ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

お忘れなきこと

2022-07-21 | わたしの好きなもの

Credit: Ana Lapaz-Mendez / Instagram

白いテリア犬のジャックと狐のパンプキン。この二者には純粋な愛と友情と寛容と柔和な心があった。

 

 

ブログとは、私にとっては、直接見聞のない方々から、色々なお知恵をいただいたり、さまざまなご経験やなにかしらの成就、特技や才能やあるいはお子様のご成長やらのお裾分けを楽しみ、健康を徐々に恢復されていらっしゃる頑張りの経過などに、我がことのように感動を覚えたり、嬉しく思ったりする場所である。未知の方々の楽しいご経験やご意見や映像を拝読・拝見致すだけで、私は毎日を豊かに過ごせるのである。それは、新聞の人気コラムニストのコラムのように、啓蒙させてくれるところでもある。 

ところが最近コメント欄でのブログ主への誹謗中傷が渦を巻き、お一方だけのことではなく、今週すでに訪問先の2、3名の方々が、その酷さを書かれていらっしゃる。その目的は人を傷つける以外の何物でもないのは明白で、ブログ界にもいじめがあるらしい。息抜きのような、楽しむためのブログ界で、そんな砂漠の熱風にも劣らない熾烈なつむじ風が吹き起こるのは、どういうことなのだろう。

銃規制の厳しい、礼儀正しいとされる立法国家の日本で今月起きてしまった暗殺事件にしても、ブログ界のつむじ風にしても、ほんの2、3年のパンデミックでこれほど人々の心が殺伐としてしまうものなのだろうか。そんな憂れえている心の重さに耐えかねていたら、あるお方のフェイスブック記事が一服の清涼剤となってくれた。まるで一滴の恵の雨のように、砂のような心を潤してくれた。

一匹の白いテリアの親切心についてである。このように小さなものの、偉大な親切を、動物を司るはずの人間が、忘れてはいやしないだろうか。

 

*******

 

英国ワトフォードの動物クリニックのアナ・メンデス獣医は、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアのジャックの飼い主が亡くなったため、ジャックを養子にした。この小さな白いテリアは脊髄炎症のために後ろ足が使えなくなり、義足の役目をする車輪が装着されていた。

同じ頃、アナは衰弱していた盲目のキツネをクリニックで元気に治療看護し、育てていた。

「パンプキンと名付けられた狐は、2本の足を骨折してほぼ半死状態でクリニックへやって来たのです、」と彼女は言った。

パンプキンにより良い生活を送らせたくて、彼女はこの狐と白いテリアのジャックと他の犬、クロケーと共に暮らそうと自宅へ連れてきた。

ある日、狐のパンプキンはジャックを追いかけ始めた。この狐はジャックの後足の車輪の立てる音に耳を傾け、どこへジャックが行くにも彼を追いかけるのだった。

ジャックは、パンプキンが追いついていないと感じると、すぐ立ち止まって振り返り、パンプキンを待ってさえしていた。

残念ながら、2月15日、ジャックの後足からの痛みはジャックには耐え難いものとなり、アナにはそのままの苦しい状態にジャックをおくことがさらに耐え難くなり、とうとう安楽に逝かせる以外の選択肢がなくなり、苦渋の決断をせねばならなかった。

「ジャックはいわば借りた時間を費やしに費やしていたのですが、彼が堪え難き苦痛を持っているのが顕著になり、もうすでに限界を超えていたのでした。それが、この素晴らしい動物たちを愛することへの代償であり、そのような素晴らしい犬を飼えたという幸運のために、そして私の人生の一部であり続けるために、私が喜んで支払う代償でした。」

 

 

 


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