PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

東日本大震災の被災状況情報

2011年03月15日 01時00分26秒 | PSWのお仕事


3月11日(金)午後発生した東北関東大震災(東北地方太平洋沖地震)。
地震と津波の目を覆うような惨状に、テレビの前に釘付けです。

各地の被災地の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
また、自らが被災者でありながら、現場で格闘している皆様に、心より敬意を表します。

精神保健福祉関連施設での被災状況も、徐々に明らかになっています。
ここでは、今までに得られた、各地の被災状況情報をまとめてみました。

すべて、個人の名前で、被災地各地から発信されているものです。
情報伝達のための転載は許可されているようなので、僕なりに集約させて頂きました。

日本精神保健福祉士協会では、3月11日「東北地方太平洋沖地震災害対策本部」
(災害対策本部)を設置しています。
災害支援ガイドラインに則り、今後、支援活動を展開して行くことになります。

各地の被災情報等を収集し、関係者に情報提供するために、情報をお寄せ下さい。
PSW協会災害対策本部→ japsw2004@yahoo.co.jp

なお、今回の被災状況の情報は、以下のメーリングリストに寄るものです。

精神保健従事者団体懇談会(精従懇)のML
全国自治体病院協議会のML
社団法人日本精神保健福祉士協会・事務局設定のML
独立行政法人国立病院機構のML
地域精神保健福祉機構(コンボ)リカバリーフォーラムのML
雑誌「精神医療」編集委員会のML


※あくまでも個人ブログとして編集していることを、ご了解下さい。
※画像は、差し替えました。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 

東日本大震災(東北関東大震災)各地の被災状況

【青森県】

●青森県県南(八戸、十和田地区)の状況
地震発生の11日、ライフラインは、全県でほとんどの部分で水道・ガスは使用可。
携帯電話、固定電話については全く使用できない状況。
現時点でも、携帯電話は電波があってもほとんど利用できない。
施設や病院関係は施設に職員が泊まり込んだいる。
発電機や必要物品を、各自で調達して対応している。
電気は、13日の昼の時点で、県南地方はほとんど復旧。
ただし、電気の復旧に時間がかかったため、情報は主にラジオやカーナビのTV。
現地で得る画像を通しての情報は、つい先ほどなので、詳細は他県のTV等を見れる環境の方のほうがよくご存じだろう。
県南では特に被害がひどかったのは八戸地区の海側で、一部津波の被害があり。
2階まで飲み込まれている個所もあります。
海側は避難勧告、指示が今も出ている。
高いところで5M越えの津波が来たものと思われる。
八戸地区でも海側でない所は、比較的落ち着いた生活ができている様子。
全体的に横揺れの地震であったため、建物への損害はあまり見られず。
室内も棚ごと倒れることはなく、本が散乱したり家具等の位置がずれるくらい。
怪我等の人的な被害もほぼみられません。
道路についても、大きなひび割れは見られず。
スーパーでの食材等の駆け込み需要、今後供給がないことを予測してのガソリンの確保でスタンドに長蛇の列ができている。
今のところ、ライフラインが復旧していること、食糧も数日分であれば何とかなりそうですので特に大きな混乱はない。
県内のPSWらと連絡を取ろうとしているが、メールは返信なし、電話は不通。


【岩手県】

●岩手県内の状況
盛岡では、12日昼前に電気が通った。
沿岸部は、未曾有の災害で、町が消えている。
内陸部は、大きな被害はなさそう。
県の沿岸北側は、人災被害は少ないとの報道だが、実情は把握できず。
現地にはガソリン確保も出来ないことと、交通規制があり動けないのが実情。

●国立病院機構花巻病院
13日夜半から 病院本体のみ電力会社からの電力供給を再開(宿舎等は未だ)。
電話・携帯も、あまり通じないため、全体の把握が困難。
高速道路・飛行場ともに救助優先になっており一般市民の使用は許可されていない。
新幹線も今のところ復旧のきざしはなし。
スタッフの一部は、実家や親が連絡つかず、津波にあったか安否もわからず勤務。
救助に行こうにも、道路や橋が分断され行けない状況。
震度2~3くらいの余震が持続しているが、一時よりは軽減。

●岩手中央病院
静岡のDMAT(災害時派遣医療チーム)は数日中に引き上げ、第二陣の派遣予定はなし。
津波被害は、被災者を健在か死かに二分するため、外科系の救援部隊の出番は少ない。
情報が欠如していて、任務の目標が定められないというのが実情のよう。

●岩手県立南光病院
一関市、岩手県内陸と宮城県内陸の県境の岩手側の都市、盛岡と仙台の中間に所在。
南光病院自体は大きな被害はない。
薬剤なども、なんとかなっている。
今現在は、やはり身体科救急の需要が大きく、精神はそれほどでもない。
岩手県自体が全県で停電のため、盛岡の県庁と連絡が取れない。
そのため他の地域の状況が、全く不明。
県庁からの指示なども詳細不明。
沿岸部がひどい状況ということだが、詳細はわからない。
岩手県沿岸部の精神医療は民間病院が担っていた部分が大きいが、それら
の病院の状況もつかめていない。

●久慈享和病院
久慈市市内にあるが、現状把握出来ていない。

●宮古山口病院
宮古市内の被害は甚大。
山手の方に建っており、大丈夫か?詳細不明。

●三陸病院
宮古市内、千徳駅近く。
海から少し離れており、大丈夫か?詳細不明。

●釜石厚生病院
釜石市。
被害状況は、不明。

●県立大船渡病院
大船渡市内は津波被害が甚大。
病院は高台の施設になっており、建物は大丈夫かと思われる。

●希望ヶ丘病院
陸前高田市内は津波被害は甚大。
高台で、指定の避難場所になっており、大丈夫か?


【宮城県】

●宮城県立精神医療センター
病院は津波の直接の被害はうけなかった。
3つの病棟が出水(水道管破裂?)で使用できず。
入院患者と職員は体育館に避難している。
ライフラインが遮断され、水や食料が13日分で底をつく。
出張していたスタッフが、山形空港から現地入りすることを考えが、そこから仙台に入れる保証がないため、航空会社から止められた。

●国立病院機構仙台医療センター
仙台医療センターは、県内1か所の基幹災害医療センター。
全国から災害時派遣医療チーム(DMAT)が続々と到着している。
職員が一度帰宅したところ、家の中の家具は全壊状態。
病院はライフラインが確保されているので、家にいるよりはいい。

●南浜中央病院
屋上に「SOS」と書いて救助を求めている映像が、流れている。
被害状況、詳細不明。

●東北福祉大学せんだんホスピタル
14日、はじめて電気が復旧した。
水とガスが止まったままで、診療を継続。
寒さと食料・ガソリン不足が深刻。
自宅は使えない状態になっている。

【秋田県】
●秋田県の状況
11日の午後の大きな揺れに続いて、広域で停電や断水が起こった。
13日の夕方にはかなりの地域で回復している。
携帯電話や一部の電話も使えない状況が続いており、メールの確認やこちらからの連絡は連絡できない状態でした。
鉄道は運転されていない。
病院では、自家発電の燃料が足りなくなったりしている。
総合病院の一部では、断水の影響で診療制限したり、人工透析が必要な患者さんを転院させたりしている。


【山形県】

●山形県内の状況
ガソリンスタンドに長蛇の列。
「売るガソリンがもうない」とスタンド店員。
公共交通機関もほぼ不通。
停電が復旧して開店はしたものの、スーパーにもコンビニにも空っぽの棚ばかり。
食材が枯渇し始めている。
とりわけ缶詰やカップラーメン等は皆無。
今後の推移によっては、一般市民の日常生活の困窮が予測される。


【福島県】

●新田目病院
いわき市内。
大きな揺れがあったが、病院の被害は少なく、アスファルトに亀裂入った程度。
我が家も津波などに巻き込まれることはなく
水道は止まっているが、他のライフラインは無事。

●福島学院大学
福島市。
駅前キャンパスから、学生の安否確認をメール等で行っている。
学院のホームページで随時速報を出している。
ドコモとソフトバンクの携帯を持つ学生からは返信があるが、半数以上のauの学生などからはまだ連絡待ち。
宮代キャンパス本館が倒壊したが、夜8時頃無事救出された。
相馬や名取地域からの学生、岩手の実家に戻っている学生などおり、心配。

●あさかホスピタル
郡山市。
病院で被災状況は、一部断水、水漏れなどがあるが無事。
患者の一部は、安全な場所や、ライフラインが確保されている病棟へ移動。
郡山や須賀川の南地区は4号線など主要道路は問題なく、流れている。
地域によっては道路の遮断や液状化、家や建物、壁の倒壊や屋根瓦が落ちるなど被害が多数でている。
郡山市内は、数多くの場所で市水断水が続いており、給水車なども出ている。
特に透析も必要とする患者は、断水の復旧の見通しと施設の水確保などの問題もあり、透析治療の再開の見通しが立っていない医療機関も少なくない状況がある。

●三春病院
三春町。
三春病院自体は建物被害はなく、水道・電気・空調も稼働中。
外来・入院患者も、地震でのけが人はでていない。
星総合病院からの患者を受け入れており、病床稼働率を200%を超えている状況。

●福島市内の状況
福島市内は、時々塀が崩れているところや陥没した道路あり。
信号機がついてなかったり、ガソリンスタンドに並ぶ車の列で、道路が混雑状況。
国道4号バイパスで土砂崩れがあったため、南に移動する車は渋滞。
福島駅周辺地区などは停電になったが、一部復旧されている。
水道の復旧はまだなので、当面はトイレと入浴が問題。
スーパーマーケットやコンビニでの買い物は、十分ではないができている。
停電のグループホームでは、指定された避難場所で職員と共に夜を過ごしたところも。
避難場所には、毛布や飲水、おにぎり、新聞などが支給されていた。
ぐったりと横になっている方も。
テレビやラジオで地震情報が流れていて、緊迫した状況ではない。
固定電話は復旧、携帯も時々通じることがある。
いまだに断続的に続く揺れがある。
グループホームには県保健所から被災状況の確認があり、民生委員の訪問もあり。
グループホームのメンバーは、不眠がちだが、自主的に支所に給水に出かけている。

●小高赤坂病院
福島県南相馬市。
福島第一原発から20キロ圏内にある関係で、避難指示が出た。
「どこに避難すればいいのか全く指示がない。100人の入院患者さんをどう移動させればいいのだろうか」と困惑。

●福島県立矢吹病院
全入院院患者・全職員の無事を確認。
建物の被害も一部病室での水漏れ(水道管の断裂?)程度で済んだ。
町中の状況と比べれば、驚くほど被害が少なくて済んだ。
ライフラインについては、水・電気・電話(一部)はOK。
ガスが使えないため調理ができず、入院患者には非常食の提供で何とかしのいでいる状況。職員の自宅の被害の方が甚大で、特に夜勤の人員確保が困難。
病院近くに居住する職員が、協力してくれている。


【新潟県】

●新潟県の状況
12日の震度6弱の地震による影響は、現段階では見られない。
新潟県PSW協会ネットワークを通じて、概ね状況確認が完了。
震源地に一番近い十日町(長野との県境)エリアでは、現地の精神保健福祉士や相談支援専門員によって、必要な安否状況確認がなされていた。
支援必要なし、今のところ県内対応で乗りきれると考えているので、大丈夫。


【茨城県】

●茨城県立友部病院
13日現在、ガス管使えず、電気は自家発電。

●茨城県立中央病院
建物被害あり、14(月)の外来は休診。
ひたちなか地区(勝田から東;太平洋方向、北;東海村 南;大洗、鉾田)も、ライフライン全滅。
訪問活動をしている人たちは、ガソリン補給に苦労している。


【栃木県】
●栃木県の状況
県内の全容はつかめていない。
茨城県と隣接する益子町の精神科病院の建物の一部に亀裂が入り病棟使用を制限。
それ以外に、精神保健福祉関係施設での大きな被害は今のところない様子。
通信障害が続き、メールも同様で十分な確認が行えていない。
栃木は県東地域、茨城県に近い地域の揺れが激しく一時50万世帯が停電した。
13日は7万世帯に減ったが、断水世帯は相当ある様子。
建物への被害は少なかったようだが、民家の石塀が崩れたり室内の散乱が激しい。
県都・宇都宮市では、市内での停電がほぼ解消。
ガソリンスタンドに給油のため並んでいる車や買い置き目的の車で日中道路は渋滞。


【長野県】
●長野県の状況
12日午前3時59分、長野県北部に震度6.7の地震あり。
負傷者は軽症者10名と報道されている。
但し、家屋の倒壊が激しく、7避難所に村民が避難。
栄村は豪雪地帯で、今でも雪に覆われており、道路も分断されている。
県PSW協会で状況確認をおこなっているが、未だ状況は不明。


PSW求人情報(12)

2011年03月11日 13時08分07秒 | PSWのお仕事

史上最悪の厳しい就職氷河期の今年「めでたさも中くらいなりおらが春」の大学です。
勤務する大学の学部生たちも、ようやく就職内定率8割に達しましたが。
まだ、4月からの行き先が決まっていない、PSW課程の学生もいます。

そんな中、国立国際医療センターの三枝政幸さんから、求人情報を頂きました。
同センターで、一気に常勤ソーシャルワーカー4人の増員だそうです。
詳しくは、同センターのウェブサイトでも載っていますが、下記をご参照下さい。

三枝さんは、僕の国立精神・神経センター病院時代の上司です。
医療福祉相談室長として、院内でのPSWの立ち位置をつくってくれました。
同じ国立病院のPSWとして、もう随分前からのつきあいです。

とても部下思いの上司で、部下からも尊敬され、チームを牽引してくれました。
穏やかで思慮深く、やるべきことを確実に遂行していく、力のあるPSWです。
他のスタッフが出勤していない休日も、ひとり、職場で仕事を片付けていました。

5人だけだったPSWを、二桁のチームに増員していけたのは、彼の功績です。
巨大な組織の中で、ワーカーの必要性を伝え、結果を確実に残していきました。
かかわる他職種を、みんな味方にしていくマネジメント力は、さすがです。

三枝さんは「疲れるよ~」と笑いながら、常に沈着冷静で、論理的に思考しました。
決してアグレッシブになるのでなく、しかし情熱を込めて、言葉を伝えていきました。
言葉を大事に、異なる思考・文化を持つ人との関係を、力に変えていきました。

今回の、常勤ワーカー4人、一気に増員というのも、三枝さんらしいなぁと思います。
4年前に国際医療センターに移ってからの、彼の仕事の蓄積の結果でしょう。
彼の下で仕事をし、いろいろ現場で学べるワーカーは、僕は幸せだと思います。

