたりで
村が復活したことも特筆に値する
プールサイドの「壁」だけ残した建物の
ゴシックの時代の特徴の十文字の支えのある窓の
すぐ横が
個人的に大好きです
`
昼間
散々観光でで歩いてきて
疲れ切って
ホテルに帰って夕食まで1時間半くらい
プールサイドのこの長椅子で
ゴシックの窓の跡から差し込む夕陽を浴びながら
うつらうつら
至福の時を過ごすのが
大好きです
中庭というか
建物意図建物の間の空間には
あれこれ
ゲストを寛いでいただくための
仕掛けがあります
高い位置のテラスに並べられた
寝椅子やら
低い位置の
談笑できるコーナーやら
建物をくぐったり
上から渡ったり
しかし
お庭の雰囲気とは一変して
内部はとても
明るく新しい
ただし
ホテルのコンセプトを遵守して
雰囲気を壊さない新しさ
レストラン
ギリギリ
プールが見える席もある
この客室の暖炉は
以前の民家の「オリジナル」
浴室の
剥き出しの石も「オリジナル」です
ヨーロッパでは
「古い」ことと「オリジナル」が
価値がある
真新しいものは
どんなに高級でピカピカでも
お金があれば手に入る
時間が購ってきた「古い本物」は
いくらお金を払っても
手に入らない
だから
「オリジナル」の部分は徹底的に残して
誇示するのです
この浴室の
左の窓の周囲の縁取り石も当然
オリジナル
ちなみに
ここのお食事も
年によって星がついていたり
何年か経って外されたり
また取り返したりを
繰り返していて
素晴らしいお料理ですが
最近は
カジュアル路線のよう
夏らしく
極めてシンプルな
「数種類のトマトとモッツァレラのサラダ」
やら
極めて素朴な
ラム肉のソテーやら
(この写真は調理済でお客に提供されている状態)
かるく
スズキの夏野菜添え
やら
ショコラとスイカのミルフォイユ ベルガモット・アイスクリーム添え
やら
いかがでしたか
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