来年1~3月に打ち上げが予定されているH2Aロケット30号機の機体の中心部分を1日、三菱重工業が飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に公開した。国産ロケットで初めて商業衛星を打ち上げた29号機に続く最新号機で、宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)のX線天文衛星「ASTRO(アストロ)-H」を搭載する。
公開されたのは、全長約53メートル、直径約4メートルの機体の中心部分で、長さ約37メートルの1段目と約11メートルの2段目。主エンジンのほか燃料の液体水素などのタンクで構成される。4日に同工場から搬出され、種子島宇宙センター(鹿児島県)に輸送。打ち上げに向けて組み立て作業に入る。
「ASTRO-H」は、宇宙のX線を検出してブラックホールや超新星爆発などを観測する装置を搭載した衛星で、重さは約2・7トン。30号機で高度約580キロの円軌道へ向けて打ち上げられる予定。
今回は、技術的な新要素がなく能力に余裕があるため、大学や企業などが開発した小型の衛星も計11基、搭載するという。
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