まぁ、ひとつ欠点を言えば、辛党じゃなくて甘党なところですかね?(笑)
あと、ひとのこと言えませんが、生真面目なワーカホリックなところでしょうか?(笑)
でも、ケーキとクラシック音楽とテニスが好きな人なら、休日も一緒に楽しめます。

応募締め切りが、3月14日必着、翌週面接と言うことで、時間がありませんが。
都心のど真ん中、目の回るような忙しい病院で、SWとして鍛えられ、成長したい方。
絶対にお薦めの求人情報ですので、ご検討、お問い合わせ下さい。

三枝さん。
求人情報、わざわざご丁寧に郵便で、返信用切手付で、ありがとうございました。
僕が協力できるのは、せいぜいこのブログに載せて、皆さんに見て頂くことぐらいですが。

いい人材が、多数応募してくれると、いいですね~。
疲れることも多いでしょうけど、くれぐれも健康には留意して下さいね~。
そのうち、また、東村山で、積もる話しをゆっくりしましょう!!(^o^)

※画像は、東京医科歯科大学病院です。国立国際医療センターではありません。

※実は、他にもPSWの求人情報、アップできないで終わったものもありました。
 自分自身に余裕が無くて、気がついていたら応募締め切り日、過ぎていたり。
 せっかく情報をお寄せ頂いた方々、申し訳ありませんでした。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

独立行政法人国立国際医療センター
医療社会事業専門員(ソーシャルワーカー)募集

職 種:医療社会事業専門員(MSW)
業務内容:・療養中の心理的、社会的問題の解決・調整
・受診、受領援助
・退院(社会復帰)援助
・経済的な問題の解決、調整援助
・地域活動
・その他関連する業務

応募資格:社会福祉士(精神保健福祉士も有する事が望ましい)
社会福祉養成課程の専門学校・大学卒業
採用人数:若干名

身 分:常勤職員
給 与:月給19万円~ 経験等により加算
手 当:通勤手当、住居手当等
勤務形態:月曜日~金曜日 8:30~17:15
休 暇:年次休暇20日

採 用 日:平成23年4月1日
選考方法:書類選考・面接
応募書類:履歴書(指定様式を当院ホームページよりダウンロード)
小論文「医療の場におけるソーシャルワーカーの役割」について800字以内
社会福祉士(精神保健福祉士)登録証の写し
卒業証書の写し、または卒業証明書(社会福祉養成課程の専門学校・大学)

応募締切:平成23年3月14日必着
応 募 先:〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1
独立行政法人国立国際医療研究センター 人事係
電話03-3202-7181 内線2026

PSW求人情報(11)

2011年02月19日 13時05分43秒 | PSWのお仕事

東京は、うららかな日和の土曜日です。
こんな日に、仕事をしているのが、惜しいくらい。

大学では、昨日から通信のスクーリングが始まっています。
演習クラスで、学生同士、お互いにだいぶ打ち解けた感じ。

今日は、午後から、学部PSW課程の修了者勉強会です。
主任教授の寺谷隆子さん、大島巌さんに、会いに来る同窓生たちの集まりです。

そうは言っても、実際には、ほとんどオープンな場なんですが。
卒業生だけでなく、このブログの読者からも、何人か事前申し込みがあったそうですし。

今回のテーマは「地域移行・定着支援それぞれの試み」。
社大を卒業したOB、OGたちに、シンポジストをお願いしています。

この大学では新参者の僕が、おこがましくも記念講演をさせて頂きます。
テーマに即して、冒頭でほんの30分、露払いをさせて頂く程度ですが。

頂いたテーマは「精神障害者地域移行・地域定着支援事業の現状と課題」。
眠気が襲ってきそうな、超お堅いタイトルですね。

昨夜、午前2時から、もう頭が働かなくて、今日のパワポ作りが進まず。
結局、バタンと寝てしまって、今朝、大学に来てから作りました。

昨年行った全国事業所調査と、小平市の病院調査に、触れたいと思います。
図表・データの使い回しになりますが、ご勘弁下さい。

夜は、懇親会もありますし、二次会で清瀬の街に繰り出すことになるのかも?
今から、そちらが楽しみです。

さて、PSWの求人情報です。
千葉の熊坂さんと、東京の吉野さんから、情報提供して頂きました。

まだ仕事先決まってなくて、地域生活支援に取り組みたい方、ご覧下さい。
新年度4月から、いい一歩が踏み出せますことを…。

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■社会福祉法人おあしす福祉会

社会福祉法人おあしす福祉会は、1983年に江東区で最初の精神障害を持つ人のための小規模共同作業所を設立して以来、5ケ所の作業所と2ケ所のグループホームを運営し、また利用者自治会、家族会さらにはこれらの活動を支援するための市民ネットワーク「キープハート」を組織してきました。
精神障害を持つ人たちが地域で安心してその人らしく生活できるように、生活支援や就労支援を行っています。
2001年には社会福祉法人格を取得し、2011年1月現在、就労継続B型支援事業所2カ所、小規模通所授産施設1ケ所、グループホーム2カ所、地域活動支援センター1カ所と法人の公益事業として共同作業所1カ所を運営し活動を続けています。
さらに、2007年度月から港区の生活支援センターの業務委託を受け運営を行っています。
これまでの利用者は延べ500名に及び、現在190名を越える精神障害者当事者が利用しています。
私達は、設立当初より、一人ひとりのニーズを大切にし、障害を持っていても地域で「人間らしく生きていけること」、すなわち「人間の尊厳性の回復」と「一人ひとりの自己実現」を目指してきました。
この活動は、当事者を中心に地域から、医療、保健、福祉を変えていく試みでもあります。
さらには、障害を持っている人も持っていない人も、すべての人々がその存在を尊重される地域づくりをも目指すものです。
利用者に施設内での作業を提供するのみでなく、利用者のリカヴァリーと真の自立の実現のために、就労、生活、医療との連携を大切にし、総合的な支援を行っています。
私達は、障害を持つ人の「自己実現」とともに、働く私たち自身の「自己実現」も得られると考えています。
当法人で働くことにより、障害を持つ利用者とあなた自身の人生を輝かしい意義あるものにしようではありませんか。
意欲と情熱のあるあなたを待っています。

〈募集人数〉 正規職員 ; 2名     非常勤職員 ; 2名
〈 年齢 〉 正規職員 ; 30歳位まで  非常勤職員 ; 不問
〈 資格 〉 精神障害者の地域リハビリテーションに関心のある方。経験問わず。    (精神保健福祉士・社会福祉士の資格があればなお良い)
(自動車運転免許取得あればなお良い)
〈 給与 〉 正規職員 ; 当法人の給与規定に基づき支給。各種手当て有り。
※例 : 四大卒の場合、基本給160.600円
※非常勤職員 ; 時給900円〜
〈勤務時間〉 正規職員  ;  1ヶ月の変形労働時間制(概ね週40時間)。
毎月の勤務割表で勤務。
非常勤職員 ; 相談に応ず。
〈勤務地〉 江東区内および港区にある社会福祉法人おあしす福祉会が運営する施設。異動も有り。
〈休日/休暇〉 正規職員 ; 1ヶ月9日間の休日、その他有給休暇、年末年始休暇、夏期休暇ほか
非常勤職員 ; 相談に応ず
〈福利厚生〉 賞与(年2回)、社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災)
退職金制度あり

応募方法
電話連絡の上、履歴書(写真添付)・健康診断書・卒業(見込み)証明書・資格証(写し)をお送り下さい。詳細については、受付後にご連絡いたします。
電話受付;
ウィル・オアシス 職員採用係(鈴木) TEL 03−3646−5747
受付時間:10:00〜17:00 *但し、日曜、月曜日を除く
書類送付先;
〒136−0073 江東区北砂1-5-4   ウィル・オアシス内  職員採用係

応募締め切り;
3月4日(金)必着。
選考方法;
第1次選考 : 面接審査 
最終選考 : 短期実習(2〜3日)と面接審査
(日程を含め、詳細については、応募のあった方から順次ご連絡いたします)


■西深井地域生活支援センターすみれ

事業所名: 西深井地域生活支援センターすみれ
(地域活動支援センターⅠ型、相談支援事業)
募集: 常勤1名
職種: 地域活動支援センター事業スタッフ

条件: 普通自動車第1種免許必須
精神保健福祉士・社会福祉士いずれかあると望ましい
ワード・エクセル使用可能な方
平成23 年4 月から勤務可能な方

勤務時間: 9:00~17:30
休日: 週休2 日(毎週水曜・月~日曜いずれか1 日)+祝日・夏季・年末年始
給与: 160,000~200,000 円

福利厚生等: 各種社会保険加入(雇用・労災・健康・厚生)退職金制度
各種手当: 資格手当 精神保健福祉士20,000 円
社会福祉士 10,000 円
(どちらか一方支給)
交通: 交通費支給 有(上限15,000 円)
車通勤可

勤務場所: 千葉県流山市西深井390-1
西深井地域生活支援センターすみれ
(東武野田線運河駅 徒歩20 分)
TEL:04-7154-6202 担当者:熊坂
選考方法: ①書類+②実習(2 日間)+③面接

PSW求人情報(10)

2011年02月15日 11時11分44秒 | PSWのお仕事

同僚だった伊藤明美さんから、求人の情報を頂きました。
国立精神・神経医療研究センターの、非常勤職員です。

研究費の雇い上げ職員ですから、給与は安いですけどね。
とても、これだけでは、食べていけません。

アウトリーチのセクションと、デイケアに配属するPSWです。
給料はともかく、興味と関心のある方なら、勉強にはなると思います。

伊藤さん自身も、最初は研究費の雇い上げ職員でした。
他にバイトしながら、退院促進研究のモデル病棟で働いてくれました。

いずれ「小平ACT」と言えるようなものを、立ち上げる話しも進んでいます。
そのためには、やはり人ですね。

熱意のある優秀な方が、小平に来てくれると、うれしいです。
よろしければ、ご検討下さい。

最近あまり、学生には人気のない病院PSWの職ですが。
その他にも、いくつか東京近辺の求人の話しは来ています。

また、改めて、載せます。
時間があればですが。

求人出している職場の方、どうぞコメント欄に書き込んで下さい。
1日400人の方が見てくれてるので、宣伝効果、あるかも?


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独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
ソーシャルワーカー(医療社会事業専門員)非常勤職員の公募について

1.職名及び人数
ソーシャルワーカー(医療社会事業専門員) 非常勤職員 2名

2.採用予定年月
平成23年4月1日(1年ごとに更新)

3. 職務内容
精神疾患を有する方へのアウトリーチを軸としたケアマネジメント業務・・・1名
精神科デイケアにおけるグループワーク業務・・・1名

4. 応募資格
精神保健福祉士免許を有する方(経験者歓迎)
アウトリーチ業務を希望する場合は、普通自動車免許を有する方

5. 必要書類
(1)履歴書(写真貼付、志望動機を記入)
(2)小論文(1000字以内)テーマ「医療機関におけるソーシャルワーカーの役割」
(3)精神保健福祉士資格登録証(写)

6. 書類提出先および提出締め切り日 〒187-8551
東京都小平市小川東町4-1-1
国立精神・神経医療研究センター 総務部人事課人事係 宛
TEL 042-341-2711(内線2115)
*応募書類に病院非常勤ソーシャルワーカー応募書類とお書きください。
平成23年3月11日(金) 必着

7. 選考方法
書類審査および面接による選考
第一次選考(書類審査、小論文) → 第二次選考(面接試験)
※書類審査合格者には個別に連絡いたします。

8. 待遇
(1)身分独立行政法人職員(非常勤職員)
(2)給与時給1,230円 特殊業務手当(勤務1時間あたり40円)、通勤手当
(3)勤務時間 週31時間以内で勤務時間・勤務日数は応相談
(4)休日土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始、年次有給休暇は6ヶ月経過後10日与
(5)社会保険等社会保険、雇用保険、労災保険加入

9. 問い合わせ先
〒187-8551
東京都小平市小川東町4-1-1 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
医療福祉相談室  漆畑眞人  042-341-2711(内線3395) e-mail urushi@ncnp.go.jp
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 
 ホームページ http://www.ncnp.go.jp/hospital/index.html

白衣のPSW

2011年02月14日 14時40分13秒 | PSWのお仕事

前職の病院で、よく実習生に尋ねられました。
「どうして、この病院ではPSWが白衣を着てるんですか?」

実習生にとっては、ワーカーが白衣を着ているというのは、相当意外なことようです。
白衣を着ている時間は限られていても、それだけで、何か異質な感じがしたのでしょう。

福祉専門職なのに、白衣を着ている…。
医療従事者に同一化してしまってる…。
そんな異和感が、学生たちには強く感じられたようです。

たしかに、白衣は、役割と関係性と権威を象徴します。
医療という場で、ケアする・される側を明確にします。
ユーザーとの関係は、白衣を通じて役割を固定します。
白衣は、職業人として関わるアイデンティティを明確にするとも言えます。

精神障害者に係わる施設で、白衣を着ているのは病院だけでしょう。
それは、医療という特別な領域にあるからでしょう。
医療現場では、今でも白衣という制服が常識です。
ナースキャップは、さすがに過去の遺物として廃止されてきましたが。
ナースも、茶髪が制限されたり、アクセサリーは禁止されてたり、とても地味です。

白衣に代表される制服には、シンボリックな意味があります。
かつて病院で白衣を脱ぐことは、反管理・反差別の姿勢の象徴でした。
劣悪な悪徳病院が横行する中、若手改革派の精神科医達の多くは白衣を脱ぎました。
白衣を脱ぐことで、患者さんたちの中に入っていくことを選びました。
反体制的な志向性と、スタイルにおいても一致したものでした。
ただ、そういった自己満足的な脱・制服思想は、今日ではあまり流行らないようです。

実際に、PSWたちに問うと、病院で白衣を着ることに心理的抵抗は見られません。
むしろ、極めて実務的な、色々な答えが返ってきます。
「白衣はポケットがたくさんあって、便利だから」
「白衣だと中に何着ていても、格好がつくから」
「他に制服も無いし、ラフな私服ではクライエントに失礼だと思うから」

僕自身は、病院現場で、ラフな格好でいることがほとんどでした。
グループワークもあるので、Gパンに、上はポロシャツ、Tシャツ、セーター。
ちょっとフォーマルな時で、スラックスにジャケット姿の時もありましたが。

僕自身は、ワーカーの服装は自由であって構わないと思っています。
職場で着る服は、T・P・Oに応じた服装であることが前提でしょう。
相応しい服装であるかどうかは、T・P・Oに応じた物であるかどうかが基準になります。

