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九州交響楽団のクリスマスコンサート 感想編

2021年12月25日 | 音楽

九州交響楽団のクリスマスコンサートに行ってきました。

あしや夢リアホールは、完成したばかりのコンサートホールで、芦屋競艇場の敷地内(?)と思われるところにありました。面積が狭いのに3階席まである、不思議な空間でした。

 

一番の目的は、第26回「名曲・午後のオーケストラ」で演奏された「カルメン」の続きを聴きたかったこと。その他、印象に残った事を抜粋してみました。

  • ウィリアムテルより「行進曲」:トランペットのファンファーレから始まる、有名な部分を抜粋したプログラム。
  • くるみ割り人形より「花のワルツ」:冒頭のオーボエ~ハープソロの部分が幻想的で、夢の世界にいざなわれる感じ。木管楽器はオーケストラの「ロマンティック担当」なのかも、と思った。
  • カルメンより:弦楽器が情熱的に魅了し、木管楽器が切ない心を歌い上げ、金管楽器がカッコ良く登場する。そして、要所要所で打楽器や低音楽器がいい仕事をする。全ての楽器が輝けるところが素晴らしい曲だと改めて思う
    • 闘牛士の歌:エスカミーリョの見せ場。1曲まるごとトランペットソロを堪能できるプログラムとなっていました。
    • 間奏曲:フルートソロの見せ場的なプログラム。ナレーションによると、特定の役が歌う場面ではないらしい(だからタイトルが「間奏曲」なのでしょうが)。前回は「ホセの愛のテーマ」だと思ったのですが、今回は「ミカエラのテーマ」であるように思えた。歌詞がない部分なので、解釈は、聴く人によって色々でいいのかもしれない…
    • 密輸入者の行進:どの楽器が主役を務めるのか、という事に興味がありました。最初はホルン、続いてティンパニー、まさかのフルート、そしてヴァイオリンという感じだったでしょうか。けっこう長い行進でした。
    • ジプシーの踊り:フルオーケストラの魅力を満喫できるプログラム
  • ホワイトクリスマス:弦楽器と打楽器だけのナンバー。もしかしたら、これからも未知のウイルスが蔓延し、リモートを余儀なくされる時が来るかもしれない。そんな時、楽団を小分けにしてコンサートを開催出来たら良いのではないか… そのためにも、弦楽器だけとか、管楽器だけのナンバーにも挑戦されたら良いのでは… と思っていたのです。結果、なかなか良かったです。弦楽器の奏でるしっとりした雪景色に、打楽器がキラキラを添えていた。
  • アンコール:耳にした事のある曲だったけど、曲名が分からず。ラストのトランペットが凄かった。
  • 指揮者(高井優希氏):武蔵野音楽大学の先生をされているらしく、音楽の教科書に書いてある通りの指揮棒の振り方をされていた。市川海老蔵さんが「基本の型を覚えた上で崩すから『型破り』と言われるのであって、基本をマスターしていない『形無し』とは違うのだ」と発言されていましたが「基本の型をしっかりと伝えたい」と背中に書いてあるような気がしました。

 

今回は、地方の新しいホールでの開催であるためか、入門者向けのプログラムとなっていました。ですが、次は「美味しい曲の美味しいとこだけ」ではなく、全曲通して聴いてみたいな、と思いました。

 

 

 


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