作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

作文検定を受けてみよう ~6級~

2005-02-12 | 小論文
<第一段落>
 状況説明を書きます。状況説明とは、長文のテーマについて、実例を挙げながら現況を説明するものです。そして、そのあとに長文のテーマに対する自分の意見を示します。
 【例】「自分の信念を貫き通すことはよいことだ。」

<第二段落>
 第一段落で示した意見について、その理由の一つ目を書きます。
 【例】「第一の理由は、自分の信念を貫けば後悔しないからだ。」
 次に、その理由を裏付ける実例を挙げます。まずは体験実例が書きやすいと思います。読む人の共感を得られるような実例をさがしてみましょう。
 
<第三段落>
 理由の二つ目を書きます。
 【例】「また第二の理由としては、他人に合わせていると自分らしさがなくなってしまうからである。」
 次に、第一段落と同じようにその理由を裏付ける実例を挙げます。もちろん、体験実例でもよいのですが、伝記実例や本で読んだ話などを挙げると話題が広がります。 

<第四段落>
 反対意見への理解を示した後、書き出しの意見に戻ってまとめます。書き出しの意見に戻るという点はとても大事です。反対意見に理解を示しただけで終わってしまったり、中庸の意見になってしまったりすることがないように、第一段落で示した立場を貫きましょう。
 【例】「確かに他者と協調することも大切だ。しかし、自分の意志を曲げず、信念を貫き通す方が後悔しない、自分らしい人生を送ることができるはずだ。」
 余裕があれば名言を引用してみましょう。代表的な名言は「名言の木」に載っています。

★「よい」「理由」「確かに」など指定されたキーワードが入っていないと減点になるので注意しましょう。
 キーワードについては、日本語作文小論文検定の勉強の仕方「表現のキーワードを入れて書く」のページを参考にしてください。

6級からの作文検定

2005-02-12 | 小論文
 作文検定試験は、6級から少しレベルアップします。7級までは題名が与えられた作文ですが、この6級からは長文の感想文課題となります。長文を読む時間も試験時間に含まれますから、速読力をつけておくことも必要でしょう。
 長文のテーマはさまざまです。細かいところまですべてを読み取ろうとせずに、大きな流れをつかみましょう。何について書かれた長文か、作者はどのような立場でその文章を書いているかをしっかり読み取ることが大切です。大事なところに線を引きながら読むと全体の流れを把握しやすくなります。(慣れるまでは大事なところがどこかを見つけるのもむずかしいのですが。)
 長文の内容を把握すればあとは、級ごとに与えられた構成に従って書いていくだけです。級によって、構成はさまざまですが、四段落構成で書くこと、実例を挙げることはどの級にも共通しています。段落ごとのバランスを取ることと、個性的な実例を挙げることに注意しましょう。実例は、体験実例だけとは限りません。伝記実例、歴史実例、自然科学実例など、得意分野から説得力のある実例をさがしてみましょう。