福祉分野でも、高齢者の施設等では、ケアワーカーは制服が当たり前です。
やはり、利用者をケアする上での汚れを、衛生上管理できるようにでしょう。
でも、精神障害者の福祉施設等では、制服を着用している所は珍しいでしょう。
私服(夏はジーパンにTシャツ)というところが当たり前です。
それは、身体に直接触れるケアが少ないから、とも言えますが。
出来るだけ「施設臭さ」を無くしたい、生活の場で対等に利用者と接したい。
そんな、現場PSWの「当たり前」の理念の表れとも言えます。

僕はPSWですので、よその病院に行く機会も多くありました。
PSWの着ているものを見ると、その病院の姿勢がわかる気がしました。
白衣のPSWに会うのは、まだ当たり前で、そんなに抵抗が無いのですが。
いかにもセンスの悪い事務制服を着せられたPSWと会うと、唖然とします。
中には病院の営業担当として、いつもびしっと背広を着ているところもあります。
病院内で、福祉専門職としての認知度が低いのではないか、とも思います。

世の中の服装は、どんどんラフになりつつあります。
背広着用が当たり前であった企業でも、カジュアルデーが設けられています。
新しい情報関連の企業では、背広姿はほとんど見られません。
霞ヶ関の中央官庁でも、夏は省エネのために半袖ワイシャツが基本です。
猛暑に見舞われている最近では、本当に夏に背広姿の人が珍しくなりました。
形式よりも、実質を重視するようになってきたのでしょう。

制服というと、管理サイドの専権事項のように考えられます。
でも、病院を利用するユーザーの視点からの意見も聞いて欲しいと思います。
PSWも、医療機関の専門職として、役割と立場を明確にした白衣が好ましいのか。
対等性を強調した私服の方が、親しみやすくて良いのか。
ユーザーの立場からはどんな服装が好ましいのか。
ユーザーの意見、ユーザーの視点に立っての選択があって良いと思います。

白衣問題は、治療構造の周縁部分かも知れません。
でも、病院PSWにとっては、とても大事な問題だと思っています。

学生にとっての病院PSWのイメージ

2011年01月31日 19時48分38秒 | PSWのお仕事

 

国家試験が終わりましたね。
例年より問題が難しくなったと、もっぱらの評判ですが。
受験生の皆さん、お疲れ様でした。
民間会社の速報解答で、もう皆さん、答え合わせして、一喜一憂でしょうが。
合否ラインが、どの程度で設定されるかは、わからないですからね。
結果は、合格発表まで待つしかありませんね。

15年位前、大学生達に「PSWの仕事」について、何回か話をする機会を頂きました。
リッチモンドやらバイステックやらは、当然に知っているであろう彼ら彼女らです。
ワ-カ-の業務指針の話をしても、リアリティに乏しく、話す意味がないと思いました。
とにかく現場の話を、精神医療の現実の中でのPSWの実践を話すようにしていました。

話し終わると、大抵シ-ンとしてしまいました。
その後、急に学生たちがガヤガヤと話し始めるのを、何回か体験しました。
真剣に聞いていた緊張が解けて、一気に困惑が噴出したかのような感じでした。
進路の一つに考えていた、病院PSWのイメ-ジが崩れてしまったらしいです。

僕の語った「PSWの仕事」は、そんなにズレていたのでしょうか?
逆に、僕の方から、学生達に病院PSWのイメ-ジを尋ねてみました。
今度はこちらがびっくりしてしまいました。

白衣を着て、カルテやファイルを胸に抱えて、病院内を歩いているイメージ。
困っている家族の話を聞き、関係者の調整を行なう専門家。
一日に2~3件面接があって、患者さんのお話を伺う。
病棟のケ-スカンファレンスに出て、時には意見を述べる。
関係機関ににこやかに電話連絡をして、問題を解決する。
時には、患者さん達のレクレ-ションに付き合って、楽しい時間を過ごす。
常にやさしい笑顔で患者さんと接し、皆から感謝される職種。
企業のような利潤追求とは縁遠く、とてもやりがいのある仕事。
看護職と違って、日勤帯で終わる、残業のない仕事…。

まだ、精神保健福祉士が資格化されていない頃の話しです。
学生たちには、綺麗なイメージばかりが、肥大してしまっているようでした。
精神病院が、社会福祉士の実習対象施設になっていないこともあったと思います。
なんかイメ-ジ先行のカタカナ職種になってしまっているな~と思いました。
大学の先生たちは、何をどう伝えているんだろうと思いました。

そんな学生たちも、実際に実習に来ると随分見方は変わりました。
「自信が無い。でもやってみたい」という意欲的な学生も出てきます。
でも、意欲に燃えて就職しても、経験3年未満で約半数が退職していく現実もありました。

それを、どこまで伝えて良いものかと、考えてしまいました。

一方で、PSWの養成校は、3年前くらいからピークを超えて、減少に転じています。
学校そのものは変わらず運営されていても、PSWの課程だけ募集停止になったりとか…。
僕が講義に行ってた専門学校2校も、どちらも今、PSWの課程はありません。
専門学校は、どこも定員割れを起こしているのが実情です。

何が変わったのでしょう?
需要を超えて、供給過剰に至っていたという指摘はあります。
養成校が乱立して、粗製濫造が進んだという批判もあります。
そもそも、精神障害領域に特化した狭い国家資格だったから、と揶揄する声もあります。

それらも、当たってはいるのでしょう。
でも、何よりも若い世代にとって、イメージが良くないのだと思います。
勉強して、国家資格を得て、夢を持って仕事する感じには、なれないのでしょう。
求職先も、病院より地域の方が、今や人気のようです。
精神科病院のPSWは、すごく大変そう、キツそう、しんどそう、という印象らしく。
求人を出すと、地域には多数応募があっても、病院はごくわずかの応募しかないようです。
PSWにはなりたいけど、病院はイヤという学生も増えているようです。

精神科医も、どんどん病院から離れて、地域に展開しています。
街中のクリニックの増加とともに、病院では医師の過疎化が進んでいます。
指定医はおろか、特定医師の確保もままならなくなっています。
志のある看護師も、病院を辞めて、訪問看護に移りつつあります。
作業療法士も、高齢者分野に限らず、地域に展開しつつあります。
変化に敏感な若いPSWや学生たちも、地域へという志向性が強いようです。

脱施設化が進行しています。
患者でなく、職員の脱施設化。
収容医療でなく、生活支援がメインになりつつあります。
待ち受ける医療ではなく、アウトリーチが鮮明になりつつあります。
それは、ある意味で健全な、当たり前のベクトルなのでしょう。
病院職員自身が、施設症を抜け出し、社会復帰することは必要なことではあります。
時の流れとともに、精神科病院はいずれ無くなって、良いのですが…。

でも今、精神科病院から、PSWがいなくなるって…。
新しいPSWの力と風が、病院に入らなくなるって…。
病棟に残された患者さんたちは、どうなるのでしょう?
病院は、これから大きく変わらなきゃならないはずなのですが…。
PSWには、まだまだ病院でやるべきことが、たくさんあるはずなのですが…。

自分自身が、病院から転職した身で、言うのもおこがましいところはありますが。
多くの若い志を持ったPSWたちに、精神科病院に入って欲しいと思います。
しんどい仕事を回避しないで、ぜひ取り組んで欲しいと思います。
自ら学ぶべきことの多い、この仕事の面白さや喜びを、もっと発信して欲しいと思います。

それにしても、現在の状況を招いてしまったのは、僕たちの世代かも知れませんね。
国家資格化以前のPSWとして、責任の一端を感じています。
病院PSWのネガティブイメージ、なんとかしなきゃ……。

※画像は、小平の「いろりの里」の土塀。精神科病院の壁じゃありません(笑)


「PSWって何してる人?」

2011年01月23日 17時16分10秒 | PSWのお仕事

先日、某社の取材で、担当者の方とライターの方が、いらっしゃいました。
毎年、社会人向けの資格取得ガイドブックを編集しているところです。
ありきたりな建前や美辞麗句でなく、実態を踏まえたレポートが持ち味のようです。
見本に今年度版を頂きましたが、なかなか辛口批評でした。
精神保健福祉士の実情を読者に伝えたいというのが、取材の趣旨でした。

確かに「PSW」と聞いて、その仕事の内容がわかる人はほとんどいないですよね。
街中の通行人はもちろんのこと、知ってる人を見つけるのは難しいでしょう。
医療関係の中でも、一般病院の他職種は大抵知らないのが実情ですから。

それでも最近は「ソ-シャルワ-カ-」というと、少し市民権を得てきたようです。
なんとなくわかった気になってもらえるようになった、くらいですけど。
PSWという略称で即理解して頂けるのは、精神障害者に関わる関係者だけでしょう。
もう少し範囲の広い、福祉関係者なら結構わかるでしょうけど。
国家資格化でさんざん物議もかもしましたが、今やさすがに定着もしたので。

今から20年前の話しで、恐縮ですが…。
ある小児神経科医が、病院のコメディカル職員を統括する上司として着任しました。
当時、もうベテランでしたし、その後大学教授になっている人です。
歓迎会の場ですから、出席者全員、他の職種も皆、自己紹介をしました。
席も入り乱れて話すようになってから、その医師が僕に尋ねました。

「ところで、PSWって何ですか?」
「え…?」
僕は絶句してしまいました。
いくら認知度が低いとはいえ、直属の上司になる人が知らないって…。
「どんな仕事をしているの?」
彼は、不思議そうに、僕に尋ねました。

周囲にいた他の職種の人は、皆どっと笑いました。
僕は、何をどう、どこから説明して良いのか、一瞬わからなくなってしまいました。
今となっては、知らないことを率直に尋ねた、その医師の勇気を誉めたいと思います。
でも、その時は、さすがに少々うんざりしました。
でも、PSWの認知度って、同じ病院内でもその程度だったんですね。

PSW国家資格化に向けては、十数回にわたって国会議員への請願行動を行ないました。
その時も、病院PSWの現実を伝える資料の乏しさに、とても歯がゆい思いをしました。
現場のリアリティを、どのように伝えるかというのが、とても難しかったです。
業務指針や業務統計等の、整理された仕事の内容を示すものは当然必要です。
でも、現場の実情を示すには、実際の業務のありようを伝えていくしかないと思いました。

個人的に、色んな資料を作りました。
1日の業務の流れを、図にしたり。
1日の電話をすべて、相手と内容を記録したり。
1週間の業務を、詳細なプロセスレコードにまとめたり。
どこにも掲載されるあてもないレポートを書いたり…。

今でこそ、ブログを通じて気楽に個人が発信できるようになりましたが。
当時は、まだ全然インターネットが普及していませんでしたからね。
そんな拙い資料を唯一の材料に、あちこちに理解を求めたり、訴えたりしてました。

そんな努力があってかどうか、PSWは徐々に増えていきました。
勤める病院のPSWは、当時の5人から、現在は非常勤も含め13人になりました。
病院やクリニックで、20人以上のPSWがいるところも、今や結構あります。
先日、大阪の澤温さんに尋ねたら、北斗会さわ病院には45人PSWがいるそうですし。
地域での定着支援をめざすアウトリーチ等を展開するには、不可欠な職種になっています。
もう、先進的な精神科医療の中では、全然「少数職種」じゃなくなってきているんですね。

PSW自らが、自分たちの仕事を少しでも可視化するって、大事です。
わからない人に「わかってもらえない」と嘆くよりも、わかるようにしないと…。
なかなか見えにくい仕事には違いありませんが、見せる努力も必要です。

「PSWって、何ですか~?」
「PSWって、何してる人?」
「PSWって、何してるの?」

尋ねてくれるのは、まだ関心を持ってくれてるからです。
素朴な疑問を発してくれる身近な人は、とても大事な存在です。
そんな素朴な声に、スッキリ答えられるかどうかは、僕たちの側の課題です。

さぁ、PSWのあなたなら、どう答えますか?

 

※画像は、走る新幹線から撮った、4日前の富士山。やっぱりデカイです。 


静岡市の地域移行推進フォーラム

2011年01月21日 15時54分50秒 | PSWのお仕事

一昨日、静岡市の「地域移行推進フォーラム」に参加してきました。
「地域っていいね~地域移行を実践から考える」というテーマです。

会場は、東静岡駅のグランシップ。
一昨年、日本PSW協会の全国大会をやった会場です。

参加者は、講師とスタッフも入れると94名。
会場の定員いっぱいの盛況で、事前申込みの段階で受付中止せざるを得なかったとか。

半数は地域機関・行政機関のPSWたちでしたが、地域包括のケアマネジャーさんの姿も。
圏域内の病院から看護スタッフも多数来て、家族やピアの方もいらっしゃいました。



最初に、静岡圏域地域移行支援協議会会長の池上直美さんの挨拶。
清水駿府病院の院長さんで、同法人は地域活動支援センターなど色々運営しています。

第1部、僕が「地域移行支援の現在・過去・未来」と題して講演させてもらいました。
主に、病院内における退院・地域移行の取り組み例を紹介させて頂きました。

第2部「精神障害者の地域生活支援システム」を静岡まちともの大石信弘さんが講演。
かつての共同住居活動も踏まえ、地域移行支援事業に関する提言(案)を紹介しました。

次いで、静岡市保健所の大川恵さんが、「静岡圏域の取り組みの現状」を報告。
事業利用者の特徴や退院後の継続支援期間の課題などを報告してくれました。

参加者は、皆さん熱心にメモをとったり、頷いたり、真剣に聴き入ってくれました。
質疑応答では、地域移行後の継続支援時のリスクマネジメント等の意見も出ました。

時間切れで、議論が深める時間がなかったのが、ちょっと心残りです。
僕が、頂いた時間いっぱい(80分)、話し過ぎちゃいましたかね?



