(株)ダイセルが提唱する循環型のエネルギー
構想です。
利用頻度の低い間伐剤を有効利用しようという
取り組みです。
日本の森林は、戦後に、住宅用の木材の生産を
増やそうと、針葉樹を多数植林しました。それが
輸入材の値下がりにより伐採されることもなく、
多くが放置されています。植林時には多くの苗が
植えられますが、木々が成長するに従って不要な
木を伐採する必要があるので、間伐材が発生する
のです。これらが山中に放置されているのが現状
です。
これらの間伐材を有効利用として、様々な取り
組みが成されていますが、現実ではきちんと処理
できていません。
その間伐材などを資源として有効活用しようと
言う取り組みが成されています。
https://bgic.kanazawa-u.ac.jp/about.html
間伐材のを利用するのは、伐採された間伐材を
山麓近くに運び、木材チップに加工しています。
しかし、これには多大な人手やエネルギーが必要
なので、なかなか進んでいません。
そこで、木材を現地で液体化することが可能で
あれば、化学的な処理すれば体積も減り石油並み
の資源として活用の道が開けるかもしれません。
プラスチックなどにも生成することができます。
この液体は石油と同じ炭化水素系ですからね。
最初のうちは、間伐材を麓の工場に運んで処理
することになると思いますが、液化に必要な機材
をコンテナ内に収納できれば、間伐材を処理する
現場に運びことができるので、より効率的な処理
が可能となるでしょう。
一度液化してしまえば、それをコンテナタンク
にして運び出し、既存化学プラント(多くは海岸
地域にある)で、今の石油と同等にいかようにも
用途別の製品にすることができるのではないか、
とも思います。しかも液化されているのならば、
その応用範囲も広くなると思います。
何はともあれ、エネルギー資源としては、この
方法以外の、日本近海のメタンハイドレートとか
メタネーションの利用など、複数の手段を持つ事
が大事な事だと思います。
prairie@mbh.nifty.com
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