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2000年1月、ノースカロライナ州シャーロットの指導者たちはその地出身のお気に入りの「息子」、ビリー・グラハムの名誉を讃えるための昼食会に招待した。
ビリー・グラハムは当初パーキンソン病に苦しんでいたのでその招待を受け入れることをためらった。しかし、シャーロットの指導者たちは、「私たちは大きな演説を期待しているのではありません。いらして私たちにあなたを尊敬させてください。」それで彼は同意した。
グラハム博士は彼について素晴らしいことが述べられた後で、演壇に足を運び、聴衆を見て言った。
私は今日、タイム誌に『世紀の偉大な物理学者』と評されたアルバートアインシュタインのことを思い出ししました。
ある車掌が、全ての乗客の切符を切っていた時、アインシュタインは、ちょうどプリンストンから電車で旅をしていました。アインシュタインの番になった時、アインシュタインは彼のベストポケットに手を入れました。そこに切符を見つけられず、今度はズボンのポケットに手を伸ばしました。そこにも切符はなかったので、彼は持っていたブリーフケースの中を覗いて見ましたが、そこにも切符はありませんでした。それから彼は自分の横の席を見ました。そこにも切符はありませんでした。
車掌は言いました、「アインシュタイン博士、私はあなたがどなたか存じ上げております。私たちは皆そうです。きっとチケットをお買いになったはずです。心配しないでください。」
アインシュタインは感謝して、うなずきました。車掌は続けて通路を歩いて行き、次の車両に移ろうとして、ふと振り返ると、チケットを探そうと両手両膝を床について席の下を探している偉大な物理学者の姿を見ました。
指揮者は急いでそこへ戻り、言いました、「アインシュタイン博士、アインシュタイン博士、どうぞご心配なさらずに。私はあなたがどなたか存じ上げていますので、問題はございませんよ。切符は必要ありません。きっとお買いになったはずです。」
アインシュタインは彼を見て言いました、「車掌さん、私も自分が誰だか知っているのです。わからないのは、自分がどこへ行くんだったか、ですよ。」
そう言うと、ビリー・グラハムは続けた、「私が着ているスーツを見てください。これはまったく新しいスーツです。私の子供や孫たちは、私が老齢になって、身なりが少々ぞんざいになったと言っていました。それで私はこの朝食会ともう一つの機会のために新しいスーツを買いに出かけたのです。
あなたはそのもう一つの機会が何であるかご存知でしょうか?これは私が葬られる時のスーツです。しかし、皆さんが私が死んだのをお聞きになる時、皆さんに、私が着ているスーツをすぐに思い出してはいただきたくはありません。皆さんに、これを思い出していただきたいのです。」
「私は私が誰であるかを知っているだけではなく、。。。私はまたどこへ行くのかもわかっています。」
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