耐震強度偽装問題更なる波紋

昨日衆議院で参考人質疑が行なわれ、まれで喧嘩と言うか責任の擦り合いといった低レベルな登場人物の中身がはっきりと見えてきました。
その中でイーホームズの社長が他の検査機関でも・・・・なる発言がありましたが、やはり被害の裾野は更に広がりました。
圧力に屈してデータを偽造した設計士が実行犯ではあるのですが、それを誘発したのがデベロッパーでありゼネコンだという構図が、一般国民にもはっきり理解できたかと思います。

これから先は更なる発覚で益々被害件数は増えるでしょう。
姉歯設計士・木村建設・イーホームズの関連だけでは無く、昨日も話しに出たイーホームズとは別の民間検査機関ＥＲＩでも、再調査した結果新たな偽装が発覚しています。
正直もう少し事の顛末を見ないとどこまで広がるのか判断できない状況ですが、不動産業界・建築業界・設計業界・民間検査機関にとって非常に大きな影響が及ぶ事が懸念されます。
せっかく景気が上向いてきた矢先、とても雲行きがおかしくなる大事件です。

最終的には一番の被害者は末端ユーザーと言う事になってしまうのですが、消費者保護法や個人情報保護法などユーザー保護を最優先に行なってきた行政の立場というものをもう一度考え直して欲しいというのが結論です。

結局今回の事件も法整備がしっかりしていれば起こらなかった事件だと言っても過言では無いと思いますが如何でしょうか？