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チロリアンとヨーデルン

2025年01月12日 | グルメ

福岡には、沢山の銘菓があります。その中で愛され続けてきたお菓子のひとつが「千鳥饅頭」が作っている「チロリアン」。最近「チロリアン」が「ヨーデルン」に名称を変更するという話題をきっかけに、その背景を調べてみると、思いもよらぬストーリーがある事が分かりました。

千鳥饅頭を最初に作ったのは、佐賀市で和菓子店を営んでいた「千鳥屋」の創業者。その方には優秀な子供が沢山いたため、複数の息子が事業を継承し、現在の「千鳥饅頭総本舗(九州担当)」「千鳥屋本家(九州担当)」「千鳥屋宗家(関西担当)」「千鳥屋総本家(関東担当・倒産)」などが誕生したそうです。そして当初は、販売エリアを分け合う形で事業を進めていたといいます。

しかし、時代とともに世の中のルールが変わってきて、同じような商品を異なる会社が(エリアを分ける形で)販売することが難しくなってきました。そのため、屋号の「千鳥屋」を引き継ぐ「千鳥饅頭総本舗」が「チロリアン」としての販売を継続し「千鳥屋本家」が、名称を「ヨーデルン」に変更して発売する事となったようです。

「チロリアン」は、ロールクッキーの中に甘いクリームが詰まったお菓子で、グリコの「クリームコロン」を思わせる懐かしさと、贈り物にしたくなる高級感があります。プラス、キャラクターやCMソングも、かわいくて最高です。そして、似たような商品を販売し続けている「千鳥屋」関連企業には、先代のお菓子を継承したい、という共通の思いが感じられます。

しかし、ブランド力の高い商品であるがゆえに、さらに進化したバリエーションを期待してしまうのも、否定できないところです… 例えば、クリームチーズ入りや、カフェスタイルの店舗、キャラクターグッズの展開など、でしょうか… 千鳥屋の企業たちが、それぞれの個性を活かしながら、未来へ向かって発展されるといいな、と思います。

 

チロリアン新CM「動き出すチロリアン」編