賛美の心

こちらでは賛美、礼拝、心を主の前において静まり、まことの心で神様を賛美することだけです。

中国の国外亡命者への攻撃をテーマにしたBitter Winterの新作映画『竜の長い腕』

2019-07-26 18:40:31 |  ニュース

オンライン公開中のこの映画は、中国共産党が国外で直接、あるいは協力関係にある支持者を通していかに亡命者を脅し、難民認定の取得を妨げているかを描いている。

マッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)

映画『竜の長い腕 – 宗教弾圧から逃れ、海外に逃亡した難民を苦しめる中国政府』のオリジナル英語バージョンをいよいよ当ウェブサイトで公開する。英語以外にもBitter Winterで発信している7言語の字幕を提供する。

映画の初公開は6月20日、映画と同タイトルのBitter Winter共催会議『竜の長い腕』会期中に韓国のソウルで行われた。

映画では、中国国内の宗教迫害によって亡命者が生み出された過程と、中国共産党 がいかにしてその長い腕を国外にも伸ばし、宗教を理由に亡命した人々が難民認定を受けるのを妨害し、あらゆる嫌がらせと暴力を加えて迫害しているのかを説明している。映画では亡命者が暗殺された可能性のある事例にも言及している。

加えて中国共産党の「同伴者」の活動も非難している。ソ連の時代にはどちらかと言えば冷たい目線を向けられながら活動していたいわゆる「使える間抜け」が中国の諜報機関、保安部と手を組み、さまざまな口実を作り上げては亡命者を迫害しているのだ。映画の中では、呉明玉(オ・ミュンオ)氏と韓国における彼女の反カルト、親中国共産党組織の活動を「同伴者」の事例として取り上げている。実際にそれは、民主主義国家で親中国のスパイが公道でデモを行って罪のない亡命者の中国送還を呼びかけるという極端な例だ。しかし、亡命者が中国に戻れば逮捕、拘束、拷問が待っている。不本意にも強制送還された難民認定申請者の事例がその事実を証明している。

Bitter Winerは、この映画が世界中の誠実な人々の良心に訴えかけることを望んでいる。『竜の長い腕』が伝えたいメッセージは至極簡潔だ。宗教迫害から逃れた人々を支援してほしい。亡命者たちはあなたの助けをまさに今、必要としている。

 

この文章はマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)による『BITTER WINTER』である 。


韓国で全能神教会に対する偽の抗議デモが開始

2019-07-25 18:53:52 |  ニュース

1ヶ月前にBitter Winterが暴いた極秘計画を実行するため、中国共産党は全能神教会の信者で難民認定申請者の親戚を韓国に派遣し、中国寄りの反カルト活動家と共に「自発的な抗議デモ」を捏造しました。

2018年8月4日Bitter Winterは、中国でひどい迫害を受けている全能神教会信者の難民認定申請者に対する韓国で嫌がらせ行動への協力を求める中国共産党の極秘文書を公表しました。中国共産党は中国で暮らす難民申請者の親戚を必要に応じて脅迫または強要し、家族に「故郷に戻ること」を説得するよう命じました(難民認定申請者が中国に戻った際には、「自宅」ではなく、刑務所に「戻る」ことになります)。この計画では、韓国にいる中国寄りの活動家と全能神教会に敵対する反カルト活動家の協力も求めています。

中国共産党の本計画が実行段階にあるという報告をBitter Winterは受けています。8月27日、全能神教会に敵対する活動家で中国シンパの呉明玉(オ・ミュンオ)が、複数の中国寄り/反カルトの韓国メディア(「宗教と真理(종교와 진실)」等)を使い、全能神教会の信者の難民認定申請は偽装で、難民制度を悪用しており、全能神教会を信仰することで一家離散となっているという偽ニュースを流しました。これらのニュースは、全能神の信者の中国への本国送還を強く訴えていました。

8月30日から9月4日の期間、韓国にいる全能神教会の難民認定申請者の家族十数名や反「カルト」キャンペーンに積極的な5つの韓国系教会の信者など、50名以上が済州裁判所、済州議会、温水にある全能神教会コミュニティ、全能神教会礼拝所(全能神教会の信者が礼拝のために集まる場所)、青瓦台(韓国大統領の執務室・官邸)などの前で、抗議デモを行うと、これらのメディアは報じており、8月31日には記者会見まで開きました。これらすべての情報の正確性は、韓国にいる匿名の内部情報提供者とBitter Winterが取材した全能神教会の信者により確認されています。

