ファストフードの店員がお金の足りなかった男の子に小さな親切、50倍の恩返しが待っていた。
アメリカのとあるファストフード店。トレビス・サットラーはこの日ここのレジで働いていた。そこへ1人の男の子がやってきた。その子は、お金を握りしめながらソワソワしていた。ミント味のオレオ・アイスクリームが欲しいのだがお金が足りるかどうか心配していたようだ。
持っていたお金をすべて差し出したのだが、それでも2ドルほど足りないようだ。でもどうしても食べたそう。トレビスは、ポケットに入れた自分の財布から クレジットカードを取り出すと「僕のおごりだよ」と言って、男の子にアイスクリームを買ってあげた。男の子の顔は驚きと喜びで満ち溢れていた。
この行為がその後50倍返しとなって戻ってくることとなる。
その様子をずっとみていたトレビスは、自らのお財布からクレジットカードを取り出してすっと会計を済ませた。「僕のおごりだよ」。そういってアイスを渡すと、男の子の目はまん丸になって、おっきな笑顔を浮かべた。
その笑顔を見て幸せな気分になったというトレビスだが、話はここで終わらなかった。
30分後、その子がレジの前にふたたびやって来ると、トレビスにくしゃくしゃに丸まった手紙を渡し、その後母親と一緒に帰って行った。
その手紙を開けてみると中には100ドル札(12000円)が!
手紙にはこう書かれていた。
さっきはアイスクリームを買ってくれてどうもありがとう。おにいちゃんみたいにやさしい人がもっといればいいな。(スマイルマーク)
これには驚きを隠せなかったというトレビス。トレビスはこの親子の好意をありがたくいただき、このお金は自身が通っている看護学校の学費にあてるという。
あの男の子はトレビスの顔をいつまでも忘れないだろう。
さらに幸せの連鎖は続く。トレビスの上司は、この出来事をとても誇りに思い、ファストフード店の役員たちはトレビスにさらにボーナスとして100ドル(12000円)を支給することを決めたという。
また、ファストフード店では、この男の子の家族を探し出し、彼らにギフトカードを贈呈したいと発表した。すべては、小さな1つのアイスクリームから始 まった純粋なる小さな親切がきっかけだ。アメリカで広まりつつ、「Randome Act of Kindness(ランダムアクトオブカインドネス:恩送り)」の一つの形である。小さな親切がわらしべ長者的役割をもって、どんどん大きく広がっていく ようだ。
via:動画翻訳:melondeau
まさに幸せの連鎖。こういう話を知ると、自分も何かできるんじゃないか?っと、行動を起こしてみたくなる。そして実際にやってみるのだが、日本の場合、 「小さな親切大きなお世話」などという言葉もあり、ちょっと親切にしようとすると敬遠されたり、何か下心があるんじゃないだろうか?と不審がられることも ある。
そういうケースにぶち当たると心が折れてしまいそうになるのだが、そこで諦めるべきではない。何度も繰り返し行動していけば、見返りを求めない純粋なそ の気持ちをわかってくれるひとがきっといる。凍った人の心を溶かすのは、みんなの勇気だ。もちろん一部本当に変な人もいるけど、そうじゃない人のほうが全 然多いんだから。「小さな親切大きな変革」だ。