DNA鑑定の結果を待っていた娘の義弟のご葬儀が、やっとこの木曜日行われた。
あちらの身内だけでの、仮設のお寺でのご葬儀だったそうです。
義弟は、中学にあがるか、あがらないかの時にお母さんを亡くしたことや、
いろんな要因で、少し社会性がなかったかもしれなく、
兄や姉が家を離れた後も、数年前に仕事も辞めて家にいて
家と一緒に津波にのまれた。
時間がたったこともあり、お義父さんは、気持ちが落ち着いた様子で
家庭も、仕事もなかった子だから、誰にも迷惑をかけなくてすんだし、
家にいて、家を守ってくれたんだ。
そういう定めを持っていた子なのかもしれないと、おっしゃったと言う。
親戚中から、いろいろ言われていた子かもしれないけど、
自分にとっては、たくさんの教えを残してくれた子だと。。
日頃しっかりするようにと、その子に言っていたみんなが
もっと優しくしてればよかったと大泣きしたと、涙ながらに娘は言っていました。
それでも、こうやって遺体が帰ってきて葬儀ができたことで
みんなの気持ちに一区切りがついたんだと、最後は明るく電話を切りました。
この事は、私にも、いろんなことを教えてくれた気がします。
心から冥福を祈りたいです。
そんな中、
今朝のニュースで、これぞ復興という話を聞きました。
津波につかった宮城の名取の田んぼを借りて
大阪の会社が綿花を育てるという。
綿花は、塩分に強く、塩を吸収してくれるらしい。
綿花を栽培し、収穫できた綿で
靴下を作るんだって。。。
そうよね。世界中を探せば
塩の強い土地でも育つ作物がたくさんあるのでしょう。
自然は脅威にもなるけど、結局はそれを恵みに代えて
人は生きていく術を探し続けてきたんだろうなあ。
沿岸に綿花の海が広がるかもしれません。
(写真は、オーガニックコットンタオルのサイトからお借りしました)