譲れないご夫婦たち

今日の空。

今朝は静かな日の出(笑)　

昨日が結構な騒ぎでしたので(私的にですが)、日々、同じ空はないと

しみじみ。

食料品の買い物に行くときはスーパーが主体になりますが、スーパーでは

取り扱いがない品や値段が高すぎると感じるときは、個人店舗の方に

足を運ぶことがあります。生鮮食料品については、一期一会で、値段も

まちまち、品物が手に入るかどうかもわからないという、ギャンブルっぽい

ところがあり、野菜がとれなくなると、とたんに目が飛び出るくらい

高くなることがあるのに、仕入れの違うお店では、同じ野菜がとても

安くで手に入ることもある。…といったところがおもしろいと思います。

よく行く小さなスーパーは親子経営のお店ですが、とにかくお野菜や果物が

安いので、時間があれば、覗いています。

私がレジ待ちをしていたら、私よりも先にレジに並んでいた方(同年代

と思しき男性)が私のかごを持ち上げて、レジ台にのせてくださいました。

私は驚いて「あ。申し訳ありません」と頭を下げると、その方は

「だって、重そうだったからさ。あんた、買い過ぎでしょっ」と一喝。

私、パニック障害持ちなので、怒鳴りつけられるようなしゃべり方を

されると、すぐに心臓ばくばく。手に汗がじわ。

同世代の男性の方たちは、悪意なくそんな言い方をなさるので、

仕方ないことですが、「買い過ぎ」というのは「はて？」

このお店はとても安くで販売していますが、その分、まとめ売りが基本で、

少ない袋入りのものはないのです。

この日はお正月用の里芋を買い置きして、いつものようにかためにゆでて

冷凍しておけば、消費できると考えたのと、佐賀産のレモンがとても

お安くて、かんきつ類は保存もできるし、レモンはよく絞って使うので、

無駄にはなりません。国産で安いしで、私にとってはお買い得品。

ほかに、タケノコも煮ものにしてから汁ごと冷凍しておくつもりで水煮を

買ったのですけれど、買い過ぎでしょうか？

量が多いというご指摘でも、袋にまとめられていてバラ売りには対応されて

いないお店なので、どうしようもないのですが。

お正月素材はまだまだ買わないといけないんですけど、今回は一部なのに。

「里芋はお正月用なんですよ」とかごの中を見せて答えると、

「はああ？　お正月用って、まだ、1週間以上も先でしょ。

今頃、買って、どうするのよ？　無駄なことして」と、再び、お叱り。

「ゆでて冷凍しておくと。すぐに料理に使えるから便利なんですよ」と

言ってみたものの…。男尊女卑の県といわれるくらい、男性は上、女性は

下という考えがあるのですが、私たち世代では特に顕著な気が

します。ときどき、こうして見ず知らずの方に一喝されます。

それでも、昔のように夫に従う妻だけではないようで。

行く先々で、ご夫婦で買い物をなさるとか、通院されるとか、高齢者の

ご夫婦をよく見かけるのですが、なんだかもめてる姿がとても多い(笑)

別のスーパーの方で買い物をなさったご夫婦。夫さんの方が買い物袋に

商品を詰めていらしたのですが、奥さまの方が、「全部をひとつに入れ

ないで、重いものは小さい方の袋に分けて入れてよ」と言うのですが、

夫さんの方は知らん顏。

奥さまは引き下がらず、「だ・か・ら、一緒に入れずに、重いものは別に

して入れてよ」と言うと、夫さんは黙っていましたが、ものすごーく

不愉快そうな顏。「何を言ってるか。このバカが」というお顔をなさって

いて、人ごとながらハラハラ。奥さまの言うことに従う必要はないとばかりに

そのまま、ひとつの袋に詰めている夫さん。

それでも、奥さまは諦めず、食い下がる。

「袋がかわいそうじゃない。重いものを入れられて。ほんとにかわいそう。

袋を別にしてあげたら袋のためにもなるのに」としつこい。

夫さんは鬼の形相に。こちらは夫さんは黙っている\方だったので、けんか

そのものにはならなかったけれど、言い返す夫さんが多くて、小競り合いを

お見かけすることが本当に多い。

結局、詰めたあとのお買いもの袋は夫さんがそのまま持って、運んでいら

したので、奥さまには関係なさそうな気はしましたけれど、奥さまには

譲れない何かがおありだったのかな。

会社で独身どうしの語らい。「結婚するって大変だね。まわりに幸せそうな

ご夫婦を見ることがないんだから、結婚したい気持ちにならない」と。

けんかするほど仲がいいとは言いますが、譲れない思いの衝突は大変(笑)

買い過ぎとのご指摘の佐賀産のレモン。丸々としてジューシー。

はちみつレモンを作って、ほかのはレモン水でおいしくいただいています。

紅茶に入れてもおいしいしで買ってよかったなと。

ひる空は快晴。青々しい。