信じて頑張れば、夢は叶う――。16歳で渡日し、帰化後は日本代表にまで上り詰めた日系三世の田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)
今年6月に開幕するW杯南アフリカ大会では、日本代表の守りの軸として出場することが濃厚な闘莉王は、日系人として「コパ(W杯)」の大舞台を踏むことになりそうだ。
サンパウロ州パルメイラ・ドオエステ市生まれの闘莉王は、16歳で千葉県の渋谷幕張高校にサッカー留学した。当時理解したのは「ジッチャン、バッチャン」の日本語だけ
昨年4月に91歳で亡くなった祖父義行さんが、広島県出身だったことから、プロ入りの際にはサンフレッチェ広島を選んだほど、自らのルーツを重んじる闘莉王。昨年12月中旬から母国で休暇を過ごしていた際には、義行さんの墓前でさらなる飛躍を誓ってきた。
過去三度のW杯で、ブラジルからの帰化選手としては呂比須ワグナーと三都主アレサンドロが日本代表で出場している。一方で日系人としては故ネルソン吉村とジョージ与那城はアジア予選で涙を飲んできた。5月に発表されるW杯日本代表では、日系人として初めて闘莉王の名が含まれるのはほぼ間違いない。
「日系人として初めてコパに出ることが実現すればすごく嬉しい。僕には日本人のルーツがあるから、その国を代表できるのは誇りでもある。コパだからと言って日系ということを意識しすぎるのではなく、今まで積み上げてきたことをこれからも続けるだけ。でも、コパで君が代を歌えれば、今まで以上に僕の心を感動させてくれるはず」
「今まで通り一生懸命やることでお世話になった人への感謝を示したい。それに名古屋はデカセギの人も多いのを知っている。僕が活躍することで、日系の人たちに頑張れば夢が叶うことをプレーで見せたい」
今年6月に開幕するW杯南アフリカ大会では、日本代表の守りの軸として出場することが濃厚な闘莉王は、日系人として「コパ(W杯)」の大舞台を踏むことになりそうだ。
サンパウロ州パルメイラ・ドオエステ市生まれの闘莉王は、16歳で千葉県の渋谷幕張高校にサッカー留学した。当時理解したのは「ジッチャン、バッチャン」の日本語だけ
昨年4月に91歳で亡くなった祖父義行さんが、広島県出身だったことから、プロ入りの際にはサンフレッチェ広島を選んだほど、自らのルーツを重んじる闘莉王。昨年12月中旬から母国で休暇を過ごしていた際には、義行さんの墓前でさらなる飛躍を誓ってきた。
過去三度のW杯で、ブラジルからの帰化選手としては呂比須ワグナーと三都主アレサンドロが日本代表で出場している。一方で日系人としては故ネルソン吉村とジョージ与那城はアジア予選で涙を飲んできた。5月に発表されるW杯日本代表では、日系人として初めて闘莉王の名が含まれるのはほぼ間違いない。
「日系人として初めてコパに出ることが実現すればすごく嬉しい。僕には日本人のルーツがあるから、その国を代表できるのは誇りでもある。コパだからと言って日系ということを意識しすぎるのではなく、今まで積み上げてきたことをこれからも続けるだけ。でも、コパで君が代を歌えれば、今まで以上に僕の心を感動させてくれるはず」
「今まで通り一生懸命やることでお世話になった人への感謝を示したい。それに名古屋はデカセギの人も多いのを知っている。僕が活躍することで、日系の人たちに頑張れば夢が叶うことをプレーで見せたい」