精神科の閉鎖病棟の入院はサバイバルな毎日である。自害他害の危険が少ない患者は大部屋で、私は大部屋。今の病院は4人部屋。
青の離宮、世話人頭 ヒビキ。
メンバーのコーディネートはスタッフがする。大体、大人しい人3人と猛獣1人。私は人間の刺激に弱い。入院中はカーテンを閉め切って中で本を読んでいる。変なのと関わると入院したせいで病状が悪化する。
酷い目に遭った事も多々ある。カーテンを勝手に開けられたり、しつこく話しかけられたりだ。私は、休養入院なのに返ってストレスを受けてしまう。
耐えきれない時は、Facebookで投稿していたのだが、私の外から見たら健康な、それでも最も自殺率が高い精神疾患を理解してもらうのは難しい。
私の知人に、いわゆる「正義中」がいる。ある患者から受けた嫌がらせについてFacebookに書いたら正義中に「自分の病気を理解してもらいたいと言うのなら、他人のことも理解して許すべき」とコメントされた。
面倒臭いので「そうですね。ごめんなさい」とレスしたら、メッセンジャーまで追いかけてきて粘着された。どっちがキチなんだか。
挙句の果てに親友から「あんなこと書くと嫌われちゃうよ」とメッセが来た。この親友も色々あって今はCO。
治らないと分かっている病気。あの頃は夫もアルツハイマーで自殺未遂を繰り返していた私。
精神病は死なない。自殺するだけ。周りの人の想像力によっては、病気になった方が悪いような扱いを受ける。体の病気には、優しい周囲が酷い言動をするのが精神病だ。
正義中の彼女は、相変わらず今もFacebookで偉そうに「NGOで活躍する高潔な私」の記事を書いているが、あんな人に、本当に困っている人、苦しんでいる人の気持ちはわからないと思う。
今はFacebookは、ほとんどしてない。
他人に理解してもらう事は諦めた。ただ、正義中的論理の人からは逃げる事に決めた。
青の離宮、世話人頭 ヒビキ。
4000年間、ゴロツキの召し上げ者カケルの世話をしていた元武官。
青の離宮が解体された日、彼は「お役目下り」という休職に入る。心が壊れそうな激務だったのである。