心の傘・心の杖
人は、心が弱くなったとき、夢を失い、言いわけをいいたくなる。心が迷って、自信を無くし
て、あれこれ考えあぐねて、堂々めぐり、何とはなしに、愚痴が出て、言いわけが出る。愚痴が
愚痴と自覚でき、言いわけが言いわけとわかっている間は良いが、それが次第に自分が正しくて、
他人が悪くなってしまう。その結果、今歩いている自分の道をかえたくなる。転職、転業、離婚
・・・。しかし、結果は九分九厘ロクなことはない。愚痴が言いたければ愚痴を言えばよい、し
かし、こんなときには決して結論をあせらないことである。大切なことは、愚痴や言いわけをし
たいのは、何も自分だけでなく、人はだれもが、愚痴や言いわけのタネなど山ほど持っていると
いうことてす。
雨の日が三日も続けば、いつしか雲がはれ、あれほどの雨もうそのように、空一面晴れわたる。
雨の日には傘をさすのは自然の姿、素直な姿、心が迷って、自信が無くなって、心が弱くなったと
きは、じたばたせずに、心の晴のをじっと待つがよい、こんな日のために、心の傘、心の杖を一つ
や二つは持っていることである。
上記のような言葉は、考え方として理想的であろうと思う。しかし、心の傘や杖を一つや二つ
持つべきだと言われてもそれが誠に難しく、一朝に出来ることはない。だから日ごろからそのよう
な心構えで、人と接し、書物を読むべきなのだろう。
日本人は決断をすることに躊躇する民族だと思う。しかし、これからの時代はスピ-ドの時代に
なっています。迷ったり、悩んだりした時には三日たてばケリをつけるような心の持ち方、習慣化
することも大事だと思うのです。