東日本大震災で地盤の液状化に見舞われた面積は、東京湾岸地域で、40平方キロと過去最大級とのことです。関東地方で、液状化が起きた地域は、主に以下のところです。
・東京:お台場から千葉市にかけての湾岸地域
・千葉県:我孫子市、印西市
・埼玉県:久喜市
・茨城県:潮来市、鹿島市
私が住んでいる千葉市美浜区でも、相当な液状化がありました。液状化が起きた原因は、埋立地で地盤が締まっていない、砂地盤であること、地下水位が高いことなどです。写真は、液状化により傾いてしまった電柱です。液状化が起き易いかを知るためには、役所が公表しているハザードマップが最も参考になると思います。
液状化て最も困るのは、家が傾いてしまうことです。家を作る場合には、0.3度(1000mmの長さに対して約3mmの高低差)以下とします。この数値以下であれば、人間の感覚上問題は出ないとされています。でも、0.5度(1000mmの長さに対して約5mm高低差)を越すと傾斜を感じます。本来水平であるべき床が、1度以上傾いてしまうと、建具の開閉に問題が出てきますし、人間の感覚に異常を感じてしまいます。バルコニーの床には通常2度の水勾配を作りますので、一目で傾斜しているのが分かります。
家が傾いてしまうと、これを復元するのは大変です。根本的に直すには、周りを掘って、杭を打ち込んで、その杭の上にジャッキを置き、家を持ち上げ、新たに基礎を作ることになります。でも、数百万円のお金がかかります。安価な方法としては、床板の高さを調整して張り直す、こともできます。
今後、液状化が起きやすいところに家を建てる場合には、杭を打つこと、地盤改良をして置くことが大事となります。このような工事をすれば工事金額は多少上がりますが、傾いてしまった家を直すよりも、はるかに安いです。(11.3)
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