Bunkamura20周年のメモリアルイヤーらしい今年。
だから、キャストがすごい公演が多いのかぁ…。
この公演は、なんとなく別の公演に行った時に貰ったチラシを見て気になっていた。
キャストに、重鎮の名前も多く“蜷川幸雄”氏の演出というのも目を惹いた理由。
「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」
演: 作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:鳳蘭/三田和代/真琴つばさ/中川安奈/毬谷友子/ウエンツ瑛士/古谷一行/ 他
とある百貨店、真夜中。夜な夜な、女装をして「ロミオとジュリエット」の稽古に励んでいる集団。
それは、新村久(古谷一行)をはじめとする壮年の男性たち。
かつてこの百貨店に創立された石楠花少女歌劇団の熱狂的ファン“バラ戦士の会”の面々。
ジュリエットを演じるのは風吹景子(三田和代)。三十年以上前、空襲により歌劇団が消滅した事実を受け入れられず、相手役の弥生俊(鳳蘭)を待ち続けている。そんな景子の少女のような危うい精神をなんとか守ろうと、稽古につきあっているのだった。
そして“バラ戦士の会”は、歌劇団再結成を呼び掛ける新聞広告を出す。
約束の日に、石楠花少女歌劇団の面々が集まってくるが…
少女歌劇という、華やかな世界をモチーフにしながら、進みます。
劇中劇です。
失われた青春の季節を追い求める、切実なテーマ。
そして!烈しく“現在(いま)”を問いかけるられます。
はじめは、たんたんと話が進んで行きます。
後半から話が複雑になるところあたりから、スピードが上がってどんどん引き込まれる感じでした。
毎度のことですが、蜷川さんの演出の“色”は凄いと思う。
役者さんの演技を2倍にも感じさせる、迫力を色で演出しているこの舞台。
まずは、グレー。
舞台となる百貨店の場の空気感は「グレー」。
風吹景子とそれを囲む“バラ戦士”達は、白。
それが、話が進むにつれ衣装でも表現されていきます。
改めて、色が『人にイメージさせる意味』を、思い知らされた感じです。
大まかに…白、黒、赤で表現されている。
それぞれの“感情”を誰もがもっていて、共感できるのではないかと思いました。
この舞台は「生きること」についてがテーマの舞台なんだと思う。
もちろん、キャストもベテラン揃いです。
もう一つの見どころは!30人のジュリエットの劇団員役の方全員が、すごい演技力ということ。
いろんな年齢や体格、雰囲気の人たち。
全員で、セリフをつないでいくシーンに…最後、不覚にも泣いてしまいました。
凄いパワー。“赤”の生命力を、ドカンとぶつけられた感じでした。
今月末まで、Bunkamuraシアターコクーンにて上演中。
お時間と、興味のある方は是非鑑賞してみては?
だから、キャストがすごい公演が多いのかぁ…。
この公演は、なんとなく別の公演に行った時に貰ったチラシを見て気になっていた。
キャストに、重鎮の名前も多く“蜷川幸雄”氏の演出というのも目を惹いた理由。
「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」
演: 作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:鳳蘭/三田和代/真琴つばさ/中川安奈/毬谷友子/ウエンツ瑛士/古谷一行/ 他
とある百貨店、真夜中。夜な夜な、女装をして「ロミオとジュリエット」の稽古に励んでいる集団。
それは、新村久(古谷一行)をはじめとする壮年の男性たち。
かつてこの百貨店に創立された石楠花少女歌劇団の熱狂的ファン“バラ戦士の会”の面々。
ジュリエットを演じるのは風吹景子(三田和代)。三十年以上前、空襲により歌劇団が消滅した事実を受け入れられず、相手役の弥生俊(鳳蘭)を待ち続けている。そんな景子の少女のような危うい精神をなんとか守ろうと、稽古につきあっているのだった。
そして“バラ戦士の会”は、歌劇団再結成を呼び掛ける新聞広告を出す。
約束の日に、石楠花少女歌劇団の面々が集まってくるが…
少女歌劇という、華やかな世界をモチーフにしながら、進みます。
劇中劇です。
失われた青春の季節を追い求める、切実なテーマ。
そして!烈しく“現在(いま)”を問いかけるられます。
はじめは、たんたんと話が進んで行きます。
後半から話が複雑になるところあたりから、スピードが上がってどんどん引き込まれる感じでした。
毎度のことですが、蜷川さんの演出の“色”は凄いと思う。
役者さんの演技を2倍にも感じさせる、迫力を色で演出しているこの舞台。
まずは、グレー。
舞台となる百貨店の場の空気感は「グレー」。
風吹景子とそれを囲む“バラ戦士”達は、白。
それが、話が進むにつれ衣装でも表現されていきます。
改めて、色が『人にイメージさせる意味』を、思い知らされた感じです。
大まかに…白、黒、赤で表現されている。
それぞれの“感情”を誰もがもっていて、共感できるのではないかと思いました。
この舞台は「生きること」についてがテーマの舞台なんだと思う。
もちろん、キャストもベテラン揃いです。
もう一つの見どころは!30人のジュリエットの劇団員役の方全員が、すごい演技力ということ。
いろんな年齢や体格、雰囲気の人たち。
全員で、セリフをつないでいくシーンに…最後、不覚にも泣いてしまいました。
凄いパワー。“赤”の生命力を、ドカンとぶつけられた感じでした。
今月末まで、Bunkamuraシアターコクーンにて上演中。
お時間と、興味のある方は是非鑑賞してみては?