この国の長い負の遺産を返済するには、遅すぎた取り組みかも知れません。
入院患者の半数が65歳以上の高齢者に達している現状では、時間が限られています。

病院と地域のスタッフが一堂に会し認識と情報を共有する所から一歩が始まります。
イメージが共有できないと、共通の目標を打ち立てられませんから。

患者側の施設症を嘆くのではなく、病院職員が自らの施設症に病識を持つこと。
社会的入院者はいないと断定するのでなく、該当患者のハードルをもっと下げること。

患者と家族のできないことをあげつらうのではなく、できることを見つけていくこと。
社会資源の乏しさを嘆くのではなく、身近なリソースを発見しフル動員すること。

長期在院患者の退院・地域移行に、自分たちが何ができるか、考えること。
受け身で「条件が整う」ことを待っていても、やはり何も始まりません。

こうしたセミナーが人をつなぎ、地域の力を創っていく機会になればと思います。
ちびまる子のキャッチコピー通り「静岡市はいいねぇ」となることを期待しています。



夜、静岡駅1階の「大作」で、たくさんの地の物を頂き、美味しいお酒を飲みました。
黒おでん、桜エビの天ぷら、鯨ほか山盛り刺身、畳鰯、黒はんぺんのフライ、等々。

あわてて新幹線に飛び乗ったので、お土産のお茶を店に置いて来ちゃいました。
今日、ちゃんと大石さんが研究室まで届けてくれたので、ひと安心です。

会長の池上さん、県SW協会長の神田さん、仕掛け人の大石さん、県庁の鈴木さん、
司会をしてくれた村松さん、事務調整作業を一手に走り回って大忙しだった大澤さん、
懇親会の幹事までやってくれた大川さん、市の求人情報を送ってくれた原田さん…。

ほか皆々様、どうもたくさんお世話になり、ありがとうございました!
また、いずれお会いしましょう~!(^_^)/~


※静岡市で非常勤精神保健福祉相談員を募集してるそうです。
 給与はハッキリ言って低いですけど、素敵な仲間がいる職場ですよ~。


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

平成22年度静岡市非常勤嘱託職員(精神保健福祉相談員)試験案内

1.職種・採用資格・採用予定人員
(1)職種:精神保健福祉相談員
(2)採用資格:①精神保健福祉士の資格を有する人、②大学において社会福祉に関する科目又は心理学の課程を修めて卒業した者、③保健師免許を有する人
(3)採用予定人員:1名
※次のうち、いずれかに該当する方は受験できません
(1) 地方公務員法第16条(ただし準禁治産者を含む)に該当する者
(2) 静岡市役所に非常勤嘱託職員(臨時職員、パートタイマーを含む)として平成23年度3月31日現在で通算勤務年数が5年未満の者。ただし通算勤務年数5年以上勤務した方でも、平成22年4月1日以降に静岡市役所に非常勤嘱託職員として勤務していないときには受験できます。

2.業務内容、勤務条件等
(1) 業務内容:精神保健福祉課相談支援担当業務(相談指導業務、各種申請受付業務等)
(2) 勤務時間等:1週間あたり週31時間
(3) 休日:土曜日、日曜日及び国民の祝日、並びに12月29日から翌年1月3日までの日(週4日勤務の場合:勤務を要しない日1日)
(4) 給与等
「静岡市非常勤嘱託職員の報酬、勤務時間その他の勤務条件に関する要綱」に基づく
報酬月額 151.600円 
通勤手当、時間外手当、期末勤勉手当の付加報酬を市基準に基づき別途支給。
(5) 任用期間:平成23年4月1日から平成24年3月31日
ただし、勤務成績が良好な場合に限り上記任用期間を延長することがあります。
(6) 保険等: 厚生年金保険、政府管掌健康保険、雇用保険に加入

3.試験の日時・会場・内容
日時:平成23年2月18日(金)
会場:城東保健福祉エリア 保健福祉複合棟 3階 第3研修室
内容:面接試験

4.受験手続き及び受付期間
(1)提出書類
1)静岡市非常勤嘱託職員(非常勤精神保健福祉相談員)試験申込書(指定の用紙)
※指定用紙は、保健所精神保健福祉課にあります。
2)履歴書:1)の裏面
3)免許証(精神保健福祉士、保健師)の写し
※大学又は大学院で社会福祉に関する科目又は心理学の課程を修めて卒業した者として応募する場合は、大学又は大学院の成績証明書
(2)受付期間:平成23年1月17日(月)から2月10日(木)
8時30分から17時 00分まで(土・日曜日及び祝日は除く。)
(3)申込先:静岡市保健所 精神保健福祉課
申込方法:必要書類を精神保健福祉課に提出
(郵送の場合は、2月10日必着) ※提出された書類は返却しません

5.選考結果通知 :採用不採用にかかわらず平成23年2月中に通知します

6.お問い合わせ
静岡市保健所 精神保健福祉課 企画担当
〒420-0846  静岡市葵区城東町24番1号 電話054-249-3179
※申込み後に、面接を受ける事ができなくなったり、申し込みを取り下げる場合は、すみやかに上記に連絡してください。

PSW求人情報(9)

2011年01月18日 10時33分27秒 | PSWのお仕事
気まぐれに掲載される「PSW求人情報」です。
もしかすると、もう古い情報もあるかも知れませんが。
とても大切な人生の出会いになるかも知れないので。
まだ、4月からの勤め先が決まってない人は、参考にして下さい。

大卒者の就職内定率が、最悪という状況は変わらず。
10月1日現在で、57.6%、12月1日現在で、68.8%。
若い学生の皆さんには、本当に厳しい春です。
このまま、この国の経済は、どんどん失速して行くのでしょうか?

ほんの3年前、景気上向きの中で、福祉学部進学者数は、どんどん落ちていました。
河合塾の人は「企業志向が強い中、福祉を志願する高校生は減り続けるのは明らか。
福祉学部の先生方は、不況になることを祈ってもらうしかありませんね」と言ってました。
その時は、みんなタメイキ混じりに笑うしかなかったのですが…。

大企業に流れていた人材が、中小企業に供給されて良い、と歓迎する声もあるようです。
この不況は、福祉業界からすれば追い風になるのでは?と期待もされていましたが。
果たして、福祉や介護に、風は吹くのでしょうか?
不況への不安から離職者が減ったせいか、福祉業界の求人も減ってます。

せめて、現に福祉を志して学んできた学生には、きちんと就職させてあげたい。
ソーシャルワーカーとしての第一歩を、踏み出させてあげたい…。
たかだか教員3年目の僕でも、そんな親心が出て来てしまいます。
現職PSWの方々、将来ある新卒者と積極的に会ってあげて下さい。

今からでも、PSWを募集したいというお話しあれば、お寄せ下さい。
こんな個人ブログでも、情報発信のお手伝いはできるかも知れません。
下のコメント欄に、直接書き込んで頂いても結構ですし。
左側の「メッセージ」を使って、メールで送って頂いても結構です。


※なお、掲載情報は東京近辺で知り得た情報に限っていますので、ご了解下さい。
 また、下記求人情報について、掲載した責任・担保を求められても応じかねます。
 これはあくまでも個人ブログでの情報なので、詳細はご自身でご確認ご判断下さい。

※画像は、東京駅日本橋口にあるサウスタワー。
 去年から、月1回くらい、ここの4階に通ってます。
 

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

【地域機関】

■社会福祉法人多摩棕櫚亭協会

事業内容  精神しょうがい者の就労支援・生活支援
勤務先(以下、4事業所のいずれか)
就労移行支援事業所ピアス【国立市富士見台1-17-4】
地域活動支援センターなびぃ(Ⅰ型)【国立市富士見台1-17-4】
就業・生活支援センターオープナー【国立市富士見台1-17-4】   
地域活動支援センター棕櫚亭Ⅰ(Ⅱ型)【国立市谷保4999-3】
募集人数  若干名
資 格   不問(精神保健福祉士、運転免許など資格があればなお可)
雇用形態  常勤・非常勤
給 与   常勤:初任給 169,600円(経験者優遇)、非常勤:時給900円~、諸手当あり
交通費   実費支給(ただし上限あり)
勤務時間  ①9:00~17:00(休憩:45分) ②10:00~18:00(休憩:45分)
休 日   完全週休2日、日祭日、夏季・冬期休暇各8日
選考方法  面接(書類選考有)
提出書類  履歴書
書類提出先 〒186-0003 国立市富士見台1-17-4(まずは履歴書をお送りください。)
お問い合わせ・ご連絡は  多摩棕櫚亭協会本部
  〒 186-0003 国立市富士見台1-17-4 (TEL042-575-5911 担当:小林)  

■特定非営利活動法人えどがわ悠人会 地域生活体験室遊牧舎
 
採用予定日 2011年4月1日
就業場所 東京都江戸川区平井二丁目17-9
業務内容 長期入院者や家族からの単身生活移行希望者等に短期宿泊による生活体験等を提供するサービスに従事。受入からプランニング、関係機関との調整等ソーシャルワーク業務と宿泊利用中の日常生活支援業務。
雇用形態 常勤
雇用期間 常雇
就業時間 10時から18時を基本(変動有)。月に1~2日程度宿直業務。
時間外 月5時間程度
賃金形態 基本給(月給):176,000~250,000円/電話相談業務手当:20,000円/宿直業務手当:9,000円/賞与:年度実績4ヶ月分/経験・能力等により算定
休日 週休2日制(土・日)、夏期休暇、年末年始
保険 健康・労災・厚生年金・雇用
応募資格 精神保健福祉士資格所持者、経験者優遇/新卒者可
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、問い合わせまで履歴書を送付。後日面接(応募書類不返却)。
問合せ先 特定非営利活動法人えどがわ悠人会 地域生活体験室遊牧舎(担当:吉澤)
 〒132-0035 東京都江戸川区平井二丁目17-9 TEL:080-5885-1796

■社会福祉法人むうぷ

採用予定日 2011年4月1日
就業場所 むうぷ舎中原、新川、食茶房むうぷのいずれか
業務内容 精神障がい者への作業指導、生活支援、相談業務等・会計などのパソコン事務
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 9時~17時
時間外 月平均10時間程度
賃金形態 基本給194,000円/月、住宅手当一律8,000円/月、通勤手当18900円/月まで支給、
2年目より職務手当てあり、その他家族手当あり
精神保健福祉士として実務経験3年以上の方基本給200,000円
賞与4か月(昨年度実績)
休日 週休2日(土日)、初年度有給休暇10日、別途夏季・冬季休暇(共に7日)
保険 雇用 労災 健康保険 厚生年金  *退職金共済加入
応募資格 年齢不問、大卒以上、精神保健福祉士資格(取得見込み含む)普通自動車免許(運転業務あり)
募集人数 1名 経験者歓迎、初心者も歓迎
応募方法 履歴書、志望動機(作文800字以内)、を問合せ先所在地の「職員採用係」まで郵送のこと。締め切り:2月12日(土)必着
選考方法 1次選考:書類選考*書類選考合格者には2月中旬選考後連絡いたします。
2次選考:面接選考。2月下旬予定。
* 尚、面接前に施設実習を行なって頂きます。詳細は書面にて連絡いたします。
問合せ先 社会福祉法人むうぷ むうぷ舎新川 担当:山本
 〒181-0004 東京都三鷹市新川4-9-5
 TEL0,422-44-7507 URL:http://www1.parkcity.ne.jp/muwp/

■特定非営利活動法人法人サポートあおい

採用予定日 2011年1月21日
就業場所 埼玉県川越市仙波町2丁目10-35(川越胃腸病院前)
業務内容 精神障害者・就労継続支援B型の支援業務
雇用形態 常勤
就業時間 9時から17時
時間外 月10時間程度
賃金形態 基本給167,300~191,200円
(賃金形態共通) 
賞与:夏期冬期基本給の各1ヶ月分、社会福祉士、精神保健福祉士資格手当1万円
通勤手当:上限2万円まで
休日 土日祝日・夏期休暇・年末年始休暇
保険 健康保険・厚生年金・労災・雇用保険あり・中小企業退職共済加入
応募資格 精神保健福祉士資格所持者で精神障害関連施設で通算2年年以上経験のある方
募集人数 1名
選考方法 面接による
応募方法 電話連絡の上、下記まで履歴書を郵便で送ってください。後日面接日を通知します。
履歴書郵送先 NPO法人サポートあおい
 〒350-0034 埼玉県川越市仙波町2-10-35 
問合せ先 法人本部(担当:理事長 樽角(たるかど)
 TEL.049-225-6420(月~金10時~17時)
法人業務現況 移行支援事業1ヶ所および就労継続支援B型1ヶ所(多機能型)
地域活動支援センター2ヶ所、指定相談支援事業1ヶ所(川越市より受託)

【行政機関】

■東京都北区福祉事務所

採用予定日 2011年4月1日
就業場所 東京都北区福祉事務所(東京都北区王子本町1-15-22)
業務内容 生活保護受給者で精神障害者の方の退院促進業務
雇用形態 非常勤職員
雇用期間 任期は1年とし任期期間を4回まで更新できる。(最長5年間勤務)
就業時間 8:30から17:15まで
時間外 基本的になし
賃金形態 基本給216,000円/月、 通勤手当:15,000円迄/月これを超える場合には超える額の1/2を加算して支給する。
勤務形態 月16日勤務、有給休暇10日付与、夏期休暇3日付与
保険 健康保険・厚生年金・雇用保険:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者、2~3年の実務経験を有する方
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、問合せ先まで履歴書をお送りください。後日面接日を通知します(応募書類不返却)。
問合せ先 北区役所 健康福祉部生活福祉課庶務計画係 (担当:田中)
  〒114-8508 東京都北区王子本町1-15-22 
  TEL03-3908-1141 E-mail tanaka-947@city.kita.lg.jp

■埼玉県幸手保健所 

採用予定日 2011年2月1日
就業場所 埼玉県幸手保健所 (東武日光線 幸手駅徒歩3分)
業務内容 精神保健福祉相談業務・精神障害者及び精神障害者福祉に関する法律に基づく法施行業務補助
雇用形態 臨時職員(産休代替)
雇用期間 2011年2月1日から3月31日まで(週3日勤務/2ヵ月間)
就業時間 午前8時30分~午後5時15分(休憩時間60分)
時間外 なし
賃金形態 日額:6,700円(通勤に係る相当額を別に支給)
休日 土曜日、日曜日、祝日
保険 労災保険の加入:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者(実務経験を有する方を希望します。)
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、問い合わせ先まで履歴書を送付してください。
後日面接日を通知します。(履歴書不返却)  
問合せ先 埼玉県幸手保健所 担当:保健予防推進担当 河本(かわもと)、飯塚    〒340-0115 埼玉県幸手市中1-16-4 TEL 0480-42-1101
 URL:http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/h18/
備考 2011年4月1日から2012年9月30日までの任期付常勤職員を別途募集予定 

【医療機関】

■医療法人三恵会 西ヶ原病院 

採用予定日 応相談(早めに勤務できる方を歓迎します)
就業場所 西ヶ原病院(東京メトロ南北線 西ヶ原駅徒歩1分)
業務内容 相談援助業務
雇用形態 正職員
就業時間 9:00~17:00 (実働7時間)
時間外 なし
賃金形態 月給20万6,000円以上(基本給+各種手当含む)
賞与:年2回(前年度実績:約3.5ヶ月分)
別途、通勤手当全額支給
休日 週休2日制(日曜日・祝日・その他1日)
夏期休暇(3日)・年末年始(5日)
保険 健康保険・労災保険・厚生年金・雇用保険・退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士所持者(経験者なら尚可)
募集人数 若干名
応募方法 問合わせ先の担当までご連絡下さい。
問合せ先 医療法人三恵会 西ヶ原病院  担当:看護部長 渡部
 〒114-0024  東京都北区西ヶ原2-46-9
 TEL03-3917-6561 URL:http://www3.kitanet.ne.jp/~s-n-hp/

