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例えば、写真のように収納の上部に棚があって、その棚板の下にハンガーパイプが取り付けられている場合を考えてみましょう。天井から棚板は直接見えますので、棚板は実線、その下にあるハンガーパイプは点線となります。但し、複数の棚板がある場合には、全部を描き表せないので、枚数が表示されます。また、天井から見たことにしますと、梁があって、壁の厚さが分からなくなりますので、壁は実線、梁や下り天井(さがりてんじょう)は点線で表されます。
間取り図では、以上のように、実線と点線とが入り乱れて描き込まれます。大体、人の目の高さで切って、下を見て、見えるものは実線、隠れているものは点線、と考えれば宜しいでしょう。その位置で見上げると、梁や下り天井は見えますが、ここは壁を優先しますので、壁は実線、梁や下り天井は点線となるわけです。
モデルルームに行きましたら、平面的な間取り図からでは読み取りにくい箇所を、良く見て、確認して下さい。読み取りにくい箇所とは、縦方向のものです。例えば、押入れに枕棚はあるのか、和室に長押(なげし)はあるのか、収納の棚板の数、ハンガーパイプの有無と位置などです。このような箇所は、デジカメで撮る、そして、間取り図に書き込んでおくと良いでしょう。実線、点線、間取り図に描かれている線には必ず意味がありますので、不明な場合には売主に確認してみることです。(7114)