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地中海の『美の島』 コルシカ島 41 < ピアーナ ポルト スカンドーラ海岸 > 『ユネスコ世界自然遺産』を訪れたう

2021-11-26 00:26:56 | 素晴らしき世界/コルシカ島
暗闘写真 : 世界自然遺産「スカンドーラ海岸」

地中海からいきなり屹立する高山「コルシカ島」は
海の国で山の国
地球創生期の野生の自然が多く残るゆえに「美の島」と呼ばれる



「ピアーナ」から凸凹と複雑な海岸線に沿った山道を12km東北東に走ると
『ポルト』に至る
そのジグザグの多い山道は高度の変化はそれほどなく
海岸線の侵食で形作られた小さな入り江になりかけて
しかし海水は入ってこなかった結果出来上がった地形で「カランシュ」と呼ばれる
拙ブログ「地中海世界を巡ろう」で何度も書いた
切り立った断崖の両岸を持つ細い入り江「カランク」の陸地版で
「カランク」のコルシカ語での複数形である言葉だそうだ

『Calanche de Piana』


カランシュに岸に沿って道を作ると大変な距離で行ったり来たりになる
そこで標高を変えずに岸を突っ切る道が造られた結果


先回にも写真をあげた通りこのような光景が出来上がった
「ピアーナ」から10kmほど走ると道は下り坂になり始め
下りきると小さな川が海の注ぐあたりの小さな港『ポルト』に着く


この写真の右から降ってきてうんと狭い川上で渡って
写真の左側の集落のさらに左を海の方向に進む



この角度はわざわざこちら岸にわたってこないと集落から見ることはない




この河口が港になっており
先端の岬の小高い場所にあるジェノヴァ時代の塔の下から
こちら側にでられる





塔の足元から集落を見下ろすと右が港のある川で左はビーチ

ピアーナのビーチ


ビーチの側で車はここまでしか入れない
左の建物の端から向こう側の港へ出る
そして「港」というのはこの遊覧船に乗るための港なのです

『スカンドーラ海岸遊覧船』

この「ポルト」から北側に『ユネスコ世界自然遺産』に指定されている
『スカンドーラ自然保護地区』があり
南の「カルゲェージェ」や北の「カルヴィ」からも遊覧船が出ているが
ここが現地に一番近いために遊覧船の発着のために開発された港と言っても過言ではない

Map by ⒸGoogle Map

「スカンドーラ」は陸地(半島)に900ha強 海岸線に沿って海側に750ha
フランス自然保護区
フランス海洋保護地区
コルシカ特別保護区
ユネスコ世界自然遺産
の指定で保護されている

Map by ⒸOpenStreetmap

スカンドーラ半島から北東に離れた小規模な湾が準保護地区として指定されている
『スカンドーラ地区巡り』の遊覧船は
北の「カルヴィ」南の「カルギェーゼ」
さらに南の「アジャクシゥ」からの出ているが
直近の「ポルト」からだと半日で訪れることができる
夏のシーズンのみ運行で午前は9時頃で午後は14時半頃



先端の塔をいただく丘の反対側で車を置いてこちら側の桟橋まで来て
停泊している遊覧船で「スカンドーラ巡り」に出発する


ポルトの港の先端の四角いジェノヴァの塔を超えると「ポルト湾」


この写真でも塔が見える
湾内には頻繁にイルカの群れが現れることがあり
出航直後に偶々遭遇すればしばらく停船して写真タイムにしてくれたりする



結構規模の大きな「ポルト湾」を北東に抜けて隣の「ジロラタ湾」を通り過ぎ
40分ほどで「スカンドーラ自然護区に入る


『スカンドーラ自然保護区』の看板

ここ「スカンドーラ」の地形はカルデラの一部なのだそうだ
したがって
「火山泥流岩」「流紋岩」「火砕流岩」「赤色花崗岩」
同じ「柱状節理」でも
「方状摂理」「板状摂理」があり
赤い安山岩系と黒い玄武岩系とがあり

などあらゆる種類の火山性の岩の露出が見られる




















水平方向に退席する柱状節理




垂直方向の柱状節理



黒色柱状節理


赤色柱状節理


垂直の岩肌に作られた「ミサゴ」の巣


石柱の頂点にある巣

「ミサゴ」の若鳥



現存する島に最初に発生した植生「マキ」

ここ「スカンドーラ」は
海と陸両方を一括して保護地区としてあり
陸上植生
陸上動物生態系
陸と海岸の地形と土壌
海中植物
海中生物
を全て網羅して「自然保護区」であり
希少な動植物と地形や構造が手付かずで保存されていることが
「ユネスコ世界自然遺産」に登録された理由となっている





柱状節理は六角形とは決まっていない
四角形や五角形もある











「ピアーナ」に引き返す際往路より海岸線により近い位置を船が走る
10数kmにわたって人工物が一切存在しない「スカンドーラ」地区に
人家が数軒見え始め砦もある所まで来ると「スカンドーラ」は終わり
「ジロラタ」湾の入り口部になる


ジロラタの砦

『Ghjirulatu / Girolata』

「スカンドーラ」巡りの遊覧船は帰りに季節によって30分から1時間半
この集落に停泊して休憩時間となる


実はこの集落は山側からの陸路は無い
踏み分け道はあって徒歩でなら来られるが車の類は手押し車の時代からやってこれない

漁師の家が10軒弱あり
その他大きな茶店のようなカフェ・レストランと
ごく小さな海の家のようなカフェレストランが浜に2軒
斜面に2軒ほどあるのみ


大きな茶店のテラスより港を眺める
この店は遊覧船が休憩で入って来た時だけお客で溢れる


ジロラタ砦


コルシカでは酪農は全て山に中に放牧して行われているが
「鳥も通わぬ」難所を物ともせず
牛たちがやってきて渚で涼を取っていることがある



港に成っている入り江の向かって右端は船もなく海水浴の浜辺となるが
この写真の左端の斜面に登ってみると


こんな光景になる






写真左上の山のような場所が「ジロラタ湾」の西側の先端で
そこを左回りに抜けると
そこから「ポルト湾」となる
10分ほど走ると


ポルトの象徴の塔と奥に集落が見えてくる


この塔の向こう側が河口で港である



港には「スカンドーラ巡り」の他に
「ピアーナのカランシュ」を海から巡る遊覧船も出ている

次回は「カランシュ」を一目だけ見てから「ピアーナ」まで登り
さらに「ポルト川」を遡って山里を訪れてみることにしましょう
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