■医療法人青流会くじらホスピタル

採用予定日 採用決定後、随時
就業場所 医療法人青流会くじらホスピタル(東京都江東区枝川三丁目8-25)
業務内容 精神科デイケア・相談業務
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 9時から18時まで
時間外 ほとんど無し
賃金形態 基本給17万3千円/月、資格手当2万円、皆勤手当:3千円/月、
通勤手当:4万円迄/月、住宅手当2万円(独立生計の世帯主のみ)
昇給:有 賞与:年2回(基本給+資格手当)×4ヶ月分
休日 週休2日制(土・日)、年末年始
保険 健康・労災・厚生年金・雇用、退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者、精神科において3年の実務経験を有する方
募集人数 若干名
応募方法 電話連絡の上、問合せ先まで履歴書をお送りください。後日面接日を通知します(応募書類不返却)。
問合せ先 医療法人青流会くじらホスピタル (担当:事務長 上村)
 〒135-0052 東京都江東区枝川三丁目8-25 
 TEL:03-5634-1123 E-mail:kujira-yo@jupiter.ocn.ne.jp
 URL http://www.kujira-hp.jp/

■浦和すずのきクリニック

採用予定日 応相談
就業場所 浦和すずのきクリニック JR武蔵野線 西浦和駅から徒歩7分
業務内容 精神科外来、高齢者デイケアにおける相談業務
雇用形態 正職員
就業時間 9:00~17:30
時間外 月6時間前後
賃金形態 基本給:17万円  通勤手当:50,000円迄/月  各種手当:23,750円
昇給:有  賞与:前年度実績 年2回(4ヶ月分)
休日 週休2日制(日曜日・祝日・その他1日)・夏期休暇(3日)・年末年始(5日)
保険 健康保険・労災保険・厚生年金・雇用保険・退職金制度:有
定年制:有 一律65歳 再雇用:有 70歳まで   マイカー通勤:可
応募資格 精神保健福祉士有資格者、3年以上の実務経験を有する方
募集人数 若干名
選考方法 面接
応募方法 まずは電話でご連絡下さい。
問合せ先 医療法人社団ユーアイエメリー会 浦和すずのきクリニック 担当:高木
 〒338-0837 埼玉県さいたま市桜区田島7-17-21
 TEL:048-845-5566 URL:http://www.suzunoki.or.jp/urawa/

■医療法人社団 大清会 いしつか診療所

採用予定日 勤務開始日応相談(早めに勤務できる方を歓迎)
就業場所 いしつか診療所(〒311-4303茨城県東茨城郡城里町石塚558-1)
水戸市から車で25分程度
業務内容 認知症患者への精神症状の軽快、及び生活機能の回復を目的とした精神科専門療法の提供
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 8:30~17:30(休憩90分)
時間外 なし
賃金形態 月給210,000円(基本給185,000円+資格手当25,000円)
試用期間2ヶ月(期間中の賃金:時給1,100円)  
通勤手当:実費(上限35,000円)、賞与:年2回(前年度実績 約3.7ヶ月)
休日 年間112日(基本は日祝を含む月9日ですが、診療日により調整あり、その他、夏季休暇・冬季休暇あり)
保険 雇用・労災・厚生年金・健康
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 1名
応募方法 問合せ先の担当まで電話連絡、または履歴書をお送り下さい。
後日面接日を通知します。
応募時に見学OKです。お気軽にお電話ください。
問合せ先 医療法人社団 大清会(たいせいかい)(担当:坪田/つぼた)
 〒311-4144 茨城県水戸市開江町954-2F
 担当携帯090-2764-7131 E‐mail oozekikai‐jimu@vivid.ocn.ne.jp

■東京大学医学部附属病院

採用予定日 2011年4月
就業場所 東京大学医学部附属病院地域医療連携部
業務内容 医療連携・医療社会福祉相談業務および研究支援(特に救急医療・高度医療など新規分野の開拓的な業務に従事して頂きます。)
身分 国立大学法人東京大学特定有期雇用教職員(特任専門職員)
任期 採用日から3年 更新なし(再公募あり)
就業時間 8時30分~17時
時間外 原則なし。ただし時間外勤務がある場合手当あり。
待遇 給与:月額200,000円(経験により変動あり)
手当等:通勤手当等、、
休日 年次有給休暇
保険 雇用保険、社会保険
応募資格
(1) 社会福祉士または精神保健福祉士資格取得者
(2) 4年制大学を卒業している者
(3) 医療機関で医療ソーシャルワーカー実務経験3年相当以上の経歴を有していること
(4) 当該業務に意欲を持って仕事ができる者
募集人数 1名(特任専門職員/医療ソーシャルワーカー)
応募書類 (1)履歴書(市販のものを使用してください)
(2)上記資格の認定書の写し又は免許の写し
(3)小論文:テーマ「東大病院で私にできること」
*原稿用紙2枚(800字)以内
(注)提出書類は、密封の上「地域医療連携部職員応募書類在中」と朱書し、簡易書留で担当者宛に郵送願います。
応募締切日 2011年2月4日(金)必着
選考方法 (1)一次選考 書類選考
(2)二次選考 面接
※二次選考試験の日程は一次選考合格者に個別に連絡します。
問合せ先 東京大学医学部附属病院地域医療連携部 担当者 鈴木樹美(看護師長)
 〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
 TEL 03-5800-9254(直通)
 URL:http://www.h.u-tokyo.ac.jp/           

■医療法人秀山会 白峰クリニック

採用予定日 随時
就業場所 さいたま市浦和区上木崎4-2-25 (JR京浜東北線 与野駅東口徒歩6分)
業務内容 医事業務(受付、請求事務等)、医療相談、デイケア業務
雇用形態 常勤
雇用期間 常勤雇用
就業時間 9:00~18:00 休憩1時間 
時間外 月平均2~3時間位
賃金形態ほか 当法人の給与規定に応じる(国家公務員医療職に準ずる)
定期昇給、賞与(年2回)、社会保険、厚生年金、雇用保険、住宅手当、育児手当、中小企業退職金積立制度、交通費(当法人の規定により制限有り)
休日 日曜祝日、金曜日
応募資格 精神保健福祉士の資格を有する 取得見込みも可
マイクロソフトExcel、Wordができる方
募集人数 1名
応募方法 履歴書を郵送頂き、書類選考の上、面接日を決定いたします
問合せ先 医療法人 秀山会 白峰クリニック(担当:内田)
 〒330-0071 さいたま市浦和区上木崎4-2-25
 電話:048-831-0012 URL:http://www.hakuhou.or.jp/ 

■医療法人社団慶神会 武田病院

採用予定日 入職日応相談
就業場所 武田病院 (小田急・JR南武線 登戸駅から徒歩7分)
業務内容 地域医療連携室・デイケア
雇用形態 正職員(3ヶ月試用期間あり)
雇用期間 常勤
就業時間 9:00~17:00 1ヶ月単位の変形労働時間制
時間外 あり
賃金形態 当院規定による
休日 日曜日、祝日以外に月3日(1月及び5月は2日)
その他、原則、夏期休暇4日・年末年始休暇5日
有給休暇あり
福利厚生 社会保険加入   
その他、当法人規定によります。
応募資格 精神保健福祉士の資格取得後、3年以上精神科病院で相談援助業務に従事した経験のある方
募集人数 若干名
応募方法 履歴書・職務経歴書およびレポートを下記問合せ先まで郵送してください。
(レポート課題:「精神科病院における精神保健福祉士の役割」 )
書類選考のうえ、面接についてご連絡します。
応募書類の返却はいたしません。
応募〆切  2011年1月31日(月)
問合せ先 医療法人社団慶神会 武田病院 採用担当 奥田(事務長)宛
 〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸3193
 TEL:044-911-4050 URL:http://www.takeda-hp.jp/


■医療法人寿康会 相模病院

採用予定日 随時
就業場所 相模病院
業務内容 相談援助業務
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 8:50~17:00
時間外 月平均10時間
賃金形態 基本給15万円以上/月  諸手当2万2千円/月  精勤手当5千円/月
通勤手当:実費  昇給:有り  賞与:年2回
休日 週休2日制、夏期休暇、年末年始
保険 健康・労災・厚生年金・雇用・退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、履歴書持参
問合せ先 医療法人寿康会 相模病院(担当:小林・山口)
 〒252-0034 神奈川県相模原市南区若松1-12-25
 電話:042-743-0311  URL:www.sagami-hp.com

■財団法人高尾保養院 東京高尾病院

採用予定日 随時
就業場所 財団法人高尾保養院 東京高尾病院(東京都八王子市高尾町2187番地)
業務内容 相談援助業務他
雇用形態 常勤
雇用期間 常雇
就業時間 月~金8:30~16:30、休憩60分
時間外 月平均10時間
賃金形態 基本給15万円/月、調整手当1万円/月、資格手当1万円/月
精勤手当5千円/月、通勤手当、賞与 年2回、昇給あり
休日 土・日・祝(休日出勤あり・事務当直あり)、夏季休暇、年末年始、年次休暇(初年度10日)
保険 健康・雇用・厚生・労災保険、退職金制度あり
応募資格 精神保健福祉士資格、普通自動車免許
募集人数 2名
応募方法 まずは電話にてご連絡ください。
問合せ先 財団法人高尾保養院 東京高尾病院 担当:長田(オサダ)
 〒193-0844 東京都八王子市高尾町2187 TEL 042-661-6652

■医療法人社団 博奉会 相模ヶ丘病院

採用予定日 応相談
就業場所 相模ヶ丘病院 (神奈川県相模原市南区下溝4378)
業務内容 相談援助業務(医療相談室もしくはグループホーム)
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 9:00~17:00
時間外 10時間程
賃金形態 200,100円~(諸手当含む) 通勤手当:全額支給
昇給:有  賞与:年2回(4.5ヶ月) いずれも昨年実績
休日 4週7休制(日曜日他 シフトによる)
祝日・夏季休暇・年末年始・慶弔他
保険 健康・厚生年金(基金)・労災・雇用 退職金制度:有(規定による)
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 2名
応募方法 電話連絡の上、問合せ先まで履歴書をお送りください。後日連絡致します。
※ホームページからも応募できます(申込ページはこちら)。
問合せ先 医療法人社団 博奉会 相模ヶ丘病院 担当:事務長 山田(やまだ)
〒252-0335 神奈川県相模原市南区下溝4378
TEL:042-778-0200  URL:http://www.hakuhou-kai.or.jp/

【その他】

■専門学校日本福祉学院 

採用予定日 2011年4月1日(勤務開始が早まっても構いません)
就業場所 東京事務所(東京都豊島区南大塚3-32-10 今井保全ビル5階)
業務内容 精神保健福祉士養成通信課程 専任教員業務全般(スクーリング運営・レポート添削・実習指導 等)
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 8時45分から17時まで
時間外 月平均10時間(時期によって上下有り)
給与条件 当学園規程による
休日 日曜日、祝日、土曜日(月2回)、夏期休暇、年末年始休暇
保険 私学共済・労災・雇用、退職金制度有り
応募資格 教員要件に該当する方
募集人数 1名
応募方法 問合せ先まで履歴書をお送りください。選考後通知します(応募書類不返却)
問合せ先 学校法人つしま記念学園 専門学校日本福祉学院 通信教育事業部 大西 宛
 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-32-10 今井保全ビル5階
 TEL 03-6907-4356 FAX 03-6907-4387 E-mail: tsushin@tsushimakinen.ac.jp
 URL:http://www.tsushimakinen.ac.jp/tsushin/index.html

■ジャパンEAPシステムズ
採用予定日 2011年4月1日(それ以前も応相談)
就業場所 東京都新宿区高田馬場4-3-7 JR高田馬場駅から徒歩1分
業務内容 企業の社員及び家族に対するソーシャルワーク・カウンセリング
 ・カウンセリング(メール相談、電話相談、面接相談、派遣相談)
 ・人事部や管理職へのコンサルテーション
 ・職場復帰支援
 ・管理職や一般社員に対する教育研修
 ・報告書や提案書の作成
 ・EAPのプロモーション活動 など
雇用形態 正社員
勤務期間 月~土のうち5日間
就業時間 10:00~18:30、11:30~20:00(土曜日は10:00~18:30)
賃金形態 当社規定により経験を考慮の上決定(目安;固定給27万円程度)。
休日 週休2日
保険 健康保険、雇用保険、厚生年金あり
応募資格
1.精神保健福祉士の資格保有者=必須
2.臨床経験年数3年以上=必須
※医療機関での経験が3年以上ある方が望ましい
募集人数 若干名
応募方法 問合せ先まで(1)履歴書(メールアドレス明記)、(2)「志望動機」(1200字程度)をお送りください。後日面接日を通知します。
募集期限:2011年3月末
書類提出先 株式会社ジャパンEAPシステムズ 採用担当係 宛
 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-3-7 KSビル
 URL:http://www.jes.ne.jp/  連絡先:03-3362-6669

豊かなグループワーク体験の場を

2010年12月24日 11時38分37秒 | PSWのお仕事
PSW(精神保健福祉士)に期待される役割は、ケースワークだけではありません。
グループワークも重要な方法の一つである、と僕は思っています。
むしろPSWにとって、グループワークが無いという職場は、無いのではないでしょうか?

