ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

自由についてのレッスン

2019-09-01 | アメリカ事情

 artlantis3d.com

 

 

  

 2005年9月の新学期の第一日に、アーカンソーリトルロックのロビンソン高校の社会科教師であるマーサ・コスレンは忘れがたいことをしました。新学期初日に、教育委員会、高校校舎管理人、学校長の許可を得て、教室のすべての生徒の机を取り下げたのです。一時間目の生徒がやってくると、教室内のどこにも生徒の机がないのでした。生徒たちは明らかに驚き、あたりを見回して、言いました。「ミセス・コスレン、私たちの机はどこにあるのですか?」

 

ミセス・コスレンは言いました。「あなたがたが、机をどのように得られるかを私に言うまで机を持てません」。

彼らは「それは私たちの成績によってでしょう」と言いました。

「いいえ」と彼女は答えました。

「たぶんそれは私たちの行いでしょうか?」

彼女は生徒たちに言いました、「いいえ、それはあなた方の行いでもないのです」。

そうして生徒たちは、最初の授業を机なしで終え、去っていきました。二時限目、同じことが起こり、第三限目も然り。その午後遅くには、テレビのニュース報道係員がミセス・コスレンの教室に集まり、何故この狂った先生が教室からすべての机を取り出したのか、調べようとしました。その日の最終クラスで、マーサ・コスレンは生徒たちを集めました。

  

生徒たちはこのときも部屋の床に座っていました。するとミセス・コスレンは、「今日、この教室に普通にあるはずの机をどのように得るのかを誰も本当に理解していませんでした」と言い、続けました、「今、私は言いましょう」。

 

マーサ・コスレンは、教室の入り口のドアを開けると、制服を着た27人の合衆国退役軍人たちがそれぞれが生徒の机を持って入ってきました。そしてそれらの机を列に並べてから、壁に沿って立ちました。彼らがそれらの机を配置し終わった時までに、生徒たちは -おそらく彼らの生涯初めてーどうやってそれらの机を得たのかを理解しました。

 

マーサは言いました、「あなた方がこれらの机を得る必要はありません。この方たちが、あなたのためにそれをしました。この方たちはあなたのためにここに机を置いてくれました。でもあなた方がここに座り、良い生徒で善き市民となるように習う責任があります。この方たちは、あなたにその机を持ってもらうよう代償を支払ったのです。そして決してそれを忘れないでください。」

 

2006年に、外国戦争の退役軍人会はマーサ・コスレンを彼らの「今年の最良教師」と名付けました。 これは実話です。

 

 

ー2008年9月3日付けのバーバラ・ミケルソンがSnops.comに投稿した記事から。

 

 

今あなたが謳歌するその自由、一体どこからやってきて、誰が守っているのでしょう?


 post-gazette.com

 

 

 

 


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