Photo: GregAdaline グレッグ・アダライン氏ウォルマートのトラック運転手さん。
2021年1月21日にFacebookで見かけた投稿は、パンデミック禍に喘ぎつつ、見えないトンネルの出口を探し続ける日々に少なくとも小さな灯りを心に灯してくれた。自粛や自宅待機や家籠りが続き、荒み始める心をまるでギレアドの軟膏*のように鎮めてくれた。
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「ウォルマートでさっさと手早く必要ないくつかの品を手にしていました。
店はそれほど混んでいませんでした。
その忙しい買い物中、いくつかミルクのカートンを店の後ろ側の冷蔵庫から掴み、チェックアウトに向かって歩き始めました。
ホステス・ケーキのディスプレイの近くに立っている男性が、買い物客が棚を一掃するように物をカゴに入れているのを見ているのに気づきました。
彼は洗濯糊のよく効いた青いユニフォームと帽子をかぶっていました。彼の手は荒れていて、日々の力仕事を相当しているように見えました。
彼は笑顔を浮かべていました。
客が棚に群がっている様を見て、「ちょっとクレイジーじゃないですか?」 と私はすでに空になりつつある棚に言及して言いました。
「それは…」彼は笑いながら言いました。 「私はこのような様を見たことがありませんよ。」
私は彼のユニフォームにパッチがあることに気づきましたが、安全な「社会的距離」からそれを読むことができませんでした。
"どんなお仕事をしていらっしゃいますか?"私は尋ねました。
「私はウォルマートのトラック運転手です。」
どういうわけか説明できませんが、それを聞いて、私は胸がいっぱいになり、感極まりました。
「あなたはヒーローです…」と私は言いました。
「いや、そんなことはないですよ、本当に。私は自分の仕事をしているだけです。私たちはこれを乗り切れますよ。」
運送中路上の長い日々を過ごすことについての会話を私たちはしました。彼の仕事が今現在この国で私たちの現在の窮状にどれほど重要であるか...そして彼がトラック一杯の食料と物資を店に運ぶとき、彼が今如何に歓迎され、一般市民に受け入れられているか...人々は今、彼の仕事に完璧に新しい感謝を持っています。
ここ最近は彼の仕事は仕事以上のものです。それは使命です。
彼が運搬中、彼の妻は彼のために祈っていると私に言いました。そして、そうした祈りが彼を安全に保つことを深く知っていると彼は言いました。
それを聞いて私は、「あなたのために今祈ってもいいですか?」と聞かざるを得ないと感じました。
彼は喜んで同意しました。
私は声に出して祈りました:
「親愛なる主よ、この方に感謝致します…そしてこの危機の間に彼が助けてくれている重要な仕事にも感謝致します。彼を安全で健康にお保ちください。彼と彼の奥様を祝福してください。私たちの国が直面しているこの状況が、あなたの助けによってじきに過ぎ去ることを祈ります。イエスの名において、アーメン。」
彼は私にも祈りを捧げてくれました。
そしてそれから私はチェックアウトに向かったのです。
この出会いは、私たちがこの国が確かに彼のような良い人々によって存続することを思い起こさせました…このような人たちのおかげなのです。
私たち全員に利益をもたらすために、ファンファーレなしで信じられないほどの仕事をしているのです。
*ギレアドの軟膏: 旧約聖書エレミヤ書8:22 "ギレアデに乳香があるではないか。その所に医者がいるではないか。それにどうしてわが民の娘はいやされることがないのか。”から。ギレアドの軟膏は、三賢者がキリスト誕生に贈ったフランキンセンス(乳香)同様に癒しを意味する。パレスチナ山地のギレアドに自生するカンラン科ギレアドバルサム常緑小高木の樹液から作られ、傷病に効能を発揮することから、癒しの意味でイエスキリストを意味する。