癒されて

「彼」に突然呼び出される。
もう逢うことはないと思っていたので
すごくびっくりした。


待ち合わせの喫茶店にいくと
「彼」はすでにまっていた。

「どうしたん？」と私。
「どうしたんじゃない。
おまえが心配だから呼び出したんだ。
大丈夫か？」


「彼」は私の表情が怪しかったので
呼び出したという。

確かに失踪志願中。
なにもかも投げ出したい気分である。


仕事でなにかあったのか？と聞かれて
あったことをありのまま話す。
「彼」は、こういうときに話し合いの場をもっても
言い訳としてしか思ってくれない。
無理に話し合いの場をもって理解しようと
するのでなく、
話がわかる人に聞いてもらったほうが
精神的に楽になるとアドバイスしてくれた。

「彼」が話がわかる人になった。

「彼」と話していて気持ちが楽になってきた。

だから、お願いをしてみた。
彼の片手を握ったまま、テーブルに伏せてみた。
「５分だけこうさせて」と。
もうハグしてくれることはないだろう。
だからその代わりに、「彼」のぬくもりを
感じたかった。


５分経過。
より気持ちが楽になった。
このまま眠ってしまいたい気分。
それほど気持ちよかったのだ。


だめもとでお願いをする。
「以前のようなラブメールを欲しいとはいわない。
でも、挨拶メールくらいは欲しい。
あなたと接していないと、どんどん悪いことがおきるから、
あなたに支えてもらいたいから」。

「彼」は悩んだ末、ＯＫをくれた。

私はより気持ちが楽になった。
やはり、「彼」と接することは
私が元気に過ごすために必要なエネルギーを得ること。
だから、どうしても必要なのだ。
どういう形でもいい。
「彼」と接点をもっていきたいと思う。


これで、明日から元気に仕事ができそう。

「彼」の優しさと機転に感謝。