前職の病院では、PSWたちが、それぞれの担当病棟でグループ活動を行っていました。
多かれ少なかれ、精神科の病院では、様々なグループ活動を行っています。
僕が退職する前に、PSWが関与していた精神科病棟のグループ活動を挙げてみると…。



○オープンレクチャー
急性期開放病棟で、主に気分障害や睡眠障害の入院患者・家族を対象として行う。
心理教育プログラムを行うオープングループ。

○集団精神療法
急性期閉鎖病棟で、同時期に入院した統合失調症の入院患者を対象に行うグループ。
4回1クール、クローズドメンバーでの心理教育プログラム。

○PSW活動
アルコール・薬物依存病棟で、PSWが中心になって行うグループ活動。
スポーツ、レクリェーションゲーム、ボディワーク、院外散歩等、いろいろ。

○集団療法
アルコール・薬物依存病棟で週1回、医師・看護・OT・PSWが順番でグループを担当。
依存症に関わる自己内省を促すテーマを設定して、大小グループでのミーティング等。

○家族教室
アルコール・薬物依存病棟で夜間に行っていた、家族のグループ。
依存症をめぐる心理教育的レクチャーと、家族同士のグループミーティング。

○退院準備プログラム
社会復帰病棟(退院促進モデル病棟)で、長期在院患者を対象としたクローズドグループ。
週1回、1クール全17回+実践編7回の退院に向けてのSSTプログラム。

○外出プログラム
社会復帰病棟での長期在院患者を対象とした、社会復帰施設等の見学ツアー。
援護寮・グループホーム・地域生活支援センター等+お楽しみ企画の外出。

○家族懇談会
社会復帰病棟での入院患者の家族を対象とした、2~3ヶ月に1回の懇談会。
退院への心理的抵抗や不安・希望を述べ合う様子を、ニュースにして欠席者にも郵送。

○権利擁護講座
司法精神病棟での全入院患者を対象としたプログラム。
医療観察法対象者のための権利擁護啓発のレクチャーとミーティングを実施。

○社会復帰講座
司法精神病棟での全入院患者を対象としたプログラム。
各種福祉制度や支援サービスの紹介を中心としたレクチャーとミーティングを実施。

○社会復帰ユニットミーティング
司法精神病棟の社会復帰ユニット(8名)の入院患者を対象としたプログラム。
週1回のミーティングで、退院・社会復帰に向けた希望や不安を語り合う。

○むさしの会
病院全体の精神科家族会で、家族の自主運営により毎月第4土曜日午後に開催。
毎回30~60人の参加があり、レクチャーと小グループミーティングを実施。



週1回~月1回、隔月1回のものまで様々ですが、結構ありますよね。
これ以外に、毎日のデイケアやナイトケアの活動プログラムが入ります。
ケア会議や、スタッフのミーティング等も、まぁ広くグループワークでしょうが…。

これでも昔に比べると、随分PSWがかかわるグループ数は減ってしまいました。
以前は、各病棟ごとの家族教室や集団療法、月例レク、外来ミーティングもありましたし。
それでも他病院と比べても、遜色ないグループ活動数ではないでしょうか?

グループワークを維持するのって、結構大変です。
1週間のうち、その時間はグループ運営のために確保しておかねばなりませんし。
年々、外来相談等の業務に時間を割かれ、十分な展開ができなくなっていました。

個別の相談や電話応対が立て込んでくると、PSW側の心の余裕がありません。
浅野弘毅さんが言う「裏プログラム」が充実してないと「表」も形だけになります。
その時間内のプログラムを運営しているだけだと、思わぬ漏れやしっぺ返しも生じます。

それでも、PSWにとってグループワークやミーティングは大事にするべき時間です。
メンバーにとっても、スタッフにとっても、グループは豊かな資源と交流の宝庫です。
時間も限られ、経験や力量により多少の混乱や失敗があっても、行うべきだと思います。

グループの中で、人は他者と出会い、他者と交わります。
グループの中で、人は自分に気づき、自分を変えることができます。
グループの中で、人は言葉を習得し、生きる力を獲得していきます。

そんな想いもあって、「グループワーク技法」という授業を去年から開講しました。
前学長の大橋謙策さんには「今どきグループワークかぁ?」と揶揄されちゃいましたが。
僕なりに試行錯誤しながら、グループワークの面白さを伝えていければと思っています。



※画像は、東急ハーヴェストクラブ軽井沢でのゼミ合同合宿。
 合宿や飲み会も、とても大事なグループワーク場面?(^o^)

福祉士等現況調査に見る数字

2010年12月14日 19時23分06秒 | PSWのお仕事
前に記事で取り上げた厚生労働省の調査ですが、見たことない人も結構いるようなので。
ちょっと古いですけど、その概要を一応示しておきます。
2008年12月25日に公表された「介護福祉士等現況把握調査」のことです。
社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の資格保有者を対象とした調査です。
福祉・介護分野で就労していない「潜在的有資格者」の状況把握を目的としています。

資格の登録機関である社会福祉振興・試験センターが、行ったものです。
30万8583人を対象に実施され、有効回答数は、18万6379人(有効回答率60.4%)。
この種の調査としては、最大規模のものです。
社会福祉振興・試験センターのホームページで、全文を見られます。

調査回答者は、
社会福祉士2万6624人(14.3%)、
介護福祉士15万2564人(81.9%)、
精神保健福祉士7191人(3.9%)。
PSWは母数そのものが少ないですから、しようがないですね。

男女別では、
男性2万9706人、
女性14万5809人。
この業界、やはり圧倒的に女性の割合が高いです。

回答者が就労している分野としては、
「福祉・介護分野」14万2980人(約77%)、
「福祉・介護以外の分野」1万5800人(約9%)、
「未就労」2万 7599人(約15%)で、
資格を持ちながら働いていない「潜在的有資格者」は4万3399人(約23%)でした。

福祉・介護分野で就労している有資格者の雇用形態を見ると、
「正規職員」の割合は社会福祉士84.7%、
精神保健福祉士83.2%、
介護福祉士65.5%でした。
介護福祉士は、パート勤務等の非正規雇用が多いんですね。

正規職員の平均給与額は、
社会福祉士24万9389円、
精神保健祉士24万7120円、
介護福祉士20万715円、となっています。
よく「福祉職は給料低くて、食っていけない」と言われていますが。
他の業種の給与調査と比較すると、決して低くはないんですよね。
ましてや「不況に強い福祉」、他業種ほどに一気に給与ダウンということは無いはずです。
この調査が実施されたのは、リーマンショックの直後、9~10月ですけど。
何と比較するかによるでしょうけど。

平均賞与額は、
社会福祉士78万1420円、
精神保健福祉士77万8141円、
介護祉士は49万767円でした。
介護福祉士では「賞与なし」が25.8%を占めています。
でも、介護を別とすると、ボーナスも他業種に比べて決して遜色ない気がしますが。

毎年度の定期昇給では、
社会福祉士の63.8%、
精神保健福祉の57.3%、
介護福祉士の50.6%、が昇給しています。

「昇給している」と回答した人の直近の平均昇給額は、
社会福祉士1万667円、
精神保健福祉士1万1852円、
介護福祉士8966円、でした。
PSWが一番昇給額が高いんですか?
へぇ~~?超意外って感じですね。

福祉・介護分野での転職回数を見ると、「1回~2回」と回答したのが、
社会福祉士56%、
精神保健福祉士54.4%、
介護福祉士47.0%、でした。
まるで転職しないで、ずっと一カ所でって人、確かに少ないですよね。
みんな、やりたいことや、より良い職場を求めて移るんでしょうね。

仕事上の不満や悩みについては、三福祉士いずれも「給与・諸手当が低い」が最も高く、
社会福祉士と精神保健福祉士ではそれぞれ40%強、介護福祉士では60%弱を占めています。

福祉・介護以外の分野では、どこで働いているのかというと、
「病院・診療所」で働いていると答えた人の割合が三福祉士とも最も高く、
社会福祉士38.6%、
精神保福祉士49.3%、
介護福祉士 25.4%、となっています。
やはり、PSWはまだ半数が医療機関で勤めているのですね。
それでも、随分減りました。
僕が働き始めた頃は、まだPSWの8割方が精神病院の勤務者でしたから。

「公務員(福祉以外)」と回答したのは、
社会福祉士が12%、
精神保健福祉士が31.1%に上っています。
結構、PSWで福祉分野以外の公務員になる人って、多いんですね。
まだ役所等では一般職採用で、福祉専門職配置が進んでいないということでしょうけど。
なお、介護福祉士については「サービス業」が15%を占めています。

福祉・介護分野の仕事を辞めた理由として「給与等の労働条件が悪いため」を挙げた人は、
社会福祉士25.5%、
精神保健福祉士20.5%、
介護福祉士32.2%、でした。

また、今後、福祉・介護分野へ復帰する上で改善してほしいこととして、
最も多かったのは「資格に見合った給与水準に引き上げる」です。
社会福祉士の64.8%、
精神保健福祉士の56.2%、
介護福祉士の62.4%、に上ります。

はて?PSWの比率が低いのは、なぜでしょう?
PSWは安価な賃金に慣れてしまっているからでしょうか?(笑)
ストレスフルな職場で、「給与等の労働条件」以外の離職理由が多いんですね。

現在就労していない有資格者の状況を見ると、
現在働いていない理由として最も多かったが「出産・子育てのため」です。
社会福祉士の46.7%、
精神保健祉士の31.2%、
介護福祉士の 38.1%、にのぼります。
やはり女性の多い職場だからとも言えますが。
でも、女性が多いから仕方ないっていうのは、やはりヘンですよね?

一方で「腰痛等、体調を崩しているため」の割合は、介護福祉士で13%に上っています。
体調を崩したという選択肢の、腰痛「等」が気になります。
有料老人ホームを複数運営する法人の理事長は「メンタルが多いよね~」と言ってました。
休職者のほとんどが、うつ等の精神疾患だそうです。
「不器用なくらい生真面目な人が多いんだよね」と言ってました。

福祉・介護分野への復帰の意向を見ると、全体の約5割が復帰したいと回答しています。
でも、一方で、社会福祉士の約2割、介護福祉士と精神保健福祉士の約3割が「戻りたくない」と答えています。
3割というのは、相当高い、深刻な数字だと思います。
二度とあんな仕事したくない、ってことですよね?
それだけ、現場の仕事に馴染めなかった、イヤな想いをしたということですよね。
まさか、精神と介護だけ、ストレス耐性の低い人が多いってことでもないでしょうし。

ただ、この種の統計調査って、やっぱり無理があります。
そもそも、ネガティブな問題点を把握するという組み立てになっているし。
仕事のやりがいとか、福祉への想いとか、ポジティブな側面、拾ってないですよね。
ストレングス視点の現況調査を、国がやってくれないかな~なんて…。
…ムリか?…そういう発想は、絶対に国に無いですね…(^_^;)


※画像は、東北新幹線の「マックスやまびこ」ですが。
 何が、MAXなんでしょう?(?_?)
 2階建てで、もう容量一杯ってことですかね?

福祉専門職が仕事を辞める理由

2010年12月01日 16時44分01秒 | PSWのお仕事
昨日(11月30日)、茨城県に行ってきました。
まだ真っ暗な5時に起きて。
朝6時過ぎには家を出て、上野駅からフレッシュひたちに乗って。
前日の寝不足もあり、行き帰りの特急電車は、ほとんど爆睡状態でした。

今回、お邪魔したのは水戸の「水高スクエア」。
国立水戸病院跡地に、北水会グループが建てた、一大医療福祉複合エリアです。
病院から、特養老人ホーム、老健、救護施設、保育園、医療専門学校等が並びます。
さらに、フィットネスクラブから、カフェレストラン、整骨院、薬局、コンビニまで。

茨城県救護施設協議会の研修会にお招き頂きました。
県内施設の職員の方々のほかに、各施設長、県担当者もいらしていました。
テーマは「統合失調症・精神障害者へのかかわり方~『処遇困難』な利用者への接し方」。
午前中、講演をさせてもらって、午後はグループに分かれて演習を行いました。

茨城県内は、精神科への長期在院者が、かなり多い県だそうで。
退院促進・地域移行の流れの中で、救護施設に精神障害の利用者が急増しています。
今回、お邪魔した「救護施設もくせい」も、既に入所者の75%は精神障害の方だとか。
たしかに見学させて頂いても、ほとんどの方が、慢性の統合失調症の方と思われました。



お昼休みに、各施設長の方々とカフェレストランで食事をしました。
ある施設長の方と、職員の職場定着・離職の話になりました。
慣れない精神障害の方への対応で、ストレスフルになってる職員も多いようで。
スタッフ自身のメンタルヘルスも、大きな課題になっているようです。

特に、離職者を通して考えると、職場の人間関係が大きくクローズアップされてきます。
利用者とのかかわりよりも、同僚や上司とのコンフリクト(葛藤・対立)関係です。
仕事は続けたいけれども、あの人の下でやっていくのは、もう無理!という声です。
自身の専門職としてのアイデンティティを賭した、究極の自己選択としての離職です。

大人げないといえば、それまででしょうが。
保健・医療・福祉の世界って、それだけスタッフの人間観・価値観が反映する職場です。
利用者のことや、仕事自体は、決して嫌いではないけれど…。
このままでは、自分がダメになってしまう気がして…、という方も多いように思います。



一昨年末に、厚労省が公表した、就労状況実態調査があります。
全国の社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士登録者を対象としたものです。
未就労の方が全国で15%いる一方で、23%が現在は職場で働いていない人たちです。
調査では「潜在的有資格者」という表現になっています。

現在就労していない有資格者の状況を見ると、
現在働いていない理由として最も多かったが「出産・子育てのため」です。
社会福祉士の46.7%、介護福祉士の 38.1%、精神保健祉士の31.2%にのぼります。
一方で「腰痛等、体調を崩しているため」の割合は、介護福祉士で13%に上っています。

福祉・介護分野への現職復帰の意向を見ると、全体の約7割が戻りたいと回答しています。
その一方で、「戻りたくない」という回答もかなりあります。
社会福祉士の約1割、介護福祉士と精神保健福祉士のそれぞれ約2割にのぼります。
夢や希望を持って職についても、現場の厳しさに懲りてしまう、悲しい現実があります。

今後、福祉・介護分野へ復帰する上で改善してほしいこととして、
最も多かったのは「資格に見合った給与水準に引き上げる」です。
社会福祉士の64.8%、介護福祉士の62.4%、精神保健福祉士の56.2%に上ります。
福祉の仕事への評価を求める気持ちは、すごくよくわかります。

こういった結果から、厚労省社会・援護局の福祉基盤課は、
「キャリアアップの道筋を設けて、意欲のある人を評価する仕組みが必要。
子育て退職の割合が大きいため、仕事と子育てを両立させる仕組みが必要」としています。
ある程度キャリアが形成された人の、職場定着を図る手立てが、やはり必要です。



でも、こういった調査ではオモテに出てこない、もっとネガティブな側面もあります。
職場に蔓延しているコンプライアンス違反や、職員の利用者への人権感覚の乏しさ。
冷静で的確なスーパーバイザーの不在や、コンサルテーションできない職場環境。
そのような環境を反映した、いびつな職場内人間関係で疲弊してしまうスタッフ。

先の施設長さんの施設でも、職場の人間関係が元で、辞めていった方が結構いるそうで。
「できれば施設で定着して欲しいと思うけど、合う合わないってありますからね…」と。
でも、合う合わないで留めるじゃなくて、チームの問題として考えないとね。
仕事の目標を明確にして、チームをコーディネートできる人が求められているのでしょう。

