正義は孤独か
最近読み終えた文庫本「一路(いちろ)」朝田次郎著の中の一説に次の様なことばがある。
「------見よや、一路。星は一つに見えてひとつて゜はない。目を凝らせば、そのかがよいには
あまたの星が群れておる。正義とは星ぞ。いかに夜空の闇が広うても、正義が孤独であろうはず
はない。」
最近特に感ずることがある。これは歳の性ばかりではないだろう。医者の本分、正義は
何か、言うの及ばす、医術によって人の躰を癒し回復させるのであろう。しかるに検査の必要も
薬についても必要以上に与えている現実の社会がある。医療施設なり、医者が豊かになって、国
の財政が真っ赤っかである。果たして、これで医療の本分、正義はどこへ隠れてしまったのか。
今の社会は正義を語りにくく、受け入れらに喰い。大臣が選挙資金として、国から補助金を支
給されている企業、団体から政治献金は規制されている。それにも関わらず、受け取り下金額を
返金したからと恥も感じないで、テレビで放映されている。返金して釈明すれば罪にならずに過
去の事として忘れられている。もし、国民が人の金を盗んで、見つかった時に返金して誤れば、
罪なきものと許してはくれまい。
世のリーダ-がこの有様では、この国は今後いかなる困難に遭遇して行くかと思えば、へらへ
らと自分の身の保身を考えては居られないのではないか、我が国の正義はどこに行ってしまった
のか、正義は決して孤独にしてはならないと強く思う。誠に嘆かわしいことと思う。誠に僭越な
ことと思いつつ一筆啓上した次第です。