２月９日

昨夜はいつしかベッドで眠ったようで、さつきを送れなかった。
目覚めれば午前２時、再び掃除が始まる。
内視鏡検査まであと１週間。
後陣の憂いを廃する１週間となる。

午前６時、飛鳥が起き出す時刻。
試験会場は京都府宇治市の立命館宇治高。
美里から長野峠を越えて伊賀から信楽に入り、307号から宇治方面に右折。
時間にして２時間。
飛鳥には昨日つくったノート、立命館宇治が標榜する「グローバル・リーダーの育成」の周辺知識を車の中で何度も目を通すようにと言ってある。
宇治までの２時間、最終チェックが始まる。

昨日、飛鳥に付き合って作文の周辺資料を漁っていたときにネットで見つけた。
阪神タイガースの元監督・吉田義男氏も立命館大学出身なんだ。
渡辺恒雄と丁丁発止とやりあった古田が立命館出身であることは有名だが、あの吉田監督がねえ。
現役でも数人のプロ野球選手を輩出しているが、名前を出しても飛鳥は知らなかった。
立命館は京都パープルサンガと組んで世界に通用するサッカー選手の育成を去年から始めている。
立命館大学ニュースでは「スポーツを通して、グローバルな世界で活躍する世界水準の人間を」と表現している。
このあたりの知識の断片を繋ぎあわせて、将来的に野球を通して社会貢献する自分というものを作文に書けるかどうか。


午前９時、再び横になったと思ったのも束の間、「先生、時間ですよ」
１階の美容室『シックス・ディグリーズ」の大将・マッツン（７期生）に起こされる。
あくびをする俺を１階へと拉致。
「さあて先生、髪の長さはどうしましょう」
「短く・・・奥さんが喜んでくれる程度にな」
「わっかりました！」
今週末の日曜日は４期生の岡林の結婚式だ。
結婚式の直前になるとマッツン、どこからともなく現れる。
入院しているオクフロからは長さは短く断じて髪を染めないように！との厳命。
この状況じゃ言うことをきかないわけにはいくまい。
後陣の憂いを廃す・・・新しい一日が始まった。


小学生の読書会、やっと一冊終了。
光文社新書『99.9％は仮説（思い込みで判断しないための考え方』だ。
今日の第７章終了で232ページ読破・・・しんどかったねえ。
しかし小学生の意見を聞くとおもしろかったとの声しきり・・・報われた。
次回から２冊目に入る予定。

悠志登場。
「先生、鈴鹿医療にセンター利用で合格しました」
「そりゃ良かった、でも俺は松江好きなんや。分かってくれる？」
「はい、・・・じゅうぶんに」
「じゃあ、夏休みに三重に帰ってくる時は自転車でな」
「はあ！？」
「分かった！？」
「・・・分かりました」