どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

奇跡の子

2022-10-25 08:33:00 | 日記
海斗17才の時、ついに父親の翔が真実に気づいてしまう。葵が、こうなった理由を話し陽(あかり)と光を返してほしいと懇願する。

旧友と従姉妹に20年以上も騙されていた事に翔は怒り任せに陽の「護り珠」を剥ぎ取ってその場から立ち去る。嫌がらせのつもりで。離婚してやると思っていたのにも関わらず。

翔が陽の珠を握ってるのを見て、晃は顔面蒼白。珠を取られて1時間もしないうちに陽は突然死をする。葵に一つのお願いを遺言として残す。

海斗は田中家が短命の一族だと知る。翔も44才で亡くなる。亡くなる半年ほど前から、孫が見たい❗️海斗結婚しろと、泣きながら言い出す。海斗は20才で学生結婚。相手は、高校の同級生の文絵。翔は孫を見ることなく母と同じように突然に亡くなる。

翌年、長男が生まれる。晃爺ちゃんも海斗も翔に似た赤ん坊にドン引き。
でも、海斗も顔は父親に似ている。その子は翔(しょう)と名付けられ、厳しく海斗に躾けられ大人しい真面目な良い子に育つ。

神澤 陽(よう)は、大企業の会長の娘。会長夫婦は不妊に悩んでおり、妻が閉経し子を持つことを諦めた。閉経したと思ったいたら、妊娠していた。母親が50代の自然妊娠で出来た奇跡の子。
ただ、この子は体が弱く学校にも行けない。15才。見た目は12才。
いつも、父の秘書の40代の怖いおじさんが運転手兼ボディガードで陰のように付き添っている。

違う世界に生きる翔と陽が、事故をきっかけに出会い家族ぐるみの付き合いが始まる。
翔は、陽のことを「市松人形」と心の中で呼んでいる。人間の女の子に見えない。
陽(よう)の方も、秘書の一木拓也にベッタリで翔は仲良しの翔の妹、亜衣のお兄さんとしか思っていない。

陽(よう)が初めて、水川神社に来た時、海斗は晃に命じられて作った「護り珠」を陽のお守りにと手にかけてあげる。

田中一族以外には決して作られない護り珠。陽という名前。同じ気の色。

海斗は陽が母の生まれ変わりだと確信する。黙って見守ることしかできないけれど。

その頃、光は早川光になって外科医になっている。光と海斗は、40代になり文絵は短命の一族だと知っている。光の妻、美穂子は知らない。。光には梓という息子がいる。海斗の子は長男、翔。長女、亜衣。次男、穂高と3人の子。

晃爺ちゃんだけは、長生きだが、殆ど話さなくなっていく。

葵は、定年ないし、やる事ないしと言いながら赤坂のメンタルクリニックの院長。65才。陽(あかり)の最後のお願いに応え四半世紀を過ごしている。

陽(あかり)の遺言の内容は光も知らない。


この辺りのストーリーは、正邪がハッキリ分かれたものになります。
陽(よう)と翔(しょう)の出会いのきっかけの事故は陽(あかり)が仕組んだもの。
5才の身体の陽が心の中で「さぁ!始めるぞ!」と雄叫びを上げて車道に飛び出します。
目的は田中と縁を結ぶ事と「護り珠」を手に入れる事。あかりの時はつけなかった随従の一木もそばに置き、用意周到に計画を実行していくつもりでした。

人間の欲の恐ろしさ、醜さに翻弄されながらも陽(あかり)は、人間の在り方の美しさにも気が付きます。
それは、ごく僅かな人間だけが持っている奇跡のようなものだということも。