ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

我が家の6月

2022-06-16 | わたしの好きなもの

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カリフォルニア、特に中央部の夏の恵!!

 

晩秋、今年の初春の思いがけない雨がいくつかあったせいか、今になっても木々や地面の緑は、みずみずしく涼しげな様子を見せている。だが、相変わらず西部州の旱魃は解消されず、ユタやカリフォルニアのダム湖の水位がさらに異常低下しているため、電力不足が起こり、輪番停電は避けられない模様である。暑く乾燥しきって草が擦れただけで発火するここ数年来の盆地の夏は、今年もすでに山火事の季節を起こしている。先週末は100度少しの暑さだったが、不思議なことに今週は例年よりも少しだけ涼しい。特に今週は最高気温もせいぜい90度台止まり。つかぬまの爽やかな6月を楽しむ。

6月に入ってから、三男一家は一年住んだ州からマサチューセッツ州へ引っ越した。三男は6年間学び得た知識と学位が有効に使えるバイオテックノロジー(生物工学・生命工学)関係職の申し出を受けたのである。教職にあったため、学年最終日の翌日には、住んでいた州を後にして東部へ向かった。マサチューセッツ州へ行く前には、この家族の習慣化した、最終目的地までにあちらこちらに寄って観光するのを再び始めた。もちろんニューヨーク州クーパーズタウンのアメリカ野球殿堂博物館にも寄り、サンフランシスコ・ジャイアンツ贔屓の孫息子を大いに喜こばせた。

三男一家はいざマサチューセッツへと風になびかれて。

 

先週末妻子を連れて無事ここ中央カリフォルニア州まで夏季の里帰りのため飛んできて、息子はトンボ帰りでボストンへ戻った。この月曜日が出勤初日だったので、夫が電話で聞くと、意気軒昂に声を弾ませて、おおいに豊富を語ってくれた。この息子は非常に鷹揚な子で、物怖じせず、誰にでも気軽に話しかけ、仕事は熱心にするので、自分にあった職を得て、親はどれだけ安心したことか。

 

物価はカリフォルニアに比べて安く、州境のあちらのセールスタックス(消費税)の付かないニューハンプシャーのコスコへ出かけたところ、ガソリンは1ガロンあたりほぼ$2カリフォルニア州より安かったそうだ。ちょっと前までは東部は西部に比べて生活費はもっとかかるのが当たり前だったのだが。

長男の一人娘も今月プリスクールを「卒業」し、花の5歳孫娘トリオ(長男、次男、三男の長女たち)は今秋からそれぞれ幼稚園である。

「うち」のマーメイド・プリンセスはプリスクール卒業!

 

長男も11月末で2回目の長いフェローシップを終え、角膜専門眼科医として完成する。始めた時には10年近くの果てしなく見える長い道のりに、私でさえ、ため息をついたが、それも終りに近づく今、その月日の経つ早さに驚く。結婚と同時に医学部に入り、卒業年に待望の子供を授かった。その子ももう5歳なのだ。

医学部卒業後カリフォルニア大学医学部提携病院でインターンシップに始まり、次はフロリダの眼科専門病院のフェローシッププログラムに入り、小児眼科やヴェテランズ病院で通算7年間の診察、治療、多くの外科手術をこなし、現在の南カリフォルニアの大学病院でのフェローシップの仕上げが11月でとうとう終了する。万歳!その日には長男はぐっすり枕を高く寝られることだろう。

再びフロリダに於いての仕事の申し出もありがたいことにすでにある。フロリダへ移るとなると、冬でも暖かなビーチを恋うる5歳孫娘の願いは叶う。マーメイドになりたくて、夏の間に、せっせとスイミング・レッスンを欠かさないプリンセスである。

秋から幼稚園へ行くマーメイド

 

次男は次男で週60時間(於オフィスと自宅オフィス)は働き、南スゥエーデンの自宅とコペンハーゲンのオフィスを電車通勤している。その合間に4月はパリマラソン、今月はストックホルムマラソンを走り、ベルギーとリオデジャネイロへ出張している。かつては、その姿も態度も(ははは)スケートボード少年だったこの子も、今や働き盛りのマラソンマンである。アメリカだけでなく、日本からも遠いところにいるこの孫たちは、特に5歳の孫娘は、しっかりとハローキティのクロミを知っていて、彼女にとっては、世界はより狭いらしい。

娘と息子と妻と妻の両親という心強い応援団付きでストックホルム・マラソン

 

先週末の土曜日はハムレットのクロンボー城のあるデンマーク・ヘルシンオアへ日帰りの

家族サーヴィス。対岸はスエーデン。

 

そして私たち夫婦の近くには二人の娘たち家族がいる。長女も次女も同じブッククラブで読書を楽しみ、育児にいそしんでいる。 長女は、先週末から南加へ家族旅行で行き、子供たちをナッツベリーファームや博物館で楽しませ、親子4人でアナハイムのエンジェルス球場へメッツ戦のために行った。

 

ナッツベリーファームのキャンプ・スヌーピー

 

エンジェルス・スタディアムのあそこに見えるはヤクルトマン!

