どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

子供は何でもわかってる

2022-10-03 08:16:00 | 日記


陽(あかり)25才。
心の病が悪化しています。まだ3才の海斗は分かっていません。5才の光は、痩せこけて視線が定まらなくなった母親に気づいています。

3人でお風呂に入った時に、母の身体の青あざを見ています。

自分が知らないところで、恐ろしい事が母の身に起こっていると勘づいてもいますが、どうしたらいいのか分かりません。

お父さんのせいだという事は勘づいていて、翔が部屋に来ると噛み付いたり、叩いたりして光は抵抗しますが張り飛ばされてしまう。

思い余って、爺ちゃんに打ち明けます。
爺ちゃんは、棒で翔をめった打ちにします。
翔は部屋に入って来なくなりますが、お母さんの青あざは消えない。
光は「オーストラリアのガキ」と父親から罵声を浴びています。
母親方の祖父は白人。会ったこともない祖父の弟譲りの赤毛の光。その祖父も看護師のおばあちゃんが亡くなると後を追うように亡くなりました。

両親を立て続けに亡くし「なにか」があって、お母さんは病気になった。
お母さんは、病気じゃないと翔に言われ、医者にも診せてもらえない。

力無い子供の自分を責める光。
この子供の精神年齢は、無邪気な幼児ではありません。
家庭環境が、子供でいることを許してくれない。


光を描く時、自分の幼少期を思い出す。
私が送った子供時代の生活は、今なら児童虐待に位置づけられる。
日本もそれなりに子供を大事にする国になったものだと思う。何十年もかかったけど。私が通って来た過去には、誰にも知られずに親によって死に追いやられた子供が沢山いるのだろうと思う。