まだまだ半人前の僕にそうそうオーダー依頼が来るはずもなく、今回はまた架空猫です。
前作の初オーダーメイド作品を作っている時から、次はメス猫を作ろうと思っていました。
オス猫よりもメス猫の方が、フォルムが美しいと思うからです。
前作は大きかったので植毛にすごく時間がかかってしまったので、今回はワンサイズ小さくし、おすわりで14~15cm、角膜の大きさで8mmにしました。<o:p></o:p>
目は閉じている状態なので目玉は必要ないのですが、いつも目を基準にして顔を作っていくので、無いと感覚が違うので羊毛を丸めて目玉の代わりにしました。<o:p></o:p>
カエル星人という感じですね。
そこに羊毛を追加していくのですが、
美人猫にしたいと思っているのに、なんか人間のオッサンのような感じになってしまいました。
頭の大きさに合わせて身体の肉付きを調整する為に、今回も頭部を先に植毛します。<o:p></o:p>
頭部の細かいシマは見せ場の一つなので丁寧に植毛します。
今回はシッポの作り方を少し変えてみました。
いつもはワイヤーに羊毛を巻きつけてベースを作り、そこに植毛をしていましたが、<o:p></o:p>
シッポは細いので表面からワイヤーまでの距離が近く、植毛の為にニードルを刺すたびにワイヤーにガチガチ当たってしまってとても不快で、ニードルもよく折れます。<o:p></o:p>
そこで今回は、先に薄いシート状に固めた羊毛に植毛を施し毛皮を作り、それをシッポのワイヤーに巻きつけて固定してみました。<o:p></o:p>
毛皮状態↓<o:p></o:p>
カットして巻きつけて固定↓<o:p></o:p>
細いシッポの周囲に植毛をするのは持ちにくいのもあって大変でしたが、<o:p></o:p>
シート状なら平面なのでマットの上で作業できて効率も良いように思います。<o:p></o:p>
シートの接続部分と先端は後ほど植毛を追加します。<o:p></o:p>
今回のポーズはコレです。<o:p></o:p>
資料用に買った猫雑誌に、子猫が毛繕いで手を舐めている写真が載っていて、<o:p></o:p>
なんか「のほほん」とした雰囲気が良いなぁと思ったのでコレにしました。<o:p></o:p>
育児中のメスという設定なので乳首も付けました。<o:p></o:p>
ここにトラ柄をメリノで下書きします。<o:p></o:p>
植毛の密度を薄くしても地肌が透けないようにする為です。
このベースに植毛をしていきます。<o:p></o:p>
後編へつづく。
いつも本物の猫そっくりでびっくりです。
体の作りもしっかりしていて、とても綺麗です~(*'▽')
後編も楽しみにしています!
自分の作品を楽しみにしてくれている人がいるのは、とても励みになります。
がんばって植毛します。
やはり素晴らしいですね~
私もお手本にさせてもらいリアルにゃんこ作り頑張ります
よい励みになります!!
ありがとうございます。
僕は完成品が10体にも満たない初心者で、
まだまだ試行錯誤中なので、とてもお手本にはなりませんが、何かの参考程度になれば幸いです。
どこかの教室に通ったわけではなく、諸先輩のHPやブログを拝見しながら独学でやっているので、
間違っていたり、もっと良い方法が既にどなたかによってあみ出されている場合もあると思います。
そんな感じですが、これからもこのブログ見てやって下さい。
よろしくお願いします。
私は最近羊毛フェルトを始めたばかりなので、とても参考になります。
一つ質問なのですが、植毛前のベースは固い触感なのですか?
ニードルを刺して形を作っていく過程でどこまでさし固めればよいのかわかりません。
もしよければ教えて下さい。
これからも新作品の発表を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
ご質問の件ですが、
僕の場合、植毛前のベースは結構固いです。
手芸店にある見本の作品(非植毛)と比較した感じでは、かなり固めに刺し固めてあります。
というのは、植毛の毛を刺す時にベースも再度フェルト化するので、
ベースがふわふわだと形が変わってしまったり、大きく凹んでしまうのです。
特に頭部なんかだと顔の雰囲気が変わってしまったりします。
それを防ぐ為にふわっとした感じが全く無くなるくらいにしっかり刺し固めています。
その作業にかなり時間がかかります。
比較実験した訳ではないですが、
フワフワのベースよりも、しっかり固めたベースの方が植毛後の脱毛も少ないのではないかと思います。
参考になったでしょうか?
だから植毛前のねこちゃんの表面はあんなになめらかなんですね。
そこまで刺したことがなかったのでとても不思議でした。
本当に根気のいる作業ですね。
理由まで丁寧に説明していただき、すっきりしました。
これで中断していた作業が先に進めます。
ありがとうございました。