Four Season Colors

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ツキイチ映画館(2022年11月)

2022-12-05 | 雑文
月に一度は、映画館へ。2022年11月は、
「犯罪都市 THE ROUNDUP」(韓国)。

11月は、(自分には)本当に観たいなと思
う新作がなく、もういっそ12月に2本にし
てやろうかと妥協すら考えた。

が、何の意味もない、誰も得などしない縛り
を律儀に遂行するため、心を奮い立たせてい
つもの映画館に向かう。

予告編の知識では、シリーズものっぽい感じ
はあったが、完全なる消去法により、選択肢
もなく、本作をチョイス。

そもそも何作品目かも知らないが、雰囲気と
直感が、何とかなると言っていることも背中
を後押しした。

作品としては、韓国のドウェイン・ジョンソ
ンみたいな肉体派警察官が、ヤクザ系な凶悪
犯罪者を暴力的に逮捕する系。

踊る大捜査線にアウトレイジの戦闘シーンを
加えたみたいな雰囲気ともいえるか。

といっても踊るもレイジも割と旧作になって
しまったので、若い人には伝わらないかもし
れないが。

まず、個人的に、勝手に消極的であったが、
そんなことは関係なしに、これは面白い。

韓国映画であるが、つくりはアジアというよ
りハリウッド流で、勧善懲悪、単純明快で邦
画的なセンチ、内面過剰、号泣はなし。

鑑賞後、2作目と知ったが、自分のように1
作目を観ていなくても全く問題はない。

主人公を含む警察チームは前向きすぎるほど
前向きで、ヤクザ的な悪にも一貫して屈する
ことがない。

敵役も周りを固めるキャストも個性があり、
一人も知らないが俳優さんたちにも違和感な
く、すっと世界観に入り込める。

そしてなにより、肉体的な意味で説得力抜群
な主役は魅力にあふれ、ほどよくコメディま
でこなす。

こういう演者がいない、評価されない、とい
うかもはや許されないレベルの邦画がいかに
〇〇であるか。

ハリウッドテンプレートのように、ただ楽し
めばよい、楽しませてくれるため、幅広く大
人(暴力的なので)におススメ。

やはり、なにはともあれ映画館に行かなけれ
ば始まらないことを思い知る、そんな11月。