政府の税制改革の方針が出された。
注目していた自動車税のあり方だか、「増税後に自動車を購入した場合、自動車税を恒久的に最大年4500円引き下げる。」ということになるようだ。
古いクルマの重課税の論議はされていないようだ。
まったく財務省なのか、安倍内閣なのか、愚かさに呆れてしまう。
オイラは本当に怒っている。
当然、自分の税金が減税されなかったからではない。
今回の方針は、消費税を引き上げると新車が売れなくなるから困るというメーカーの要望だけを満たした、目先のちょろまかしだ。
そもそも消費税は、金持ちにも貧乏人にも等しく掛かってしまう逆進制が一番の課題であり、十分に配慮されるべきものだ。
それが世界の常識だ。
では今回の税制改革の方向はどうだ。
減税の恩恵を恒久的に受けられるのは、消費税増税後に新車を買える富裕層だけではないか。
地方都市でクルマがなければ生活できない一般の人が、何百万円もする新車を簡単に、次から次へと買えるとでも思っているのか。
エコ?
新車を作るのにどれだけのエネルギーを使っているのか。
「もったいない」は、どこに行ったのだ。
古いクルマを大事に乗るということは、それだけでたくさんの経費が掛かっており、都度、消費税も払っているのだ。
オイラは愛車を大事に乗り続けることを誇りに思っている。
「壊れたら次を買えばいい」なんて使い捨ての思考回路は持ち合わせていない。
むしろそういう考え方は軽蔑している。
これで我が国の普通車は、すべて軽自動車に席巻され、消えていくことになるだろう。
若者の自動車離れに拍車が掛り、都市部の人はクルマには興味さえ、失うだろう。
目先のことだけしか考えられない愚か者では国家百年の体系は見通せるはずもない。
やっていいことと、やってはならないことの区別ができない船頭の船に我々は乗せられているのかもしれないとさえ思えるのだ。
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