零士の旅行記にようこそ。前回東武鉄道に揺られて栃木県栃木市にやってきましたが・・・
皆さんは小学校の頃、県と県庁所在地を社会で覚えさせられたことと思います。そして、「宇都宮市」と書くべき県庁所在地を「栃木市」とよく間違えた方、多いのではないでしょうか。栃木市は明治時代に府県制ができた当初は県庁所在地でしたが、当時の県令三島通庸が暴動を起こして治安が悪化したため、県庁が移転されたのだそう。
今回は栃木蔵の街の真ん中を流れ、昔の物流のかなめとなった巴波川を、船頭さんの案内とともに遊覧船で下りました。
乗り場は駅から歩いて15分ほどのところにあり、待合所には水琴窟を楽しめるきれいな日本庭園がありました。
栃木市の蔵の街をイメージした公式キャラクター、とち介くんもいました。
この日は天気が悪く曇り空。待っていたら雨まで降ってきてしまいました。遊覧船は雨が降ると動きませんが、小雨だったため乗れることになりました。
船頭さんの「舟が出るぞー!」の号令で出港。しかし・・・
後から乗り遅れたお客さんが出たため引き返し、仕切り直しとなりました。舟もにぎやかになりました。
まずは巴波川を上り、巴波川の説明を聞きました。この川は昔たびたび氾濫していたのですが、今は対策がなされ、氾濫することはほぼなくなったそうです。しかし、去年の台風ではかなり大変なことになったようです。
いよいよ船は川を下り始めました。左に蔵の街、右に柳並木のしゃれた通りを眺めながら進んでいきました。
天気が悪かったせいか川の水が濁っていましたが、川の鯉がおなかをすかせて舟に集まってくる様子がはっきり見えました。
そこで船頭さんから鯉のごはんが渡され、乗客全員で食べさせてあげることになりました。餌が余ってしまったので持って帰ってきました。近所に鯉がいたらあげることにします。
そして最後に船頭小唄を楽しんでおしまい。料金は700円で一日乗り放題で、2回乗ったら元が取れるそうなのですが・・・この日は雨が強くなってしまったのでぼくたちの乗った便で最終となりました。
雨に打たれながらの観光となりましたが、蔵の街は美しくきらめいていました。零士の旅行記、次回までごきげんよう。