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AV女優「蒼井そら」も好き放題…中韓が共同、パクりの次は恐怖の「動物クローン工場」計画

2015年12月22日 | ニュース

 最近の本コラムでは、月の資源を独占し、世界で誰よりも早く地球外生命体を見つけ出し、宇宙空間で敵国の人工衛星を破壊する“偽アイアンマン”(人間型ロボット)の実用化をめざすといった中国の恐るべき“宇宙征服”の野望について何度かご紹介しましたが、今週ご紹介する野望にも、恐らく多くのみなさんが驚愕(きょうがく)すると思います。その野望とは何と、韓国と手を組んで、人間のクローンを作り出すことなのです…。では順を追って、ご説明いたします。

あのES細胞「捏造」で世界を騒がせた韓国人教授とタッグ

 まずは、11月23日付英経済紙フィナンシャル・タイムズや、翌11月24日付英紙デーリー・テレグラフ(いずれも電子版)など、欧米主要メディアが驚きをもって報じている件なのですが、いま、中国北部の港湾都市、天津で、中韓共同による世界最大の「動物クローン工場」の建設が進んでいるというのです…。

 工場を建設しているのは中国のバイオテクノロジー企業「ボヤライフ」と韓国の「スアム生命工学研究院」です。

 スアム社は2005年に世界で初めてクローン犬を作り出すことに成功して以来、死んだ愛犬のことが忘れられないという人々に、1匹10万ドル(約1200万円)でクローンを作って販売しており、これまでに約550匹のクローン犬を作って米国の愛犬家らに販売した実績を持っています。

 愛犬の細胞組織(既に死亡していても問題なし)さえあれば、その愛犬と全く同じ遺伝子を持つクローンを作り出せるそうです。

 そんなスアムの設立者、黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学校獣医科大学教授(62)は04年2月、世界で初めてヒトのクローン胚(はい)から胚性幹細胞(ES細胞)をつくり、05年8月には世界初の犬のクローンづくりに成功するといった輝かしい業績で、韓国では国内初の「最高科学者」に選ばれるなどヒーロー扱いでした。

 ところが世界初のクローン犬を誕生させてから約4カ月後、ES細胞に関する論文の捏造(ねつぞう)などが発覚。地位、名誉、財産のすべてを失います。

 2014年10月22日付米金融経済系通信社ブルームバーグによると、当人いわく、2009年まで「無一文で茫然(ぼうぜん)自失」の日々でしたが、多くの韓国国民は彼に好意的で、彼の仕事をサポートしたり、彼の才能を信じる投資家のおかげで翌06年8月、スアムを設立したのです。

 一方の中国のボヤライフは約3年前に設立され、いまや全額出資の子会社22のほか、8つの健康関連産業を傘下に持つ持ち株会社など、一大企業グループを構成するまでに成長。

 北京や無錫(むしゃく)など中国国内4都市に研究開発拠点を有するほか、グループ企業には、138万の遺伝子情報と960兆のDNAデータを持つ世界最大の遺伝子バンク「ボヤジェネ」や「ボヤライフ幹細胞バンク」があります。

 そんな強力な2社が作る動物クローン工場には、広さ約1万5000平方メートルのクローン実験室や動物センター、遺伝子バンク、展示ホールなどを設置。ここで高級肉牛や馬、豚といった家畜をはじめ、死んだ愛犬や警察犬、サラブレッドといった競走馬、絶滅の危機に瀕(ひん)している希少種などをクローンでつくり、市場で販売するというわけです。

クローン肉牛「年100万頭!」「人間もクローン可…実行しないだけ!」

 ちなみに総事業費は約2億元(約38億3700万円)。来年上期から工場を稼働させ、ビジネスをスタートする予定ですが、とりわけ力を入れるのが高級肉牛のクローンづくりといいます。

 理由は簡単。急激な経済発展に伴い、多くの人民の所得が増えている中国では高級牛肉の人気が急激に高まっており、需要に供給が追い付かない状況だからです。実際、高級牛肉の市場価格は2000年から13年の3年間で約3倍に急騰したといいます。

 ボヤライフの許曉椿(シュ・シャオチュン)会長は中国国営新華社通信に「中国の農民は、市場での需要を満たすのに十分な肉牛の供給に苦労している」と明言。

 こうした急激な需要増に対応するため「工場では当初、クローン肉牛は年間10万頭分作成するが、2020年には年間100万頭にまで増やす」と述べ「自信を持って言える。クローン肉牛は私がこれまで食べた中で最もおいしい品種だ」と訴え、日本の神戸牛と肩を並べる肉牛を安定供給すると約束するなど、肉牛を中心としたクローン動物ビジネスの将来性の高さを強調しました。ただ、当面はこうしたクローン動物を海外に輸出する考えはないそうです。

