コロナ禍、母が大腿骨頸部を骨折したことで
生きることについて、
ふと考えることが増えました。
誰しもみな生き、そして死をむかえるわけですが
母に会いに行き、差し入れを届け
自分の部屋にしっかりとした足取りで帰っていく姿を見ていたら
なぜかしあわせな気持ちになりました。
母が元気で、明るくて、力強かったからです。
「○○ちゃん→(私の娘です)。おばあちゃんの歩く姿、見ていてね!」
そう言うと、母は歩行器を使い、一歩一歩かみしめるように歩き
部屋の前で、クルリと向きをかえると
大きく手をふり
「さよなら~」
と部屋に入っていきました。
母は父が事業をはじめたことで、40年間一生懸命働いてきましたが
およそ30年前に鬱病を患いました。
それから30年、
仕事をやめたいけれど、従業員さんの生活もある
自分自身もどう生きていくのか。
いろんなことに悩んでいる姿ばかりみてきました。
結婚してから、ほとんど家を離れることのなかった母が
骨折をしたのに、なぜか晴れ晴れとしているのです。
しあわせってなんだろう。
そんなふうに思うきっかけをくれています。
自由ってなんでしょうかね。
心の自由って、たいせつなんだなぁ。
世界のつづき