マンションは、建築基準法では、共同住宅と呼ばれます。共同住宅ですから、自分のもの、住民全員のもの、この二つに分かれます。どっちつかずはありません。自分のものは専有部分、住民全員のものは共用部分、となります。但し、境界線があるわけではないので、分かりにくい箇所もあります。
専有部と共用部の区分は、区分所有法に細かく規定されていますが、マンションを外から見て、見えるところは共用部、見えないところは専有部と考えたら分かりやすいと思います。玄関扉も窓ガラスも網戸もバルコニーも外から見えるので共用部となります。玄関扉や窓ガラスを真っ赤に塗ったり、バルコニーに看板などを取り付けられたら、共同住宅として統一性を欠いてしまいます。
バルコニーやアルコーブなどは共用部なのですが、専用使用権、即ち、専有部に住む人が排他的に使用する権利を認めています。使用する権利を持つということは、当然、管理の義務も出てきます。従い、不注意で窓ガラスを割ったら、弁償しなければなりません。マンションの場合、財産権、使用権から見て以下の3種類に分かれます。
➀自分の財産で自由に使える部分(専有部):自分の部屋の中
➁自分の財産ではないけれど自分だけで使える部分(専用使用権付共用部):窓、玄関扉、バルコニー、アルコーブ、1階の庭等
➂みんなの財産でみんなで使う部分(共用部):玄関ロビー、エレベーター、階段等
上の写真はマンションのモデルルームの一室です。ここで、壁のクロスは専有部ですから、好きに変えられますが、窓ガラスは共用部ですので勝手に変える事はできません。(92)
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