それぞれの現場で、静かに闘っている人がいます。
学校で学んだ理念を、少しでも現場で形にするために。
現場を一気に変える、魔法の杖はどこにも存在しないから。
諦めず、粘り強く、したたかに、自分の現場を大事にしながら。

既にあるものを、変えていくって大変です。
変わることを頑強に拒否する人の方が、どうしても多いですから。
でも、自分自身の現場を少しでも変えていくことからしか、状況は変わらない。
日本の精神科医療を変えていくのは、そうした小さな営みの積み重ねだと思います。



※画像は、上野駅ホームの「フレッシュひたち」。

精神「障害者」という呼称をめぐる討論

2010年10月16日 11時15分06秒 | PSWのお仕事

PSWは「精神障害者の社会的復権と福祉のための専門職」とされています。
この札幌宣言(1982年)で、PSWは自身を定義し、協会は機能回復しました。
僕が、PSWとして精神科病院で働き始めた年のことです。

PSWの業務の対象者は、国家資格になる以前から「精神障害者」でした。
「精神障害者」と言う用語は、PSWにとって自明のこととして使われていました。
学問基盤である社会福祉の世界で、「精神障害」と呼び習わしていたためでしょう。
高齢者領域、児童領域とならんで、障害者領域の一分野として「精神障害」はありました。

「精神障害者」という法律・行政用語は、戦後の精神衛生法(1950年)からです。
それまでは精神病者監護法(1900年)が生きていて、あくまでも「精神病者」でした。

精神衛生法で「精神障害者」が定義されました。
「『精神障害者』とは、精神病者(中毒性精神病を含む)、精神薄弱者及び精神病質者をいう」と。
あくまでも「医療及び保護」のための強制入院対象者として、定義された言葉でした。

でも、「精神障害者」という用語が一般化したのは、さらにずっと後のことです。
精神病院の現場では、精神疾患の「病者」「患者」として考えられていました。
精神科の医療スタッフにとっては、あくまでも「患者さん」であった訳です。

PSW以外の専門職に「精神障害者」という言葉は、あまり浸透していませんでした。
むしろ「精神障害者」と呼ぶことに、多くの医療専門職は抵抗を示しました。
「患者であって、けっして障害者ではない」という意識が支配的であったと思います。

地域の支援機関も限られ、デイケアや作業所が拡充していくに従って変わりました。
「メンバー」「利用者」という言葉が拡がっていきました。
それと同時に「精神障害者」という言葉も徐々に受け入れられていったように思います。



精神医学会で「精神障害者福祉」がテーマとして標榜されたのは1990年が最初です。
僕の知る限り、第33回日本病院・地域精神医学会(東京・霞ヶ関)が初めてです。

樋田精一さんが運営委員長、寺谷隆子さんが事務局長、事務局はJHC板橋が担いました。
地域の作業所が、医学会の総会事務局を担うというのも、前代未聞のことでした。
この時、僕は大塚ゆかりさん(現・山梨県立大学准教授)と、総合司会をしてました。

初日のシンポジウムが延びて閉められた後、討論は自主的な夜間集会に引き継がれました。
「精神障害者」という呼称をめぐって、「病者」も含めて、討論が継続されました。
丁々発止のやりとりは、司会者として、なかなか刺激的な体験でした。

僕は壇上で、頭上の看板を指さしました。(プラトンのように?笑)
参加者は、カッコで括られた「精神『障害者』福祉」の文字を見つめました。
なぜ、精神「障害者」とカッコで括られているのか、考えて欲しいと僕は訴えました。

患者と障害者、医療と福祉の線引きは、僕には無意味に思えました。
法の定義に誰もが異和感を持つのは、当然でした。
でも、医療従事者にこそ、「障害者」に対する内なるスティグマがあると思えました。

総会翌日、調一興さんの迫力ある講演で、学会の方向は定まったと言えます。
国際障害者年日本推進協議会と、軌を一にした運動を展開していくことになりました。
「精神障害者」にかかわる学会として、障害者運動の中へ参画していったのです。

翌1991年、精神神経学会と共同で、障害年金診断書様式の改訂に取り組みました。
1993年、障害者基本法により、精神障害者も障害者として初めて位置づけられました。
1995年、精神保健福祉法ができて、初めて「精神障害者福祉」が法律になりました。
精神障害者福祉制度ができて、本当に、たかだか15年しか経っていないのです。

「患者」のままでは、あくまでも医療の対象でしかありませんでした。
「障害者」と位置づけられることによって、福祉施策がようやく動き始めました。
そして、両者を橋渡しする精神保健福祉士が、1997年国家資格化されました。

その後、2001年、WHOはICF(国際生活機能分類)を採択しました。
これにより、障害は特殊なものではないという方向が、明確に打ち出されました。
障害のネガティブな価値は払拭され、全ての人の生活の延長に位置づけられたのです。

最近は「精神障害者」という一括りの言葉も、最近は使われなくなってきています。
「精神障害を有する人」とか「統合失調症をもつ人」とかが、主流になりつつあります。
誰でも、その人の生活があり、丸ごと精神障害なんて人は、いませんしね。
「がい」の字をどうするよりも、パラダイム転換の可能性を秘めた呼称だと思います。



上に記したことは、あくまでも一学会での出来事です。
精神保健福祉の歴史からは、大して意味はないのかも知れません。
でも、法制度を規定する時代意識は、こうした小さな討論が出発点で形成されます。
少なくとも、僕個人にとっては、エポックメイキングな出来事でした。
精神障害者福祉というテーマが、PSWだけのものでなくなった瞬間だったと言えます。
実践現場が先で、行政は常に後追い、追認です。

あの、全社協ホールでの夜間集会は、非公式な集まりだったので記録が残っていません。
後の学会誌に、司会をした僕が記した小文だけが、唯一残っている記録です。

もう、20年前の古い話ですが、以下に引用しておきます。
当時のディスカッションの一端が、少しでも伝わればと思います。
そして、改めて「精神障害って何だろう?」と議論を積み重ねて欲しいと思います。


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

精神「障害者」をめぐる討論

総合司会 古屋龍太


シンポジアム2は時間切れのため、その実質的討論は、同一会場で開催された夜間集会に持ち越された。
参加者は130名、夜7時過ぎまで熱心な討論がかわされた。
シンポ2の経過は、以下の頁を参照して頂くとして、ここでは夜間集会での討論の模様を要約しておく。

今回のシンポ2のテーマは「生活を豊かにする」内容と制度について、施設・住居・労働・地域活動・当事者活動の視点から切り込んだものである。
これらは、第31回総会(駒ヶ根)における討論~「精神障害者って何ですか?」「退院を社会復帰と呼ぶなら、入院を社会脱落と言わなくてはならなくなる」や、
第32回総会(岡山)におけるシンポ~「私という主語のある生活をどう拡大するのかという問題」を引き継いだものと言える。

さて、夜間集会では、冒頭より「精神障害者」という呼称に対する疑義が強く表明された。
「精神障害者という言葉を、我々は余りにも無自覚に使っていないか。
言葉は、実践の内容にも影響を及ぼす。相当な吟味が必要」
「行政が対応してゆく時に、処遇されるべき人を定義する言葉として“精神障害者”はある。
目の前の患者と付き合っている時、我々は“障害者”として見ているだろうか」
「“障害者”と呼ばれることの言葉の痛みは十分考える必要がある。
便宜上使っているというのは、答えになっていない」
「“障害者”と呼ばれることが嫌な素地が現にある。
嫌な思いをしたりさせたりしない、適当な言葉が他にあればとつくづく思う」
「精神障害者=異常者と考えられている。
自分は病気になった患者であって、障害者ではない」…。

上記の議論は、実は今総会の基本テーマを決める際、総会運営委員会内でも厳しくなされた。
結局、多様な議論のあることを前提として、あえて問題提起として〈精神「障害者」福祉〉を、我が国の精神医学会の総会テーマとしては初めて掲げることとなった。
PSWらの福祉の世界ではともかく、おそらく医療従事者の中にこそ、「精神障害者」という言葉への抵抗は根強くある。

その理由の一つは、「障害」という言葉にまつわる廃疾というイメージが流布されていることによる。
障害年金の診断書に「症状が固定して治療の効果が期待できない」「社会生活はできない」と、これまで記されていたように、障害を認めることは治療的関与の可能性を放棄したことと捉えられていた。
WHOが国際障害分類(ICIDH)を示したのは1980年であるが、我が国ではこの中の disability を、疾病の「焼け跡」として「障害」と位置づける考えが一般化され、このことが逆にスティグマ(烙印)として機能してきた。

しかし、今日、障害という概念は広く捉えられている。
疾病と障害は共存しているのであり、治療とリハビリという段階論や、 cure と care 、治療と福祉という二元論はそろそろ克服されなければならない。
医療とは、病者がより良く生きることへの援助としてあり、生きることのハンディに対する社会的視点を欠かせない。
むしろ、疾病という狭い枠組みにすべて押し込めて事足れりとするのではなく、障害という視点から明確に権利要求していく視点が必要ではなかろうか。
そこから、障害という言葉のもつスティグマ性を打破していく具体的方途が見出せる筈である。

その為には、まず我々医療従事者が、障害という言葉に対する感情的反発を乗り越えて、障害概念をきちんと検討していく必要がある。
そんなことを強く考えさせられたシンポ2/夜間集会であった。

(『病院・地域精神医学』第34巻1号(通巻103号)5頁、1992年発行より)
※ブログへの転載にあたり、改行等の手を入れました。

PSW求人情報(8)

2010年10月07日 09時49分26秒 | PSWのお仕事
秋を迎えて、PSW・MSWの求人が本格化してきました。
一般の企業に比べるとはるかに遅く、他の社会福祉施設に比べても遅いですよね。

僕の勤務する大学は、社会福祉の単科大学なので、就活開始は遅いです。
8割強の学部生が、公務員や福祉現場に行くので、まだまだこれからって感じです。

ここでは、東京近辺の病院や地域の支援機関を掲載しています。
いずれも、この1ヶ月以内くらいに求人が公開されているものです。

知り合いのSWから掲載依頼を頂いたものもあります。
ネット等で把握して、僕の方で勝手に載せさせて頂いたものもあります。

あくまでも、個人ブログでの情報提供ですから、内容は各自でご確認下さい。
中には、すでに求人情報としては、古くなってるものもあるかも知れませんので。

やはり、実務経験を求めるところが多いのが、最近の特徴ですね。
まずは現場に入って、キャリアを作ることが、次への一歩につながります。

僕も、最初は3ヶ月間だけ期間限定の、産休代替えPSWでした。
まだ資格もない時代、石の上にも3年を2セットやって、常勤の国家公務員になりました。

幾多の壁があると思いますが、コツコツやってると、評価してくれる人は必ずいます。
PSWをめざして勉強してきたあなたの望みが、なんとか、かないますように…。


※このブログへの掲載は困る、心外だ、削除して欲しいという機関はご連絡下さい。
 
※画像は、仙台に行く時に載った東北新幹線。東京駅にて。


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【東京都】

◇独立行政法人 国立国際医療研究センター
職 種:医療社会事業専門員
応募資格:社会福祉士の資格を有する方
募 集:2名
身分・処遇
1)身分:非常勤職員
2)任用期間:平成23 年3 月末まで(勤務成績により更新あり)
3)給与:時給 1,300円 その他交通費支給
4)勤務形態:月曜日~金曜日
週31時間以内勤務、1日6時間00分、8時30分~15時30分(休憩時間60分を含む)
5)休暇:年次休暇10日
(ただし採用の日から3 ヶ月間継続して勤務し、採用の日から起算して6ヶ月間全勤務日の8割以上勤務した場合で3ヶ月経過後に2日間、6ヶ月経過後に8日間付与)
6)その他:政府管掌健保及び厚生年金、雇用保険に加入、ほか当センター規程による
採用日:随時
選考方法:書類選考の結果、面接の日程を連絡
応募書類:履歴書(市販のもの)
卒業証明書又は卒業証書の写し(社会福祉養成課程の専門学校又は大学のもの)
社会福祉士登録証の写し(精神保険福祉士資格を有する場合は、登録証の写し)
小論文(800字以内)
【テーマ】急性期・救急医療機関における医療ソーシャルワーカーの役割
提出先:〒162-8655 新宿区戸山1-21-1国立国際医療研究センター人事部 人事係
http://www.ncgm.go.jp/center_info/information/recruit/staff.html

◇社会福祉法人JHC板橋会 
採用予定日 2010年度 随時
就業場所 (1)就労継続支援B型(東京都板橋区蓮根3-2-15)
(2)就労移行支援事業(東京都板橋区大山金井町39-1-101)
業務内容 相談援助業務、就労支援等
雇用形態 常勤職員
雇用期間 (1)産休代替え(平成23年10月末日までの有期限)(2)常雇
就業時間 (1)9時30分から17時30分、(2)9時00分から17時00分
時間外 月平均10時間程度
賃金形態 大卒初任給の場合、180,800円~  通勤手当等の各種手当あり
昇給:有   賞与:年2回(約2.5ヶ月分)
休日 週休2日制(土・日)、夏期休暇、年末年始、年次有給休暇有り
保険 健康・厚生年金・労災・雇用保険等に加入、 退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 若干名 (1名は産休代替え)
応募方法 電話連絡の上、問い合わせ先まで履歴書と自己紹介文(または応募動機)をお送りください。書類審査後、面接日を通知致します。(応募書類不返却)
問合せ先 JHC大山(担当:荒井)
 〒173-0024 東京都板橋区大山金井町38-5 ジョイムビル201
 TEL03-3974-9981  E-mail o-yama@jhcitabashi.or.jp

◇社会福祉法人JHC板橋会 
採用予定日 2010年度 随時
就業場所 (1)地域活動支援センター(東京都板橋区南常盤台2-1-7)
(2)就労継続支援B型(東京都板橋区蓮根3-2-15)
業務内容 相談援助業務等
雇用形態 非常勤職員
雇用期間 (1)地域活動支援センター 平成22年10月~23年3月末まで。(更新は応相談)
(2)就労継続支援B型 平成22年10月~23年10月末まで。(産休代替え)
就業時間 (1)地域活動支援センター
  10時から18時 週に3日間(火曜日から土曜日の内の3日間)
(2)就労継続支援B型
  9時30分から17時30分
  週に3日間以上(月曜日から金曜日の内の3日間以上)
時間外 なし
賃金形態 時給1,000円~、通勤手当1ヶ月上限1万円
休日 夏期休暇、年末年始、非常勤就業規定により有給休暇有り
保険 勤務時間数により、健康・厚生年金・雇用保険・労災等に加入
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 若干名 (1名は産休代替え)
応募方法 電話連絡の上、問い合わせ先まで履歴書と自己紹介文(または応募動機)をお送りください。書類審査後、面接日を通知致します。(応募書類不返却)
問合せ先 JHC大山(担当:荒井)
 〒173-0024 東京都板橋区大山金井町38-5 ジョイムビル201
 TEL03-3974-9981  E-mail o-yama@jhcitabashi.or.jp