8月30日の午後、ある全能神教会の信者は、中国に住む母親から、中国共産党の役人が2ヶ月前に自宅にやって来て、韓国へ行き、子供を帰国させることに協力してほしいと言われたと伝えられました。推定では、全能神教会の信者の親戚10名以上が中国共産党の役人から同様の要請を受けたと考えられます。中国共産党はこの件について家族と頻繁に話し合うためのWeChatアカウントを開設しています。この信者の母親は、信者の姉夫妻が政府役人と済州に向かっていると告げました。夫妻はできるだけ長く韓国に留まるように要請されています。「状況は深刻になっている。姉さんの夫婦と一緒に帰って来ないと、私らがひどい目に遭う」と母親は言ったそうです。

韓国全能神教会の別の信者とその夫は、中国で中国共産党から迫害を受け韓国に逃亡してきた韓国系中国人です。8月29日、この女性が中国に暮らす母親に電話をかけると、女性に会うために従兄弟と一緒に韓国に行くことになり、現在、済州行きの飛行機を待っているところだと言われました。この女性が自身の暮らすソウルに直接来るように伝えると、済州で2日間滞在しなければならないが、その後ソウルに行く予定で、済州のホテルはもう予約済みだと言われました。母親は何かを言いよどんでおり、明確に話さないとき、中国の政府系テレビ局に勤め、今回同行する従兄弟に電話を変わることにこの女性は気が付きました。

8月30日の午後、呉明玉はソウルから来た2名のカメラマンを迎えに空港に行きました。信者の中国の親戚11名が済州に到着し、(呉明玉によると、13名信者の中国の親戚が韓国に来た)中国政府の役人もこのキャンペーンを現地で指揮するために韓国に到着したという報告を受けています。予定では、8月31日と9月1日に済州裁判所と議会で抗議デモを行い、その後、記者会見を開くことになっています。9月2日には温水の全能神教会コミュニティ、3日には青瓦台、4日には全能神教会礼拝所で抗議デモを行います。

全能神教会の難民認定申請者は家族が韓国に来ると知り、早く会いたいと教会に伝えました。そこで、全能神教会は韓国警察に連絡し、家族が会えるよう取り計らってほしいと依頼しました。しかし、呉明玉は彼らを断った。呉明玉が警察に提出した書面にした情報によると、呉明玉は抗議デモが終わるまで、家族を再会させることはできないと回答しました。

韓国に来た家族との再会を全能神教会が阻んでいると、呉明玉と中国共産党は主張するつもりであると、韓国人の情報提供者は明かしてくれました。これは全くのデタラメで、全能神教会の信者と家族の再会を妨害しているのは、実際には呉明玉です。中国共産党と反カルト活動家が家族の幸せよりも自身のプロパガンダに関心があることは明白です。

国連経社理で協議資格を持つ非政府組織「CAP-LC」など、信仰の自由を擁護する非政府組織9団体は、無害な難民認定申請者に対するこの無情な迫害に終止符を打つため、8月31日、中国共産党と韓国の反カルト活動家の行動を厳しく批判した請願書(下記)に署名しました。

非政府組織9団体による請願書

韓国における全能神教会の中国人難民認定申請者に対する迫害を中止せよ

全能神教会の信者数百名は、拷問や違法な殺人被害に関する数多くの事例が記録されている過酷なひどい迫害を中国で受けたため、韓国に逃れ、難民認定を申請しています。しかし、中国共産党は韓国にまで信者を追い、中国にいる親族を韓国へ渡航させ、難民認定申請者を「故郷に戻る」よう説得するよう脅迫または強要しています。しかし、信者は中国に送還された場合、「自宅」ではなく刑務所に送致されるでしょう。また、地元の反「カルト」団体の協力を得て、「自発的な抗議デモ」を捏造しています。

中国共産党にとって、政府に逆らって信仰を捨てない信者を中国で迫害するだけでは足りず、誤った情報で「反カルト活動家」の支援を得、中国寄り組織の協力の下、信者の逃亡先の国まで追いかけていくという行為は醜聞と言えます。

