昨日DNAテストを使った系図調査について少し触れたが、男性は父性先祖と母性先祖を調べるテストを受けられるが、女性は母性先祖つまりマイトコンドリアDNAテストしか受けられない。
私自身もマイトコンドリア(ミトコンドリア)DNAテストを受けた。結果は想像した通り、ハプログループDで、母方は、堂々たる(?)日本人。このハプログループは、中国や朝鮮半島にはほとんど存在せず、日本の他に南西諸島とチベットで多く見られると言われる。日本人の長寿の秘訣はこのハプログルプDが起因とも言われている。
一方弟は父性先祖を調べるのにY-染色体DNAテストを受けた。結果は、ハプログループI2。この結果には、おおいに驚ろかされた。何故ならこのハプログループはアフリカから北極圏の北欧に渡り、そこから北方バルカン半島、現在のボズニア, ハーツゴヴィナあたりに定着したというのだ。クロマニョン人もこのハプログループである。父は北海道で生まれたが、先祖はみな青森であり、容貌もほとんど日本人である。不思議に思い、日本のDNA系図に明るい科学者のS博士にお尋ねすると、まず驚かれたが、これから日本人がもっとDNA系図テストを受けると、こうした思ってもいなかったハプログループが出てくると思うとおっしゃった。もう七年前の話であるが、現在日本のハプログループリストを見てもこのタイプは出ていない。北欧やバルカン半島に多く見られるのである。ちなみに弟と私は同じ両親の子供である。
ハプログループDは、Bridge Travelers(橋を渡った旅人)と呼ばれ、ハプログループI2は、The Stonemasons(石工)と呼ばれている。何故ならハプログループI2の古代人は先の尖った道具を作り、それでバイソン、馬、トナカイ、マンモスなどの狩猟をしたからである。
現在DNA系図は、古代祖先を辿るものだけではなく、より明確な人種を設定するものなどもある。さて、あなたの古代先祖はどちらからでしょうか?