 

ヤクルトとの撮影が気に入った孫。

 

席は前方だったが、孫たちはNosebreed と呼ばれる天井桟敷席、つまり最後方、てっぺん席を希望した。すると見晴らしはよく、影になるところで炎天下の試合を、涼しく見学できたそうだ。そのメッツ戦には大谷さんはおやすみで、ファンになったばかりの長子の孫息子は、がっかりしたが、ヤクルトマンを見られたし、エンジェルズの野球帽を買って貰い、パネルの大谷さんの横で写真も撮れたし、なにしろロサンジェルス市立博物館で、三葉虫化石を手に入れられたこともあって、上機嫌だった。あら、なんだ、私とそう変わらない楽しみ方。

メッツファンの父親はメッツの帽子を被せたが、このあと、エンジェルスの帽子を得た兄孫。

 

はちゃめちゃ弟孫は、あとふた月ほどで3歳だが、初めての球場でヤクルトマンがいたのを見ておおいに気に入ったらしい。エンジェルスはいつものように負けてしまったが、孫たちの父親は大のメッツファンなので特別気分の良い日だった。

末娘の夫は昨年の司法試験合格後、父親の事務所でしばらく働いていたが、最近同じ市にある弁護士事務所に働かないかと誘われて、早速雇用された。面白いことに、この夫は、一人息子と同じ年の従兄弟トリオ(次男、長女の二番目の子)や長女の兄息子や三男の長子に非常にモテる。それは彼がサンフランシスコ・ジャイアンツのファンで、ゲームの知識豊富で、いわば男の子たちのアイドル的存在である。やっと結婚7年目の7ヶ月目に、「うち」の七番目の孫として生まれてきた息子も来月には3歳になり、この子は長いセンテンスも喋られるし、食べ物に好き嫌いはなく、健やかに成長している。波打際でわざと転ぶのが面白い同じ年の従弟よりも、貝を拾う方を好む子である。孫もいろいろ選り取りみどりで、それぞれ祖母は楽しませてもらっている。

パパはヒーローで、ママはいつも一緒にいたい人。

 

食糧貯蔵用のピントー豆をローテイトするため、古目の豆を大きめのプラスティック容器に入れ、そこへ小さな子を入れ遊ばせると、実に嬉々として、写真でもおわかりのようにT-シャツの中にたくさん豆を入れて喜んでいる。グランマ(つまり私)のアイデアで、私も一緒に遊びたい。。。ちなみにこの豆は、食用にも使う。この孫はポークアンドビーンズが大好き。ただし、こうして遊ばせられる子供はなんでも拾って口にいれない年齢でなければならない。

 

駆け足で我が家の6月を忘備録として書いた。あちらこちらに散らばる息子家族たちや近くでも育児に一生懸命な娘たちであるが、抜け殻に属する夫や私は、なんとか生きながら得ている。思うと、Covid-19 にも罹患せず、4度のワクチン接種のおかげなのか達者なものだ。それにしてももういい加減ウィルスも退散してくれまいか、とウィルスを前に一喝したいものだ。

日本人は几帳面だし、人に迷惑をかけたくない一心で、きちんとマスクをつけているが、欧米ではほとんど無装着だ。そしてどこが一番人口に対して罹患率が低いかといえば、その几帳面さと律儀さが勝っている日本ではないか。

欧州はともかく、マスクがいくら疫病蔓延を阻止する有効防具と知っていても、息苦しい、銀行強盗じゃない、と頑固に避けるのは、アメリカ独立戦争や建国時のあの有名な言葉が実はいまだに人々の心に根付いているからに違いない。その言葉とは、英国支配に対するパトリック・ヘンリーの有名な演説の締めくくりだ:Give me liberty, or give me death! 「自由を与えよ。然らずんば死を」

やれやれ。

 

 

 

 

 

 


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3 コメント

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Unknown (aromadeyui)
2022-06-16 00:35:18
こんにちわ
毎回、世界で活躍のお子さんやお孫さんの成長の姿を拝見して月日の経つのはなんと早いことか!と感じています
プリンセスちゃんも幼女から少女に成長されて知的好奇心も益々成長ですね!
これからも皆さんの活躍を拝見して元気をいただきます
出会いに感謝して、ありがとうございます
^_^
返信する
めちゃ 可愛いい❣で~す (ララ)
2022-06-16 09:25:30
素敵な家族
素直な表情のお孫さん達
天真爛漫な幼子に乾杯
拝見しているだけで私まで幸せおこぼれ
頂戴いたしました。
返信する
コメントをありがとうございました (ままちゃん)
2022-07-05 03:09:20
aromadeyui様、

この育つのはなんと早いことかと思います。私が子供の頃は一年どころか毎日がなんとスローで長かったことか。今年の秋には二年生から幼稚園までの孫が5人、その他プリスクールもいれれば、3人、家にいる子はたったひとり、となります。学校が始まると、後は目まぐるしいことになるのでしょう。元気はかなりもらっています。


ララ様、

孫たちは元気の素ですが、なかなか面白くて、ひとりひとりの個性を楽しんでいます。とにかく健康で素直に伸びていくことを願っています。
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