今年も京の年中行事、顔見世の季節がやってきました。3年ぶりの顔見世です。とはいえ、なんか演目がイマイチやなあって思ってたので、三部だけ一等席でみることにしてたんやけど、Mもちゃんに二部も勧められてほんならと、初日に三等席で見ることにしました。松嶋屋さんの後援会で取ってもらったので、三等でも観やすい良いお席でございます。やっぱり顔見世はワクワクするなあって楽しみにしてたんやけど、前日にあった吉右衛門さんの訃報。覚悟はしてました。きっと意識はずっとないんやろうなって思ってましたし。でも、やっぱりほんまに亡くならはったと聞くと言葉がなく、ただ悲しくて悲しくて。。。私は歌舞伎の沼にハマったのがまだ最近やから、吉右衛門さんの舞台もそれほど観ているわけではなく、どちらかといえばTVの鬼平とか切捨て御免とかの方を観て育ったんやけど、でも吉右衛門さんの松王丸は観れて良かったと心から思ったわ。そんなニュースを顔見世の初日の前日に聞いて、なんかすごく気分が沈んでしまった。舞台に立つ皆様の方がお辛いと思うけど、、、とはいえ、楽しみにしてたのでまずは二部を見て参りました。芝翫と孝太郎と隼人の三人吉三とニザ様と芝翫と隼人と莟玉と千之助の身替座禅です。三人吉三も身替座禅も隼人がすごく良くなったと思いました。ニザ様に鍛えられているだけあるね。ニザ様の右京が可愛くて可愛くてほのぼのしたわ。芝翫の山神も先代の芝翫さんを見てるようで、なかなか良かった。ちょっと沈んだ気分がお陰様で少し上がりました。しかし、益々ニザ様これから力が入るんやろうなあ。。。2月は大物浦やで。きっと一世一代やし観に行くことにしたわ。次は三部を日曜日に観に行きます。こちらは私の推しメンである幸四郎さんがいはるのでかぶりを取っていただいてるので、かぶりつきで観て参ります。もう、ほんまに何があってもおかしくないから、観たい演目はできる限り観に行くことにする。観れなくなって後悔しても遅いもん。今でも後悔は三年前の秀山祭で吉右衛門さんの沼津を観れなかったことやしな。。。