◇特定非営利活動法人ミュー ミューのいえ
採用予定日 2010年10月中(応相談)
就業場所 精神障害者グループホーム ミューのいえ(JR武蔵境駅徒歩15分)
業務内容 グループホーム世話人業務(生活支援、訪問、同行、清掃、事務補助等)
雇用形態 非常勤職員
雇用期間 単年度契約(更新あり)
就業時間 9:00~17:00(応相談)
時間外 原則なし
賃金形態 時間給 1,000円~
当法人規定により、職務経験年数に応じて時間給を決定いたします。
休日 土・日・祭日・年末年始
保険 労災・雇用保険
応募資格 木曜日と合わせて、週2~3日勤務が可能な方。曜日応相談。
年齢不問、精神保健福祉士、未取得の方は応相談。
募集人数 1名
応募方法 履歴書、職務経歴書を下記へお送り下さい。10月中随時。
書類選考後、採用面接日等のご連絡をします。
問合せ先 特定非営利活動法人ミュー 就労支援センターMEW (担当:島津屋)
 〒180-0013 東京都武蔵野市西久保1-6-25西川ビル301
 TEL:0422-36-3577

◇財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院
採用予定日 応相談(できるだけ早い方が望ましい)
就業場所 東京武蔵野病院 (東京都板橋区小茂根4-11-11)
東京メトロ有楽町線・副都心線 小竹向原駅 1番出口徒歩7分程度
業務内容 精神保健ソーシャルワーク (病棟業務、外来・地域医療連携業務、デイケア業務のローテーションあり)
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 8時30分~17時まで
賃金形態 基本給200,600円/月(大卒基本給に単身住宅手当15,000円込)、通勤手当:実費支給50,000円迄/月、昇給有り、賞与:年2回(昨年度実績約3.4ヶ月)
休日 週休2日制、リフレッシュ休暇(年間7日)、バースデー休暇(年間2日)、年末年始(7日)、年次有給休暇等
保険 健康・労災・厚生年金・雇用、 退職金制度:有
福利厚生 職員食堂、院内保育施設等
応募資格 精神保健福祉士資格所持者で、3年以上の病院実務経験を有する方が望ましい
募集人数 若干名
応募方法 電話連絡の上、問合せ先まで郵送にて履歴書および志望動機を(A4一枚程度)をお送りください。選考後、面接日を通知します。
問合せ先 精神医学研究所 附属 東京武蔵野病院 医療相談部(担当:阿比留・伊藤)
 〒173-0037  東京都板橋区小茂根4-11-11 代表TEL 03-5986-3111
  メールアドレス: iryou-renkei@tmh.or.jp ホームページ http://www.tmh.or.jp

◇医療法人社団碧水会 長谷川病院 
採用予定日 2010年12月 (応相談)
就業場所 長谷川病院(東京都三鷹市大沢2-20-36)
業務内容 精神科病院における相談援助・入退院支援・心理教育業務
雇用形態 正職員
雇用期間 常勤 (試用期間あり)
就業時間 9時~17時
時間外 不定(業務状況に応じて)
賃金形態 当院規定による(経験による加算有)
休日 日祝日に加え月4日、夏季休暇・年末年始
保険 各種保険完備 退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士資格保持者 3年以上の実務経験を有する方
特にアルコール依存症の治療に経験・関心のある方
募集人数 1名
応募方法 電話連絡のうえ、履歴書・職務経歴書をお送りください。
書類審査が通過した方に後日面接日を通知いたします。(応募書類不返却)
問合せ先 医療法人社団碧水会 長谷川病院 医療社会事業部 佐藤宛
 〒181-8586 東京都三鷹市大沢2-20-36 TEL.0422-31-8600(代表)
 URL:http://www.hasegawa-hp.or.jp/


◇財団法人高尾保養院 東京高尾病院 
採用予定日 随時
就業場所 財団法人高尾保養院 東京高尾病院(東京都八王子市高尾町2187番地)
業務内容 相談援助業務他
雇用形態 常勤
雇用期間 常雇
就業時間 月~金8:30~16:30、休憩60分
時間外 月平均10時間
賃金形態 基本給15万円/月、調整手当1万円/月、資格手当1万円/月
精勤手当5千円/月、通勤手当、賞与 年2回、昇給あり
休日 土・日・祝(休日出勤あり・事務当直あり)、夏季休暇、年末年始、年次休暇(初年度10日)
保険 健康・雇用・厚生・労災保険、退職金制度あり
応募資格 精神保健福祉士資格、普通自動車免許
募集人数 2名
応募方法 まずは電話にてご連絡ください。
問合せ先 財団法人高尾保養院 東京高尾病院 担当:長田(オサダ)
 〒193-0844 東京都八王子市高尾町2187 TEL 042-661-6652

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【神奈川県】

◇医療法人寿康会 相模病院 
採用予定日 随時
就業場所 相模病院
業務内容 相談援助業務
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 8:50~17:00
時間外 月平均10時間
賃金形態 基本給15万円以上/月  諸手当2万2千円/月  精勤手当5千円/月
通勤手当:実費  昇給:有り  賞与:年2回
休日 週休2日制、夏期休暇、年末年始
保険 健康・労災・厚生年金・雇用・退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、履歴書持参
問合せ先 医療法人寿康会 相模病院(担当:小林・山口)
 〒252-0034 神奈川県相模原市南区若松1-12-25
 電話:042-743-0311  URL:www.sagami-hp.com

◇社会福祉法人恵友会 
採用予定日 応相談(できるだけ早いほうがのぞましい)
就業場所 地域活動支援センター ギッフェリ/横浜市中区千歳町1-11-1F
(JR関内駅または石川町駅より徒歩12分、地下鉄 伊勢佐木長者町駅より徒歩8分)
求人職種 地域活動支援センターギッフェリの施設長
業務内容 精神障害者対象の地域活動支援センターの運営
パンの焼成・販売をするギッフェリカフェの運営
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 月~金 9:00~17:00(休憩60分)
時間外 月5~10時間
賃金形態 大卒初任給187,300円(職歴加算あり)施設長手当30,000円 住宅手当10,000円
通勤手当実費全額 賞与年4.5月(年2回)
休日 週休2日制、夏期休暇、年末年始
保険 健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険、横浜市勤労者福祉共済
応募資格 精神保健福祉士資格保持者、1年以上の精神保健福祉関連業務経験者
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、問い合わせ先へ履歴書、職務経歴書、資格証明書(写し)郵送
書類選考後面接
問合せ先 社会福祉法人恵友会 担当:事務長 犬塚善一朗
 〒231-0035 神奈川県横浜市中区千歳町1-10 Jビルディング3F
 TEL/FAX.045-253-3432 URL:http://www.h6.dion.ne.jp/~keiyuu/

◇医療法人社団元気会  横浜病院
採用予定日 急募
就業場所 医療法人社団 横浜病院(神奈川県横浜市緑区寺山町729)
業務内容 相談業務
雇用形態 正社員
雇用期間 常勤
就業時間 9時から17時まで
時間外 月10~20時間
賃金形態 178,920円~193,320円(経験2年以上)
別途通勤手当、残業手当、賞与年2回(約60万)、昇給あり
休日 週休2日制 ※ただし土、日、祝日は交代で月2回(月による)程度出勤あり
夏季休暇、有給休暇、年末年始
保険 各種保険完備、退職金制度あり
応募資格 精神保健福祉士資格、実務経験2年以上(精神科病院以外の経験も可)
募集人数 若干名
応募方法 まずは電話にてご連絡ください。
問合せ先 医療法人社団元気会 横浜病院(担当:醍醐、佐藤、圓角(エンガク))
 神奈川県横浜市緑区寺山町729 電話:045-933-1011 URL:http://genkikaiyokohama.jp

◇医療法人社団 博奉会 相模ヶ丘病院
採用予定日 応相談
就業場所 相模ヶ丘病院 (神奈川県相模原市南区下溝4378)
業務内容 相談援助業務
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 9:00~17:00
時間外 10時間程
賃金形態 200,100円~(諸手当含む) 通勤手当:全額支給
昇給:有  賞与:年2回(4.5ヶ月) いずれも昨年実績
休日 4週7休制(日曜日他 シフトによる)
祝日・夏季休暇・年末年始・慶弔他
保険 健康・厚生年金(基金)・労災・雇用 退職金制度:有(規定による)
応募資格 精神保健福祉士資格所持者
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、問合せ先まで履歴書をお送りください。後日連絡致します。
※ホームページからも応募できます。 URL:http://www.hakuhou-kai.or.jp/
問合せ先 医療法人社団 博奉会 相模ヶ丘病院 担当:事務長 山田(やまだ)
〒252-0335 神奈川県相模原市南区下溝4378  TEL:042-778-0200

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【茨城県】

◇医療法人 清風会 ホスピタル坂東 
採用予定日 随時
就業場所 ケアマネジメント部(相談室)
業務内容 相談業務・連携先との連絡・調整
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 9時から17時 (土曜日 9時から12時30分)
時間外 ~10時間
賃金形態 職能給:150,000円~350,000円 資格給:15,000円
賞与:年2回 通勤手当:40,000円まで
休日 隔週土曜日・日曜・祝祭日・年末年始(勤務表による)・夏季休暇・創立記念日(6月3日)・アニバーサリー休暇・育児休暇
保険 健康保険・厚生年金・労災保険・雇用保険・財形・厚生年金基金
応募資格 精神保健福祉士資格保持者(2~3年の実務経験者・相談業務管理経験者)
募集人数 2名
応募方法 電話連絡の上、問い合わせ先へ履歴書送付後面接いたします。
問合せ先 医療法人 清風会 ホスピタル坂東 (担当 看護部長:湯本)
〒306-0515 茨城県坂東市沓掛411  TEL:0297-44-2000
URL:http://www.group-seifu.or.jp/howarei/main.html


医療と福祉の連携って…

2010年09月28日 10時19分37秒 | PSWのお仕事

先週末、25~26日(土・日)は日本医科大学の講堂にいました。
日本医療マネジメント学会の「医療福祉連携講習会」の第4クールです。
学会認定の「医療福祉連携士」資格取得のために、全国から受講生が集まっています。

この第4クールは、社会福祉関連科目の講義です。
福祉出身の現場のソーシャルワーカーは、受講を免除されているはずなのですが、
実際には、看護や事務職に混じって、多くのMSWも自ら受講していました。

僕は、今回3科目、お話しさせてもらいました。
「精神保健福祉論」では、精神障害者処遇の歴史から精神保健福祉関連法制までを。
「福祉施設論」では、高齢者介護に止まらない、児童・障害・生保施設等の現状を。
「地域移行支援論」では、精神科長期在院患者の地域移行・地域定着支援の現在を。

ほとんどの受講生は、一般科の方が多く、精神科領域のことを知りません。
でも、皆さん、高齢者の居宅支援場面等で、精神障害者と呼ばれる方には出会っています。
昼休み後の講義でも、寝る人もなく、真剣な眼差しで僕の話しを聴いてくれていました。

今回の講習会を通じて、僕の中で、ハッキリしてきたことが、いくつかあります。



1.
一般の医療機関に比べると、精神科領域は、やはり周回遅れのランナーであること。
今さらですけど、一般科の機能分化と再編統合は、すごい勢いで進んでいます。
エリア内医療機関の相互病床機能活用、病診連携、電子カルテ共有は、もはや当たり前。
診療報酬の誘導もあり、限られた医療資源の有効活用が、システムとして機能しています。
精神科だけが、良しくも悪しくも、古い枠組みの中にあることを、改めて実感しました。

2.
地域医療連携は、空文句でなく、徐々に血の通ったものに成長しているということ。
国の進める医療再編は、医療費抑制を前提とした経営効率優先の中におかれています。
ともすれば、診療報酬に依拠した病院側の都合での「連携」が語られてきたのは事実です。
でも、現場のスタッフは患者中心の医療連携を強く意識するようになってきています。
決して、たらい回しではない、QOL中心の在宅支援が目指されてきています。

3.
一方で、それでもなお、医療現場のスタッフは、医療中心の目線から脱していないこと。
在宅療養支援や訪問看護を通じて、随分、医療の視野は広がりつつあると思います。
患者や家族を、生活の主体として考え支援するという発想も共有されてきています。
でも、病院臨床の枠組みで発想しがちな、専門職ゆえの視野の狭さは、やはりあります。
精神科ほどではないにしても、病院と地域の間にあるバリアは、やはり高いようです。

4.
そんな中で、残念ながら、福祉領域の認知度は著しく低いということ。
受講生の多くが、多くの国民と同様に「福祉=介護」という認識しかありません。
それは、この資格化プロジェクトの委員たちも、学会総体のレベルでも同様です。
医療福祉連携士と言いながら、医療と介護の連携しか、視野に入っていないようです。
「福祉現場実習」の対象は、地域密着型居宅介護サービス現場に限定されましたし…(唖然)

5.
一般医療の世界も、医者中心では、もはや舞台が回らなくなってきているということ。
診療現場で、チームリーダーとしての医師の位置は、現在も法的には変わりません。
でも、今日の医療は、一医療機関の中だけでは完結していません。
機能分化と居宅支援が進む中で、医師のできることは、むしろ限られてきています。
地域資源を有効活用し、ケアコーディネートする司令塔は、医者にはできません。

6.
ソーシャルワーカーの立ち位置が、厳しく問われるようになってきていること。
福祉も、生活も、人権も、連携も、調整も、もはやSWの専売特許ではありません。
多くの病院で、医療福祉相談室は、地域連携室に包摂されつつあります。
看護等の他職種による領域侵犯と、被害的に捉えていては、未来はありません。
多職種・多機関との連携協働の核になれるのか、存在意義が問われてきています。



医療福祉連携士は、あくまでも一学会の民間認定資格に過ぎません。
カリキュラムもプログラムも未成熟で、まだまだこれからという印象です。

でも、わが国の今後の医療のあり方を先取りしたものであることは、確かです。
第1期の受講生たちが、各地域や現場で、医療福祉連携のあり方を体現していくでしょう。

もし、この認定資格が今後急速に普及していくとすると、MSWとは何者でしょう?
今、現場のMSWは、職種のアイデンティティを問われてきていると言えます。

よろしければ、それぞれの立場から、現場のSWとしての率直な意見をお寄せ下さい。
プロジェクト委員会の唯一のSWとして、僕なりに現場の声は伝えていきたいと思います。