私どもは、中国当局に対して無害な難民に対する悪意に満ちたキャンペーンを即時停止すること、そして韓国政府に対して全能神教会の信者に難民資格を付与することをお願いする次第です。これらの信者が中国に送還された場合、逮捕、勾留、そして恐らく拷問が待っています。

2018年8月31日

CAP-LC – Coordination des Associations et des Particuliers pour la Liberté de Conscience(社団及び個人の良心の自由協会)

新興宗教研究センター)

EIFRF – European Inter-Religious Forum for Religious Freedom(宗教の自由に向けた欧州宗教間フォーラム)

FOB – European Federation for Freedom of Belief(欧州信仰自由連合)

FOREF – Forum for Religious Freedom Europe(宗教の自由フォーラム欧州)

HRWF – Human Rights Without Frontiers(ORLIR – International Observatory of Religious Liberty of Refugees(難民の宗教的自由の観察機関)

Soteria International(ソテリア・インターナショナル)


この文章は『BITTER WINTER』からです 。


韓国ソウル発: 中国の宗教弾圧と海外の難民への脅しを非難

2019-07-24 12:48:26 |  ニュース

Bitter Winterが共催した会議の講演者らは、弾圧を受ける宗教団体の信者への難民認定を阻止するために国際的な運動を推進する中国共産党を非難した。

マルコ・レスピンティ(Marco Respinti)

エスカレートする弾圧

中国は、中国共産党 の管理下に置かれていない全ての宗教を体系的に一掃する試みを行っている。これは、6月20日にソウルで行われた会議「竜の長い腕: 中国による国内外の信者の弾圧」で、難民及び 人権 保護の専門家が、熱心な聴衆に向けて伝えたメッセージだ。この会議は、韓国のNGO「公共の利益の法律の擁護」(Advocates for Public Interest Law)、ブリュッセルを拠点に活動する 国境なき人権(Human Rights Without Frontiers)、そして、Bitter Winterが共同で開催していた。専門家は、中国共産党が積極的に中国から逃亡した信者を追跡し、難民認定を阻止するために外国の政府に圧力をかけていると説明した。この会議は国連の世界難民の日を記念して行われ、中国での宗教弾圧に関する写真展も開催した。写真のほとんどはBitter Winterが提供した。

最も熾烈な弾圧を受けているのは、新疆ウイグル自治区 の人口の過半数を占めるムスリムの住民だ。ウイグル族 の活動家のナーグル・サウト(Nurgul Sawut)氏は「300万人以上のウイグル族の住民が強制収容所に違法に拘束され、さらに大勢の人々が 拘留所 と刑務所に拘束されています。現在起きている出来事は、体系的なジェノサイドです」と話した。サウト氏はオーストラリアを拠点に活動しており、中国で暮らす家族のうち少なくとも12人が強制収容所に拘束されているか、もしくは行方不明になっているという。

ソウルのNGO、公共の利益の法律の擁護(Advocates for Public Interest Law)の難民の権利を専門とするリー・イル(Lee Il、이일)弁護士は「中国の弾圧の規模を理解することは困難です。その理由の一つは、ウイグル族やその他の犠牲者の状況がよく分かっていないためです。また、近代的で、文明が進み、高度な技術を持つ現世的な中国のイメージと一致しないことも理由の一つに挙げられます」と述べた。

「しかし、真実は明白です。この莫大な規模を考慮すると、現在の弾圧は今世紀最大の人権への脅威だと言えます。その結果、民主主義国家は、貧困にあえぐ国や戦争で荒廃した国だけではなく、主要な貿易国からの難民への対応に迫られています」とイル弁護士は話した。

弾圧の対象には、チベット仏教、そして、法輪功  全能神教会 等の 新興宗教団体 等、他の多くの宗教も含まれているとBitter Winterの設立者であり、編集長を務めるマッシモ・イントロヴィーニャは告げた。同氏は「中国共産党は、国際社会に向け、弾圧を正当化するための大規模な虚偽報道運動を実行しています。例えば、中国共産党は、政治犯、とりわけ法輪功の学習者から臓器を摘出している行為を否定しています。また、同党は2014年にマクドナルドで起きた殺人事件の犯人が全能神教会の信者だと主張したように、全能神教会に対する誤った嫌疑を広めています。この事件は実際には別の宗教団体が引き起こしたものです」と続けた。