 確かに画期的なビジネスではあるのですが、ほとんどSFの世界のような話であるうえ、倫理的な問題もはらんでいるため、中国の交流サイト(SNS)では、安全性などがまだ証明されていないクローン牛肉を消費者が口にするかどうか疑問視する意見が噴出。

 「中国で販売されるなら、最初にわが国の指導者に食べてもらいたいな」「間違いなく、最初は中央政府の指導者に提供されるべきもので、彼らとその家族が10年間、楽しんだ後、われわれに与えてくださるだろう。待ちきれないぜ」といった皮肉めいた投稿が目立っています。

 さらに欧州でも、欧州議会が9月にクローン動物やその子孫を輸入禁止にするという議会報告書を賛成多数で採択するなど、拒否反応が強まっています。

 欧州議会環境委員会の共同報告者レナーテ・ソマー氏はクローン動物について「無事に生まれても数週間で死ぬなど死亡率は依然高い。そんなものを許可すべきですか?」と憤慨。また、安全性が十分確認できるまで消費者に提供すべきではないとの意見も多く、中韓共同のクローン動物ビジネスは前途多難なのが現状です。

人間のクローンどころか、“無性生殖ベビー”も可能!「世間が騒ぐから、実行しないだけ」

 ところが、当のボヤライフはそんな批判など全く意に介していません。それどころか、もっと凄い野望を明らかにしたのです。12月1日付のフランス通信(AFP)によると、ボヤライフの許会長は、このクローン工場に関するAFPの取材に対し、動物だけでなく、ヒトのクローンもつくれる高度な技術を持っているが“世間の反応を恐れて実行に移していないだけ”との考えを示したのです。

 許会長は「技術はもう存在する」と述べ「これが認可されるなら、ボヤライフ以上の技術を提供できる企業はない」と断言。さらに「残念ながら、今、持つことができる子供は、母親と父親から半分ずつ(の遺伝子)を受け継いだ子どもだけだが、多分、将来は3つの選択肢があるかもしれない。半分ずつか、もしくは、父親か母親かのどちらかから100%の遺伝子を受け継ぐという選択肢だ」と説明し、人間のクローンづくりが将来、現実化するとの考えを示唆しました。

 

 とはいえ、さすがにヒトのクローンとなると世界各国で倫理や道徳上の激しい論争が勃発(ぼっぱつ)するのは明らかとあって、許氏は、ボヤライフはまだヒトのクローン作製には従事していないと弁明。そうした活動は反発を生む可能性があるため「自制」する必要があると述べました。

 しかし一方で、同性愛に対する見方が変わったように、社会の価値観は変わり得ると指摘。人間は子孫を残す方法について、より多くの選択肢を持つようになるだろうとの考えを示唆しました。

国連は「クローン人間禁止宣言」…中国ボヤライフ「ヒトのクローン胚すでに30個を…」

 いやはや。本当に恐ろしくなってきますが、この許会長の発言、ハッタリではないのです。12月12日付英紙デーリー・メール(電子版)によると、中国湖南省長沙市にある中南大学湘雅医学院の複数の科学者が、少なくともこの2年間で、ヒトのクローン胚を30個も作成したと同紙に明かしたのです。

 この科学者たちは前述のデーリー・メールに対し、不妊治療クリニックに訪れた患者から寄贈された卵子からヒトのクローン胚を作り、そこから、人体のあらゆる臓器や組織になる能力を持つES細胞を作り出していると説明。30個のうち5%は長期間生存し、そこからES細胞を作り出したと主張しているそうです。最終目的はもちろん、クローン人間を作ることなのは明白です。

 彼らが主張する研究成果は英のネイチャーといった欧米の有力科学誌に論文が発表されたわけでもないので、この報道に懐疑的な声も少なくないのですが、これまでご紹介した“中韓連合体”が一致団結し、クローン動物だけでなく、密かにクローン人間を作ろうと研究を重ねているとしたら、大変なことですよ!。

“パクリ技術”究めて…神戸牛や宇治茶、新潟産こしひかり、そして「蒼井そら」!?

 2005年2月、国連総会の第6委員会は「クローン人間禁止宣言」を採択しましたが、法的拘束力はなく、実際、治療目的の研究には影響はありません…。

 それにしても、整形大好き韓国人と、パクリ大好き中国人がこうしたクローン技術に血道を上げ、何をしようとしているのか?。想像しただけでも頭が痛くなってきますね。神戸牛や宇治茶、水戸納豆、新潟産こしひかり、土佐のかつおといった日本の名産品から、蒼井そら、のりピーに至るまで、あらゆるものがコピーされるんでしょうかねえ…。   (岡田敏一)

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 【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部などを経て現在、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。

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