政府は現在「高齢社会対策大綱」の改定案を
検討中で、75歳以上の医療費負担を現行の
2割から3割に引き上げるという案です
この改定案の背景には急速に増加する医療費に対応し
制度の持続性を確保するという狙いがあります
医療費増加の現実とその影響
現在の医療制度では高齢者が受ける
医療サービスが多く、医療費は年々増加しています
ここ10年以内に日本の医療保険制度は
大きな負担を抱えることになりかねません
このため政府は医療費負担の見直しを急いでいます
しかし負担が増えるのは高齢者だけではありません
現役世代にとっても、事実上の「増税」として
負担感が強まり、働く意欲を損ねる懸念もあります
労働力人口が減少する中で、若い世代や現役世代への
負担増は日本全体の生産性や経済成長にも
影響を及ぼすと思います
医療制度の根本的な問題:予防の欠如
日本の医療制度は確かに世界的に見ても
優れた点が多いとされています
特に誰もが一定の医療を受けられる保険制度は
誇るべき制度ですが、現状維持に固執しているという
批判も少なくありません
医療費や負担の問題に対して
単に「負担を増やす」ことが解決策として
考えられがちですが、予防医療が軽視されている点が
抜け落ちているように思います
予防医療にもっと焦点を当てた
包括的な制度改革が必要です
例えば、大腸がんの便潜血検査や胃がんのピロリ菌検査など
比較的手軽に受けられる予防検査がありますが
これを受けずに重病になった場合
治療費の負担を増やすといった制度は
考えられないでしょうか
このような「予防的措置を取ることで
将来的な負担を減らす」方針に踏み込むことで
医療制度の持続性を向上させられるはずです
医療制度を予防とケアの両輪で動かし
持続可能なシステムを構築することが
今後の日本社会にとって重要であると思います
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