またイントロヴィーニャ氏は、「中国は、禁止された宗教団体で活動した者に3年から7年、もしくは7年以上の懲役刑を与えることを規定した 刑法第300条は、重大な犯罪を行った者のみに適用していると主張しています。しかし、この主張はプロパガンダに過ぎません。法輪功の学習者、全能神教会の信者、呼喊派、生命之道教会 及びその他のキリスト教の教会の信者、さらには、最近のエホバの証人の信者に対する多数の判決から、中国が刑法第300条を中国で禁止されている宗教団体の信仰や聖典を広めた者に適用していることが証明されています」と加えた。

難民のために正義を求む

約1,000人の全能神教会の信者が韓国で難民認定を申請している。そのうちの2人が実際の拷問の体験を会議で語った。蕭睿(シャオ・ルイ)という仮名を名乗った女性は、12時間に渡り、吊るされ、殴打される壮絶な拷問を受けた際、正式な命令により殺害することが認められていると警察官が認めたことを明らかにした。「殴り殺しても問題ない – これはキリスト教徒を弾圧するための中国共産党のスローガンになっているのです」とルイさんは話した。

別の仮名の女性、趙琳(ツァオ・リン)さんも中国で逮捕され、拷問を受けたと報告した。趙さんによると、趙さんが韓国に逃亡した後、中国共産党は趙さんの弟をその他の難民の家族と共にソウルに強制的に向かわせ、「偽の抗議活動」に参加させて、趙さんに「帰宅」を呼び掛けさせたようだ。しかし、中国に帰国した難民は逮捕され、投獄されているため、「帰宅」とは家に帰るのではなく、刑務所に行くことを意味すると趙さんは主張した。

全能神教会の信者のデータによると、2018年に、警察官による拷問または虐待によって20人の信者が死亡したようだ。

専門家は、世界中の政府に対し、中国に帰国すると逮捕及び拷問に直面する宗教団体の信者を受け入れるよう求めた。中国の当局は顔認識カメラとDNAテストを用いて、信者及びその家族のデータを集めているため、信者が母国で身を隠すことは困難である。

国境なき人権のリア・ペレクレスツ副理事は「中国の宗教の少数派の人々は、中国に留まると、あるいは中国に強制的に送還されると逮捕及び拷問に処せられる危険があります。中国は、信教の自由を求めたため、あるいは宗教を信仰したために現在拘束されている被勾留者の人数において、諸外国を圧倒しています」と話した。

宗教を信仰する受刑者に対して用いられる手法として、ペレクレスツ氏は「四六時中の監視、薬物の強制的な摂取、暴力的な取り調べ、激しい殴打、睡眠の奪取、拷問ラックの利用」を挙げた。さらに同氏は「調査結果は明快であり、中国および難民申請の審理を行う政府の司法への期待も明らかになっています。国家は国際的な追放及び送還禁止の原則に従い、少数派の宗教を信仰する中国からの亡命希望者の強制送還を中止する必要があります。中国に再入国する場合、拷問及び非人道的な扱いを受ける可能性があるためです」と指摘した。

また、この会議ではBitter Winterが制作した天安門事件及び中国の宗教弾圧を取り上げた映画(Tiananmen and Religious Persecution in China)、そして、宗教弾圧を受けて海外に逃亡した難民を中国共産党が脅す手法に関する映画(The Long Arm of the Dragon)が上映された。


この文章はマルコ・レスピンティ(Marco Respinti)による『BITTER WINTER』である 。


「お母さん、家に帰らない方がいい」

2019-07-22 15:22:13 |  ニュース

 

全能神教会の信者の息子が韓国を訪れ、海外逃亡した母親に中国に戻らないよう説いた。帰国すれば即座に逮捕されるからだ。

中国最大のキリスト教 新興宗教団体 である 全能神教会 は国内では 中国共産党 により禁じられ、暴力的な迫害を受けている。数百人の信者が保護を求めて韓国へ脱出している。

その1人に唐璐(タン・ルー)さん(安全のため、本名は公開しない)という女性がいる。彼女も、韓国に行ったからと言って見逃されたわけではない。韓国における全能神教会信者の政治的亡命の申請を妨害するため、中国共産党は脅迫などの手段を使って教会員の中国に住む親族を募っている。そして彼らを韓国に連れて行き、現地で「親族を探す」という口実のもと、デモを行っている。全能神教会信者を中国に引き戻すのが目的だ。先日、唐璐さんの息子も韓国に赴いた。しかし、政府が組織する「親族を探す団体」に属する人々とは異なり、母親に絶対に帰国しないように、と告げた。

息子からの電話

5月10日、全能神教会の信者仲間である王(ワン)さんが、中国の唐璐さんの息子から電話があり、彼女を探していることを伝えた。唐璐さんが国外逃亡以来、3年ぶりに息子から受けた連絡だった。中国共産党がインターネット、電話回線を厳しく監視しているため、唐璐さんは家族に危険が及ぶのを恐れて一度も連絡をしたことがなかったのだ。

唐璐さんは息子が詩を朗読した録音をずっと大切にしていた。彼女は家を出たときに息子の写真を持参しなかったことをBitter Winterに語った。万一通関で逮捕されたら家族を巻き込んでしまう可能性があるからだ。唐璐さんは録音だけを持ち込んだ。3年間、その音声は心中の不安を委ねられる何よりも大事な宝物だった。

母親の懸念

息子が韓国に来るという知らせに唐璐さんは驚喜した。しかしすぐに小さな不安が頭をもたげてきた。近々、韓国の中国共産党支持の活動家、呉明玉(オ・ミュンオ)氏が次の「親族を探す団体」を韓国に連れて来て、全能神教会の難民に嫌がらせをしようとしているのを知っていたからだ。息子もまた中国共産党が管理する「親族を探す団体」の一員で、彼女を無理に中国に帰らせようとするかもしれないのだ。

唐璐さんは、知り合いである熱心な信者、張福氏の事件に言及し、Bitter Winterに次のように報告した。「2016年5月18日に張福兄の妻が子どもを連れて済州島に夫を探しに行きました。彼女の旅に同行したのは中国共産党の工作員でした。工作員の命令で張さんの妻は夫をホテルに閉じ込めました。密かに旅券を抜き取り、財布、クレジットカード、全所持金70万ウォン(約65,000円)を奪いました。そして一緒に中国に帰らせようとして脅したのです。中国共産党の工作員は済州島の空港まで彼を追いかけ、強制的に中国へ誘拐しようとしたほどです。結局、張兄は間一髪で逃亡しました」。

この件を持ち出したとき、唐璐さんはまだ恐怖を引きずっていた。もし息子が中国共産党の工作員と共にやって来たら、どう対処すればいいか分からないだろう。

家族再会

5月14日の午後、唐璐さんは不安と期待の入り混じった気持ちで息子の連絡先番号を受け取った。過去数年間、中国共産党の宗教迫害がますます激しくなっていることをニュース記事で読んでいた。全能神教会は容赦なく迫害されている。亡命の道を選んだときから、再び息子に会うのは難しくなるのは分かっていた。予想に反して今、息子が外国に彼女を訪ねて来るというのだ。唐璐さんは興奮のあまり、考えるのももどかしく急いで息子の番号に電話をかけた。

「電話に出た息子は『ママ』と叫び、泣き続けました」と、唐璐さんは回想した。「胸が痛み、涙があふれました」。そして息子を慰めながら、ソウルにある全能神教会の温水の施設で会う約束をした。

「戻ってはいけない」

ついに再会し、唐璐さんは息子の韓国訪問に中国共産党は関わっていないことを知った。息子は、地元の 公安局 の 国保大隊 の職員が継続的に母親の状況を調査していることを伝えた。最近は自分を訪ねて来たという。彼らは唐璐さんの現在の居場所を追跡するため、家族の中に他に全能神信者がいないかを調べていたのだった。

「ママ、何があっても家に戻ってはいけないよ。僕はもう大人だし、自分のことは自分でできる。お母さんがここで元気でいるのを知って僕は安心したよ」と、唐璐さんの息子は言った。

息子はさらに、国保大隊勤務の友人が国外に住む全能神教会信者の情報を集める部署にいるのだと言った。その友人は韓国にいる全能神教会信者の写真を大量に保持し、その中に唐璐さんの写真もあるという。警察は既に唐璐さんの海外での状況をつかんでいた。彼女が通っている教会堂や教会でのクリスチャンネームまで知っていた。

「国内のウェブサイトに掲載されているニュースはどれも全能神教会を攻撃している。絶対に中国に帰ったらだめだよ」。息子は強く説いた。

惜別

別れの午後、唐璐さんは息子を地下鉄の駅まで送って行った。彼女は泣かなかった。2人とも笑顔を浮かべていた。息子は母親に家に戻らないように、ともう一度言い含め、家のことは自分に任せてほしいと話した。唐璐さんも、自分に会いたくなったときは韓国に来ればよいが、中国共産党に操られないように気を付け、党が組織するいわゆる「親族を探す団体」の一員として来ることがないようにと注意した。

白勝一による報告


この文章は白勝一による『BITTER WINTER』である 。


またもや呉明玉氏! イスラム教、ウイグル族、難民、さらにBitter Winterを侮辱する

2019-07-22 07:04:04 |  ニュース

韓国の悪名高き反カルト主義者であり、親中国共産党の活動家である呉明玉(オ・ミュンオ、오명옥)が、Bitter Winterが6月20日に開催した会議を攻撃し、イスラム教を「世界の主要宗教の一つではない」と主張した。

呉明玉

呉明玉

マッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)

Bitter Winterの読者であれば、悪名高い反 カルト 主義者であり、親中国の活動家である韓国人の呉明玉の名はなじみ深いだろう。我々は呉氏の不正な活動を映画化し、好評を得た。呉氏は違法に韓国に住む 全能神教会 の信者の難民の写真と名前を公表しただけでなく、中国共産党 に協力して同団体の難民に対する抗議活動をでっち上げ、さらに、法輪功 に対する中国共産党のプロパガンダを広めるための本を韓国で出版している。

Bitter Winterが6月20日にソウルで共催した会議では、偏見とヘイトスピーチが難民や韓国の社会全般に危害を与える悪い例として呉明玉氏の名前が挙げられていた。

呉氏は友人を会議に送り込み、写真を撮影させ、同氏が運営するウェブサイト、churchheresy.comでレポートを配信している(このサイトの名前からも分かるように、呉氏自身が「教会(the Church)」であり、異議を唱える者は「異端(Heresy)」である)。

驚くべき内容の記事であり、彼女の本性が表れている。誤った情報を拡散しているとしてBitter Winterを侮辱するだけでなく(具体的な例は挙げていない)、呉氏はこの会議が法輪功によって共催されていると示唆し、同運動を長々と非難していた。実際には法輪功は共催者に含まれておらず、講演者の中にも法輪功の学習者はいなかった。また、呉氏が延々と非難している法輪功の教えについても取り上げていない。中国共産党は党に敵対的な宗教団体を取り上げる際に、法輪功を頻繁に攻撃することを求めており、呉氏は規定通りに従っていた。

また、韓国にいる全能神教会の信者の難民に対して、品位に欠ける、野蛮な攻撃を繰り返してきた呉明玉氏が、難民は中国政府に協力し、対応を求めるべきだと主張している点は非常に興味深い。我々はずっと呉氏が中国政府と中国共産党と協力関係にあると読者に指摘してきたが、本人が認めてくれたことは嬉しい限りだ。

また、原理主義とテロを ウイグル族 が支援していると疑う中国共産党お決まりの主張と共に、呉氏は「過激主義者」のウイグル族のムスリムが会議に参加していた、という現実離れした主張も行っていた。ウイグル族のためのキャンペーン(Campaign for Uyghurs)に所属する活動家のヌルグル・サウト(Nurgul Sawut)氏が会議で講演を行ったが、ウイグル族のためのキャンペーンは宗教的というよりは世俗的な団体である。呉氏がイスラム教の基本的な事実を学習していれば、ベールなしで人前に姿を現した女性が「原理主義者」でも「過激主義者」でもないムスリムであることは分かるはずだ。

「イスラム教は聖霊を認めていない」、イスラム教は聖霊に関する神学理論を「歪曲」している — これがイスラム教に関する呉氏の主張の全てだ。比較宗教学の専門家としての資質は不透明だが、呉氏は一般のムスリムの信者の気分を害し、「イスラム教を世界三大宗教の一つと認めるのではなく、キリスト教の異端と考えることは合理的である」と結論づけていた。まさにヘイトスピーチと偏見だ。

 

この文章はマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)による『BITTER WINTER』である 。